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仁義なき焼肉バトル
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仁義なき焼肉バトルが、そうして幾度も繰り返された頃。
ここまで、端の安全な方で様子を伺っていた
水守 流
に、動きがあった。
「お待たせしました」
事務的を通り越して機械的ですらある口調と動きで、冷麺が流の前に置かれる。
そう、冷麺だ。
肉の一枚一枚を争うこの焼肉バトルの最中に、彼はサイドメニューを頼んだのだ。
車田飛びでふっとばされることを恐れるあまり、勝負を諦めてしまったのか!?
「水守君、もしかしてお肉諦めたの?」
それなら自分が肉を食べるチャンスが増えるため、ちょっと嬉しそうに見えなくもない様子の
本居 陽毬
に、流は不敵な笑みを返した。
今しも、新たな肉が焼き上がろうとしている。そうして迎える、完璧な一瞬――。
――その、寸前。
流は、冷麺を口に運んだ。
肉が焼きあがるにも関わらず、箸を構えるでもなく、手を伸ばすでもなく。
食べたのだ。サイドメニューを! 今この空間に限って言えば、肉に比べれば無価値とすら言えるサイドメニューを!
肉の焼ける音が変わった瞬間。周囲がまだ、「完璧な一瞬」として共有していないその刹那の空隙。しかして、掴んだ時にはベストになっている。
その絶妙なタイミングに、
楡宮 遠海
は箸を伸ばしていた。
キーボーディストのリズム感覚と、絶対音感とを駆使した末の妙技。周囲は「完璧な一瞬」の前に動きに虚をつかれ、妨害は間に合わない。
そして迎える、完璧な一瞬。既に、遠海の箸は焼肉の目の前にある!
勝利を確信した遠海は、不意に湧き上がった猛烈な衝動に箸を鈍らせた。
その時、入れ替わるように駆ける箸が一膳。
八重崎 五郎八
の箸だ。
遠海と同じように、ここまで様子を伺っていた五朗八。競技かるたを嗜む彼女は、遠海とはまた違った形で肉がやけるその時を見極めていた。
タイミングさえ覚えてしまえば、あとは続く文字があるわけでもなし。小細工抜きの純粋な取り合いであれば、まず負ける気はしない。ルール無用の奪いも早々する気はないが、取れそうだったものをわざわざ逃すというのであれば、そこに呵責を覚える必要もなく。
そのまま肉を取るかに思われた、その時。
彼女もまた抗いがたい衝動に見舞われ、動きを鈍らせる。
遠海と五朗八、二人を襲った衝動の正体はとは一体何か。
その答えは――
――冷麺が、食べたい。
二人の視線がふらりと視線がさまよって、その先に見つけたのはほとんど手付かずの冷麺。そちらに吸い寄せられそうになって、しかし、鼻をくすぐる焼肉の香りに振り払われる。
(違う違う、今は目の前のお肉を取ら、)
ない。
お肉が、ない!
取ろうとしていたはずのお肉は、既に網の上にはなく。
流の手にした箸に、掴まれていた。
(うまくいったようだぜ)
掠め取った肉を前に、流は心の中で満足気に呟く。
これぞ車田飛びエンドを避けつつ、肉を手にするための一計。一口ダッシュである。
そのキモとなるのは、流のろっこん「メシテロジツ」。その発動条件は、「空腹時に食事し、それを美味いと思う」こと。そしてその効果は、「周囲の人が、流が食べたのと同じものを猛烈に食べたくなる」こと。
すなわち、冷麺はこのための布石。
それはともかく、マナー無用の残虐焼肉ファイターに襲われる前に、この肉を食べなければならない。
肉を食べるまでが焼肉なのだ。
(悪いな八重崎、ゲーマー仲間でも肉は譲れねえぜ……!)
小皿の上のタレに肉をつけ、そのまま急いで口に運ぶ。
溢れ出る肉汁と香ばしさを、流は噛みしめるのだった。
一方、盤外勝負で持って行かれてしまった五朗八は、
「流石に、か弱い私としてはそう来られると……」
降参とばかりに、ひらりと両手を挙げた。
「こう、だねえ」
五朗八のろっこんは、この状況では流石に活用のしようもないし。かといって、盤外勝負をふっかけてくるろっこんを防ぐことも難しい。まあ、今のに関して言えば、集中力で振り払えないこともないのかもしれないが……。
「八重崎、ギブアップするのか?」
と問いかけてくる修に、五朗八は両手をひらっと振ってみせる。それこそ、白旗でも振るように。
「ひとまず、そういうことで」
そうは言いつつ、その表情はどこか不敵なままであった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月23日
参加申し込みの期限
2018年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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