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白い光を追いかけて ~妖精の森の大冒険!?~
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●雨の欠片を手に取れば(1)
メリィ・ランページ
と
リリエル・エーテライト
は、降りしきる虹色の雨に目をきらきら。
「思わず見入ってしまいそうですが……雨の欠片集めもがんばリリエル! ですよね!」
そうして、先ずはとリリエルがピクシーの魔法で呼び出したのは、葉っぱの傘だ。
「メリィちゃん、雨に濡れないようにこれを差していきましょう!」
「わ、ありがとうリリエルっ! よーし、がんばるぞーっ!」
親友に貰った傘を差して、メリィが使うはシルフの魔法。
「風よ吹け~!」
柔らかい風が巻き起こり、雨の欠片を2人の近くへとそっと引き寄せる。
「はわっ!? メリィちゃんすごいです! さすがです!」
「えっへん! えっと、これを手で掴めばいいんだよね?」
「そうみたいですね。じゃあ、早速……」
綺麗ですねー、とほわほわしながら、リリエルはそっと雨の欠片を手に取った。すると、
「わ、なんだか急に楽しくなってきました! たーのしー! です!」
今にも傘を放り出してくるくると踊り出しそうなリリエルの様子を目に、
「いいないいな! あたしも触りたーい!」
と、手近の雨の欠片をえいっ! と掴むメリィ。
途端、胸に湧いて出たのは怒りの感情だ。
「む。すごくぷんすかぷんな気分……!」
うがー!! と叫んではみるけれど、なぜ怒っているのかは自分でもわからない。なら。
「これは……考えてても仕方なーい!」
と、楽天的な性格がここで生きて、メリィは次の欠片へと手を伸ばす。
すると、今度はメリィの胸に、強い悲しみが押し寄せてきた。
「なんか、悲しい……なんで? うぅ……怖い……」
その時、勝手に震え出した手がそっと優しい手に包み込まれた。リリエルだ。
「大丈夫ですか、メリィちゃん?」
声をかけるリリエルの手も、小さく震えている。
リリエルもまた、悲しみを呼ぶ雨の欠片に触れていたのだ。
涙が零れそうになるのを堪えて、リリエルはメリィへと笑顔を向ける。
「リリエル……。……あたし、へーきだよ。リリエルと一緒なら、なんだって怖くないんだもん!」
ぎゅっと手を握り返せば、強張っていたリリエルの笑みも、柔らかく解けた。
その雨の欠片に触れるや、
花風 冴来
の心は1つの色に塗り潰された。
(この世界に、私の居場所はどこにもない)
(誰にも理解されない、受け入れられない)
(永遠に、ずっと独りぼっち)
(幸せになることなんて、出来ない)
それは、苦く苦しい絶望という名の色。けれど――、
(……今の私には、希望がある)
だから大丈夫と、冴来は、雨の欠片をぎゅっと握り締めた。
「微力でも力を尽くしましょう。居場所へ無事帰れるように」
自身に言い聞かせるように口の中で唱えた、その時だ。
――今日も外では猫のさかり声♪
歌が、冴来の耳に届いた。寝子高の裏校歌だ。
――らっかみさまのご加護ありにゃにゃにゃにゃーん♪
そこまで歌を紡いで――歌声の主たる
薄野 五月
は、はたと冴来の視線に気付いた様子。
葉っぱの傘を差した五月は、もう一方の手には、雨の欠片を握っている。
ただ、欠片に感情を振り回されて歌い出したわけではないようで、
「こういうのは多分、溜め込むとよくないかと思いまして。歌でも歌って吐き出してしまおうかとー」
と、五月は目元を和らげ、言った。
「こう、心がムズムズすると言いますか、湧き上がってくると言いますか……」
「湧き上がって……ええ、私もそうだったわ」
頷く冴来へと、五月はふっと口元を緩め、魔法で葉っぱの大きさを変えて作った傘を差し出す。
「ずっと雨に打たれるのは、大変ですからー」
「……ありがとう」
「でも、虹色の雨、とても綺麗ですねー。ふっふ」
雨は私、結構好きなんですー、と囀る五月。
そうして五月は、また歌を零し始めた。さあほら歌おう、にゃにゃにゃにゃーん♪
煌 白燕
は、教育係たる
劉 忠星
が傍らにいるという事実にぱっと表情を明るくする。
「今回は忠星もいるのか! 忠星も一緒なら心強い!」
「今回は、ということは、こういう事が何度かあったということでございますか!?」
状況に困惑していた忠星だったが、白燕の言葉を耳にすれば知らず声が跳ねた。
「な、何だ、そんなに驚かなくても……」
「危ないことをなさってて怪我をしたらどうするのです。もしお嬢様に何かあったら……」
お小言が降り始めれば、忠星の気を逸らさんと、地面に煌めく雨の欠片を指で示す白燕。
「ほら、忠星! あれを集めねば帰れぬのだぞ。話をしている時間が惜しいとは思わぬか?」
難を逃れんという白燕の意図を逃さず軽く額を押さえ息を漏らしながらも、忠星は、
「……わかりました。とにかく、無事に戻らねばなりませんので」
と、お小言の続きは後回しにして、雨の欠片を集めることを了承した。
これ幸い、と、白燕は早速雨の欠片を手に取る。
途端――腹の底から生じたのは、怒り。
(まったく、忠星はいつもいつも難しい顔をしてばかり……! いささか厳しいのではないか?)
前はもう少し優しかったのに、と、共に在る相手への不満がどんどんと湧いて出る。
一方の忠星もまた雨の欠片に触れ、こちらは胸に、絶望を呼んでいた。
(お嬢様……と呼び始めてから。白燕は遠くなった)
白燕とは、違いなく主従関係だ。ならば、この形がきっと正しい。ただ、それでも。
(彼女の曇った顔を見るのは、つらい。……けれど)
胸を引き裂くような痛みに耐えながら、当の白燕の方へと眼差しを遣る。
白燕も、鮮やかな赤の双眸で忠星のことを見遣っていた。
(遠くからでもいい。彼女の笑顔を見られるなら、それで……)
(腹が立つが……でも、いいんだ。今日は忠星が一緒にいる。だから、それで……)
想いは心の底に沈めておいて、2人はまた、雨の欠片を集め始める。
兎のウー君
を始めとする粘土細工の動物達をあちこちへと視察に向かわせていた
呉井 陽太
は、
「うーん、かなり範囲が広いねぃ。コレは、手分けして頑張った方が良さそうだよぅ」
と、帰ってきた動物達を仕舞いながら、ちょっぴり眉を下げた。
「少しでも効率を良くした方がいいかしらね」
陽太の言葉を耳に、ピクシーの魔法を使ったのは
大天使 天吏
だ。
しゅるしゅると生まれた魔法の蔓が、網のようになって雨の欠片を浮き上がらせる。
ふわりと浮かび上がった雨の欠片に触れて――陽太は、軽く眉を寄せた。
「……感情が湧き出てくる、っていうのは困るねぃ」
胸に浮かんだ感情の名を口には出さなかったけれど、陽太は魔法で、辺りにラベンダーを生やした。
紫の花が、感情を和らげ、心を落ち着かせてくれる。
ほう、と息を吐いて、陽太は難しい顔をしている
津止 孝道
先生へと声をかけた。
「先生、何か気になる事でも?」
「いや……感情に振り回されるのには慣れていない、というだけだ」
成る程、と頷いて、陽太は努めて明るく音を紡いだ。
「ラベンダー結構効きましたよぅ、先生」
津止先生が「……有難う」と応じたのに、くすり、小さな笑い声が重なる。
陽太と津止先生、2人分の視線を受けて、
間宮 芽瑠
ははっと口元を押さえた。
「……失礼しました。いえ、津止先生の妖精姿を改めて見ていると、その……」
芽瑠の言葉に、陽太が、小さく吹き出す。
「……用件は?」
と短く問われて、芽瑠は津止先生へと、自身が集めた欠片達を差し出した。
「受け取って頂けませんか? 誰かに集めた方が分かり易いかと」
芽瑠が拾い、十分に触れたあとのものなので、無暗に感情を掻き乱しはしないはずだ。
実際、受け取った津止先生に、変化は生じなかった。
一所に集められ、雨の欠片は益々輝く。
「じゃあ、オレも」
陽太も津止先生へと雨の欠片を手渡し――すると、欠片達の中、白が淡く煌めいたのだった。
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巴めろ
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月24日
参加申し込みの期限
2018年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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