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並走せよ! 暁の神速ランナー
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どうやらあの『神速ランナー』に挑もうとする者たちが現れたらしい。寝子高OB、現・木天蓼大学の大学院生である
アレクセイ・エメリヤノフ
は、高校時代の苦い記憶を思い出していた。
「出たな、妖怪チャリ倒しめ……」
昭和の時代に生まれた幽霊は、当然アレクセイが高校生だったころにも時折出現していた。ただ走らせておくだけなら多少驚かされる程度で、無害といえる存在なのだが、アレクセイにとってはにっくき怪異である。彼は幽霊ランナーが起こすという小さな不幸をその身で味わった被害者であったのだ。
「高校のころ、こいつのせいで何度遅刻しそうになったか!」
憤慨するアレクセイ。色気を出して自転車で追いつこうとしてみたり、友人たちとランナーに追いつけるか賭けをしたりと、不幸の理由は自分で作ったものばかりなのだが。自転車通学のアレクセイは盛大に転び、自転車と制服の補修費がかさみ、駆けには負け続けでジュースをおごらされと散々な思いをしたのだった。
「自転車の修理費、制服の替えの費用……思い出すだけでうっ、あたまが……」
まざまざと蘇る思い出に、頭を抱えてよろめく。
「だが、大学に入ってからは泊り込みが多くなって、そんな思いもなくなったぞ!」
気を取り直して、アレクセイはこれから起こるだろう事件について考えてみた。無意識に左にかけたモノクルの縁に手が伸びる。
たくさんの人間が早朝、あの幽霊に挑むとなれば、幽霊を著しく刺激することになるだろう。彼自身は確認したことはないが、生きているランナーの数だけ、それに対抗するかのように幽霊も分身するのだと言う話もある。どんなことでもあり得る寝子島だ、きっとその噂は限りなく真実に近いと考えておいたほうがよかろう。
「あのランナーに挑む子がいるならサポートしたい、けど……」
敗者としての体験があるだけに、アレクセイは誰かが成功する結末が想像できない。普通の人間が、車並みのスピードで走る幽霊にどうして並べるだろうか? アレクセイが高校生だったとき、陸上部でいちばん速いといわれていた学生さえ、幽霊にはかなわなかったのだ。
「いったいどうすれば……そうだ」
すれ違った人々が、そしてアレクセイ自身が確かに聞いた幽霊の声。それが鍵になるのではないかと彼は思い立った。『また一緒に並んで走りたい』という言葉。
「一緒に走りたい相手って誰なんだ?」
そうだ、幽霊には生前仲間がいたはずなんだ。きっと、一緒に走る相棒が。
「俺も仮にもマタ大生の端くれだ。院生が無駄に大学にいるってわけじゃないこと、証明してやる」
不思議なやる気に導かれて、アレクセイは勢いをつけて立ち上がる。大学内ではかなり有名な話だ。事情に詳しい地元民の知り合いや、古くから大学を知る教授陣に尋ねてみれば、きっと何か、幽霊の片割れの手がかりがつかめるはずだ。どうしてすぐに思いつかなかったのだろう? アレクセイは足早に研究室を飛び出した。
さっそく廊下で行き会ったのは、ヤギのような白ひげの老教授だった。その風貌から、ひそかにヤギ教授などと呼ばれている。島出身で、寝子島キャンパスができてからはこちらでずっと研究を行っている。ひょっとして昔のことにも詳しいかもしれない。アレクセイはこのチャンスを逃さず声をかける。
「ん? 君は……エメリヤノフ君だね。何か質問かな?」
「はい、ええ、いえ。授業のことではないんですが……」
予想外の質問に、ヤギ教授はほぉ、と少し背を伸ばし、眼鏡のつるをを持ち上げた。
「ふうむ、なるほどねえ。教務課で卒業者名簿を……と言うのは現実的ではないね。第三者による在籍確認はできないことになっているからね」
個人情報の保護が叫ばれている現代。たとえ在校生といえども、そうやすやすとは卒業生について調べることはできないようだ。たとえ閲覧できたとしても、十分な記録が残っていない可能性もあった。
「そういう話ならば、陸上部員に直接聞いてみてはどうだろう? OB会もあったはずだし、君の探す情報が得られるかもしれない」
さすがキャンパスを知って長い教授である。アレクセイは新たな手がかりを得て、その足を部室棟へ向けようと考えていた。
「あの、先輩。今、ひょっとして街道の幽霊の話を?」
廊下で立ち止まるアレクセイと教授に、女生徒の声が投げかけられる。声の主は三年生の
四方堂 真矢
であった。アレクセイの赤毛、ヤギ教授の白髪白ひげと真矢の黒髪が印象的なコントラストをなして並ぶ。教授はほらね、といった顔でアレクセイに目で合図する。
「おや、後輩! その通りだよ。どうやら今ちょっとした話題になってるみたいだしね。ひょっとして後輩も?」
「ええ、こんなところで遭うなんて奇遇……でもないんですよね」
敬語なんていらないよ、とアレクセイは笑う。学部は違うが、二人はこのように先輩・後輩と呼び合う仲であった。
「よかったら、僕の聞いた情報を伝えるよ。このまま教授を廊下に引き止めておくのも悪いしね」
アレクセイの得た情報の中でもっとも役に立ったのは、教務課や学生課では名簿を見ることは難しいということだった。絶対に見られないわけではないが、手続きにはそれなりの手間がかかりそうだと言う。彼がこれから陸上部室に向かい、部員に聞き込みを行うということを聞くと、真矢は同行を申し出た。短い道中で、二人は互いに幽霊ではなく、その相棒であった青年を追うことになったそれぞれの動機を語り合う。
「私は、二人が失った『夢』が気になるの。幽霊の存在を知ったら……友人を失い、『夢』を捨てて島を去った青年はどんな風に思うのかと」
「後輩はまじめだなぁ。俺は高校のころの復讐、かな」
「なんですって?」
「ずいぶんあいつには転ばされたりしたもんさ」
アレクセイの意外なやんちゃぶりを知り、真矢は目を丸くする。アレクセイもまた、しっかり者の真矢の新しい一面を見つけた気がしていた。法学部に身を置き、若干二十歳にしてパラリーガル、つまりは法律事務職員を務めている。知的で合理主義を是とする真矢が幽霊の情報を集めようとしているのだから。それも『夢』という、とても漠然としたものががこの生真面目でクールな後輩を動かすキーワードになっている。アレクセイはまだまだ互いに知らないことがあるのだな、と思った。
互いをよく知るという点では成果があったものの、陸上部での聞き込みは芳しくなかった。
「名簿なら……おんなじようなことを聞きに来た高校生がいたから、貸してしまったけど?」
「ええっ? 参ったなあ」
「その子は次は図書館に行くって言ってたよ」
「それなら先輩。わたしたちも図書館に行きましょう」
真矢は頭を抱えたアレクセイを引きずって、キャンパス内の図書館を目指した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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