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白い光を追いかけて ~妖精の森の大冒険!?~
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●集めて! 花の蜜(2)
随分と綺麗な場所だと、
薄羽 白露
は目元を柔らかくして辺りを見回す。
皆の奮闘ぶりを目にしては、
「花たちも色々な性格があって、ずいぶんと賑やかだね」
なんて、白露は声音に楽しげな色を乗せた。
さて、そんな白露も、花の蜜を集めなくてはいけない。
白露は手近の花達へと、気負いのない感じで話しかけた。
「やあ。もしよかったら、少しだけ君たちの蜜を分けてくれないかい?」
にこやかに零された声に、けれど花達は、すぐには諾とは応じない。
「ああ、ただであげるのは嫌なのかな? だったら、そうだな……」
――不思議で美しい驚きを、君たちに見せてあげよう。
ぱんっ! と軽く手を叩けば、パックの魔法で生まれる、色とりどりの花火。
その輝きに心奪われる花達の姿に白露がそっと笑んだところで、
「おー、成る程、そんなふうにやんのか! 派手でいいじゃん!」
と、白露の魔法を丁度見留めたらしい
三谷 賢二
が、明るい声を出した。
「確かに、花をこじあけてなんて失礼なことできないしな。……ならば!」
俺のトークと演技でやってみせようじゃないの! と、賢二は威勢よく宣言するのだ。
パチン! と指を鳴らせば――賢二を、スポットライトが照らし出す。
「こんにちは、素敵な花びらだね~♪」
賢二の即席ミュージカル、ここに(本当に唐突に)開幕!
胸元に手を当てて首を軽く傾ければ、自慢のサラストが流れるように揺れる。
「色も鮮やかで形もととのって♪ 葉も茎も美しくて最高だよ♪」
ぱっと照らし出されたのは、橙の花。
え? 私? とばかりに小さく揺れる花へと、賢二はウインクを一つ零した。
「そんな君に頼み事なんて申し訳ないんだけど……蜜を♪ わけてくれないかい~♪」
主演女優扱いにすっかり気分を良くしたらしい花が、勿論だと頷く。
ミュージカルはこれにて閉幕、賢二は最後にもう一度ライトを浴びて、ぺこりと一礼した。
「……とかね! マジ、チョーいい感じじゃなかった!?」
「ふふ、本当に面白かったよ」
いいもの見させてもらったな、と、白露はにこにこと、惜しみない拍手を贈るのだった。
そもそも花は、なぜ蜜を出すのか。
「確か、繁殖のためなんだよね」
そのことを思い出した
戌井 創
は、「そうだ!」と黒の瞳を輝かせる。
「だったら、ぼくがお手伝いしてあげて、その代わりに蜜を貰えばいいんだ!」
早速、名案を懸命に訴えれば、頷くように揺れる薄青の花。
創は魔法のストローを出して、花粉塗れになりながら、花の蜜をちゅーっ。
「ね、ほら……痛くしないから……いっぱい出してね……」
優しく優しく、そっと蜜を吸い出し、分けてもらう創。
それから創は、同じ種類の花へと花粉を届けにいった。
そこでも蜜を貰えば――顔にも身体にも花粉と蜜がくっついて、
「何だか、ぼくまで甘い匂いになっちゃった?」
という具合で、創はとろとろのぺたぺたに。けれど、
「皆のためにも、もーっと頑張らなきゃね!」
と、創は気にせずに次の交渉へと向かうのだった。
一方、創に依存している
添木 牡丹
も、彼とは別行動で花の蜜を集めていた。
「ふふ、私も協力しないとですよね」
なにせ、可愛い創君が、「いっぱい頑張るよ!」と気合十分だったのだから。
「ほら、お花さん達。その蜜を譲ってくれないかしら?」
なぜ? どうして? と、ちょっぴり不服げに花達がさざめく。しかし、
「譲ってくれたら、お礼に活性魔法掛けてあげるわ」
と、牡丹が口元に弧を描いてみせれば、花達はぴたと動きを止めて。
「フフフ、この魔法は凄いわよ……瑞々しい美しさを手に入れられるわよ? どう?」
魅力的な誘惑の前に花達は見事に陥落し、
「じゃあ……頑張れ♪ 頑張れ♪」
牡丹は花びらをなでなでしながら、花達に魔法をかけていった。
そして、暫しのあと合流した創と牡丹は。
「えへへー、いーっぱい集めたよ! ……残ったの、ちょっと味見とかしてみる?」
口移しを想定して「あーん」と創は口を開けたけれど、
「ひゃうっ!?」
ぺろり、牡丹が最初に『味見』をしたのは、蜜に塗れた創の首筋。
「っ、先輩、そこはぁ……っ」
「創君がいけないの! そんな美味しそうな格好だから!」
なお、創の『先輩に褒めてもらう』という内緒の目標も、その後、見事達成されたとか。
ここはどこで、自分はどうなってしまったのか。
状況が全く把握できずに、メイド服姿の
春姫 いちご
は目をぐるぐる。
「えっとえっと、メイドたるものいつでも冷静沈着に対処を……」
とは言いながらも、台詞とは裏腹にいちごはあわあわと見るからに混乱しきりで。
そんないちごの様子を目に留めたのは、
賀陽 霖花
だ。
「……ねえ、朔」
「どうしました、姫」
主人である霖花の言葉に、
伊崎 朔秀
が落ち着いた声で応じれば、
「私、あの子の所行ってくる」
と、霖花は、手首足首を彩る小さな翅を揺らしながらいちごの元へと。
朔秀も、姫の決めたことならと、霖花の後ろに迷いなく続いた。
「あなた、大丈夫?」
「へ? は、はいっ……わわっ!?」
振り向いたその瞬間に、いちごはつるっと足元を滑らせてそのまま――、
「……あ、あれ……?」
――転んでしまうはずだったが、気付けばクッションのような雲に受け止められていた。
転びそうになったいちごへと咄嗟に伸ばした自身の手を見て、目の前の不思議現象を見て、
「今の……って、驚いてる場合じゃないわね」
と、頭にクエスチョンマークを浮かべているいちごに、今度こそ手を差し伸べる霖花。
「驚かせてしまってごめんなさい。困っている様子に見えたから声をかけたのだけど……」
「うう……ありがとうございます……」
霖花の手を借りて確かに立ち上がって、いちごは「あのぉ」と縋るような声を出す。
「もしかして、どうすれば寝子島に戻れるか、ご存知でしょうか……?」
「あちらの花をご覧ください。どうやら、あの花達の蜜を集める必要があるようです」
洗練された所作で光を纏った花達を示して、朔秀が丁寧に答えた。
ようやく道が見えた! とばかりにいちごが落ち着いたところで、3人は自己紹介を済ませる。
いちごが年上だったことを知った霖花は淡いレイクブルーの双眸をくるりと丸くし、朔秀の方も、
(姫より年下かと思ってた……)
と、顔には全く出さずに、けれど内心では中々に驚いた。
こほん、と、口元に手を宛がって、朔秀が小さく咳払いをする。
「……ともあれ、仕事を始めましょうか、姫」
紡がれた言葉に、「ひめ?」と首を傾けるいちご。
これに、霖花は目に見えて慌てた。
「や、あの、違うの……ねぇ朔、やめてったら!」
「姫は姫です。こればかりは、俺にも譲れないルールがありますので」
真っ赤になる霖花に朔秀が真面目な声音で応じるという一幕もありつつ、3人は一緒に蜜集めを開始。
頑固な花を擽る霖花、正攻法な説得を試みる朔秀……。
2人の手腕、そして朔秀の従者としての仕事ぶりに、いちごは蜂蜜色の瞳をきらきらさせた。
「わたしもメイドとして見習わなきゃ! です! ……あの、お花さん、お話が……!」
いちごがぐっと拳を握って花へと話しかける傍ら、朔秀は、魔法で霖花を自身の傍へと引き寄せる。
「きゃ……もう、ちょっと離れただけじゃない!」
「心配なんです。姫を護るのは、俺の役目ですから」
囁くような声を耳に、霖花はまたも、頬に薔薇色を咲かせる羽目になったのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月24日
参加申し込みの期限
2018年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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