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キラッ☆ここは駄菓子と文房具の店
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「はーーーはっはっはっは! いらっしゃい! 何かお探しかな?」
「花椿先輩、それ定型句なんですか?」と思わずたずねかけた問いの言葉は、そっと桜の胸の奥に仕舞われる。
戸口に現れたのは、花椿先輩と同様に2年芸術科に所属する、割と有名な人ではなかろうか。
「こんにちは! 全宇宙待望の小萩です! 今日は涼太郎さんの研究に来ました!」
「はーーーはっはっはっは! やぁ! いつもご来店ありがとう本条くん! 研究対象にされるとは光栄なことだね! ささ、ずいずいっと見て聞いてキラキラしていってくれたまえ!」
……あれ、これ、私は来る場所を間違えたのかな?
目の前で交わされるツッコミ役皆無の会話に、思わずこめかみへ手をやりかけた桜。
そんな彼女の様子を気にするそぶりもなく、
本条 小萩
はさくさくと店の奥へと歩み寄ってくる。
「あら、あなたもいらしてたんですね?」
ちらりとレジ横に立つ桜を見上げて問いかけてきた小萩に対し、桜も肯いてみせると、一歩引いて場所を譲る。
「ええ、ちょっとふらふらっと立ち寄ってみたら花椿先輩がいたので少しお話してたんです――先輩は、その、研究、ですか?」
「そうです! 涼太郎さんはブロマイドをお手製トレカにしたり写真集を自費出版したりしてセルフプロモーションに余念のない方であることを、小萩はしっています!」
ちろり、とレジ台の上にある写真集に一瞬視線を流すと、肯いて小萩は言葉をつづけた。
「小萩のように宇宙的な美の存在も、まずは存在を知ってもらわないといけません! そうしなければ、フツウの女の子で終わってしまいますから」
ウチュウテキナビ――桜は、口の中でもぐもぐとそのよくわからない単語の咀嚼を試みるも、うまくほぐせそうな気がしない。
「そこで! 小萩も涼太郎さんに倣ってセルフプロモーションを始めようと思います。まずは倣うところから、よって今日はこうして普段の涼太郎さんのセルフプロモーションの在り方を『研究』に来たというわけです!」
どうです、素晴らしい考えでしょう、とばかりに有り余る胸をはる小萩の姿を見て、思わず別の意味でそっと目を反らした桜。
「感動したよ!」
しかしその横で、感激の気配がダダ洩れている声がした。
「素晴らしい! 美を追求し、その伝道者となろうとする姿、素晴らしいとおもうよ! さぁさぁ、是非ずずいっとみていってくれたまえ! はーーーはっはっはっは!」
なんというか、面白い人たちだなー、という感慨しか抱くことができない桜としては、「あ、お金おいておきますねー」と支払いをしつつ、気になったお菓子を少量買って食べてみながら様子を眺めるに徹することとしていた。とりあえず練り練りするお菓子を開けてみる次第。
「ふむー、トレカはここのお店で頒布しているのですね――小萩はそういう独自のルートがないので、これは今後開拓しようと思います。しかしこの美麗な装丁、涼太郎さんの美しさという価値観を形にしたもの、やはり自費出版というものは、する価値がありすぎるほどにあるものとみました!」
「はーーっはっは、本条くんもぜひ! ブロマイドや写真集などを出版すべきさ! 美しい作品と共に!」
「スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy」もやはり自費出版の価値ありです――そう続いた本条先輩のセリフには、「先輩、伝説が被ってます」と内心でツッコミながら、桜はスルメイカを干したお菓子をもにゅもにゅとかじっている。
トレカの枠の飾りがどのように被写体を惹きたてているか、自費出版はやはり聖典に近いものだから思い切りが必要だとか、問題は原稿の量が多いので第一弾は少なめにすべきかなどの会話をしている様を横で聞いていると、割と面白かったのが意外ではあった。
何かに一生懸命な人の会話は、やっぱりどんなものでも面白く聞こえてしまうのかもしれないなぁ――なんとなくそんなことを悟りつつ、麦パフの入ったチョコ棒をもぐもぐしていた桜。ふとカロリー、という言葉が脳裏によぎり……そっと見ないふりをしたのは秘密である。
「ふむふむ、大体知りたいところをつかめたような気もします。あとは涼太郎さんがなぜかキラキラに見える現象さえ再現できれば完璧です! あっ、でももしかしたら自覚がないだけで、小萩もほかの人からはキラキラに見えるのかもしれません」
それはさすがに無理そうだなぁ。信玄餅を開きながら横で聞いていると、瞬速で自己解決に至っていく。
「でも、確かに好きなことを精いっぱいやっているのは、輝いて見えるものですね」
その勢いに押されてだろうか。桜は思わず胸の中に言葉を仕舞い忘れてしまっていた。
「はっはっは! 水上くんがいいことを言ったような気がするね! きっとそのとおりだとも! 頑張る本条くんこそ、僕の目には輝いて見えるよね☆」
「小萩は物理的にもキラキラしたい気もしますが――とはいえ、解決しました! また後日、お付き合いくださいませ」
そう言ってメモをぱたぱたとまとめ上げると、颯爽と退店していく少女。気づけばそれなりに時間もたっていたので、桜もまた腰をあげた。
「じゃあ花椿先輩、これとこれとこれ、ください――あとこっちのお菓子も」
食べながら目星を付けていた文具のあれこれと、キラキラした装丁の消しゴムを一つ。それにいくつかのお菓子を追加で付け加えながら、お金とともに差し出した。
「はい、どうもありがとう! また来てくれるとうれしいな!」
「ええ、はい。色々面白そうなので、また時間が空いた時にでもお邪魔します」
そう言って、ぺこりと一つ頭を下げ、桜も店を出た。午後の一時の過ごし方としては、それなりに面白い時間のつぶし方ができたんじゃないかしら、と思いつつ家路へとつく彼女。
その手には、カロリーという見えない文字が刻まれたお菓子が大量に抱えられていたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼李月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月24日
参加申し込みの期限
2018年01月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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