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ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム!
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【小さくなあれ、サン・魔・サン!(1)】
「おいおいおい。どうなってるんだ?」
小柄な
新田 亮
ですけれど、それを見上げるのにぐいーんっと大きく背中をそらしたのは、周りの誰しもいっしょです。
亮はふかぶかと、ため息をひとつ。なんだかこんな状況にも、そろそろ慣れてきてしまいました。
「また化物退治か……やれやれ」
「わーっ、はーっ、はーっ、はーっ!!」
ずずずず、ずずん!
「寝子島の観光大使は、この俺サマなんだぜぇ~!」
そびえる巨躯! てらてらとツヤビカリする魅惑のボディに、すっくと立つおみ足……天へ掲げた二本の腕!
サンマさん
! ではなくて今は暗黒邪神ドラゴンの子、サン・魔・サン!!
数十メートルはあろうかという直立した巨大なサンマ……という言葉にしてみてもよく分かんないシロモノが、亮の目の前にどーーーんっ! とそびえているのでした。
「わぁぁ、おっきいサンマさんだぁ~! かっこいいねぇ、なごむなぁ」
「いやいや。和んでる暇はないぞ、君」
大好きなサンマさんの姿に思わずぽやややん、
曖浜 瑠樹
はにっこにこ。
けれど、
「俺サマを差し置いて楽しみやがって~。お仕置きしてやるぜぇ~!」
ぶおんっと振り回すサンマハンド! 建ち並ぶビルは砕けて吹っ飛び、足を踏み出せば車はぺしゃんこ。道路にはびしばしとひび割れが走り抜け、足元が揺れまくります。
「そっかぁ……サンマさん、さみしかったんだねぇ。ごめんなぁ」
サンマさん、どうやらお怒りのご様子。空には暗雲がぐるぐると渦巻きながら立ち込め、稲光がそこらじゅうをびかびかと這い回っておりました。
ここって単なるプレハブ小屋だったよねとか、あんな巨大なサンマさんがどうやって入ったのとか、気になることは多々ありますけれど、そんな疑問は小さなことです。いつものように、なんか神魂があれしてこれしてどうにかなってるのでしょう。そのくらいの認識でじゅーぶんなのです。
「オレたちが、必ずもとに戻してあげるからねぇ……!」
「そうだな。ここはどうやら特殊な空間らしいが、外に被害が及ばないとも限らない。なんとかしないとな」
ぽむ、と瑠樹の頭に手のひらを乗っけて、亮もこくりとうなずきました。
「よし、行くぞ!」
「うんー!」
まずは亮がダッシュ! 巨大なサン・魔・サンの足元へ滑り込み、
「大きいな、俺のろっこんで対処できるか? いや、やってみるしかない!」
すうっと大きく息を吸い込むと、呼吸を止めてろっこん発動!
(さらに、倍化! 食らえッ!!)
渾身のパンチをずがっと叩き込みます。
が、
「抵抗するかぁ~? おとなしくドレイになれぇ~い!」
「うおおおおっ!?」
カウンターのサン・魔・パンチ! とっさに身をかわしたものの、亮はその風圧だけでふっ飛ばされて、拳が直撃した地面にはクレーターよろしくぽっかり穴があいてしまいました。
「おいおい、なんて威力だ……」
「オレもいくよぉ~、サンマさーん!」
「……んん!?」
亮は目をぱちくり。
やる気マンマンの瑠樹……はいいとしまして、いつのまにやら彼の頭には、犬耳がぴょこん。お尻には犬しっぽがふさふさふりふり。
「それ……どうしたんだ?」
「えっ? 『
いぬ飴
』を食べたらこうなったんだぁ。おかげで、すごーくはやく動けるんだよぉ!」
言うが早いか、瑠樹はしゅば! ろっこんを使った亮にも迫るスゴイスピードでサン・魔・サンの目の前へ近づくと、
「サンマさん、もとに戻ってぇ~!!」
かざしたのは『
ぴかぴかLEDマスコットベル
(ねこバージョン)』。
スイッチON! 光るライトの先端から、まばゆいビームがにゃーーーっと発射!
「ぐわぁ~! や~るじゃねえか~、こわっぱめぇ~!」
「おっ?」
亮は、はたと気づきました。
「攻撃したら、サンマさんが縮んだ……か? ほんの少しだが」
「ほんと? それじゃあいっぱいなごませてあげたら、もとのサンマさんに戻ってくれるかもなぁ」
ちょっぴり認識には差があったりしつつ、ともあれ巨大サン・魔・サンに攻撃を当てることができれば、少しずつ小さくすることができるようです。
「よし、攻撃を当て続けるんだ!」
「わかったよぉ! サンマさんごめんなぁ、ちょっとだけガマンしてなぁ~!」
なんだか大変な状況ですけれど、ともかく作戦開始!
「あらあら~。大変なことになっちゃったわねえ」
こんなときでものんびりなのは、
恵御納 理沙
です。
今日も今日とて天然系な奥さんですけれど、どうやら『ぐらぐら』で買ったアイテムを使えばなんとかなりそう? というのは分かりました。
「じゃじゃじゃじゃーん☆ 『
ネコヒカリ
(1キログラム)』~♪」
とにかく明るく、奥さんはお米をよっこらしょっと持ち上げました。
きらきら~☆ お米の袋から白くてなにやらもちもちした光があふれだします。理沙はそれを手に帯びると、こねこねこね。
「お次はこれよ~!」
ちゃららら~ん♪ いちいち賑やかな効果音付きで取り出すのは、強運な奥さんがくじ引きで引き当てた『
すっごくでっかいしゃもじ
』! 文字どおり両手で抱きかかえられるほどにバカデッカイ、規格外のおしゃもじです。
「これをこうして、こうこうこうやって~」
ネコヒカリからあふれた白い光をもちもちこねこね、でっかいしゃもじをコーティング。やがてキョーレツ打撃にも耐えうる、ハイパーすっごくでっかいしゃもじが完成!
ついでに背中には白い光で作った翼を背負って、理沙はぱたぱた羽ばたきます。
「突撃! お部屋の晩ご飯……じゃなかったわ~、サンマさんに突撃よー!」
言うなり理沙は飛び上がりサンマさんへ近づくと、ハイパーしゃもじでがっすんがっすん! 思い切りぶん殴り始めました。三十六歳、高校生の子持ちの奥さまとは思えない豪胆さでありました。
それを見ていた
李 小麗
。ぽむ、と手のひらを叩きます。
「なるほど! 『ぐらぐら』で買ったものを使えばいいのだな!」
まずは使えそうなアイテムをチェック! お気に入りのぱんだリュックをがさごそしてみますと、
「んーっと。お米はじいじとばあばのお土産だから、取っておきたいし……となると。これ、だろうか……?」
戸惑い顔の小麗が取り出したのは、『
ふりかけ
』でした。
ええ、ふりかけです。ほかほかごはんにかければあら不思議、単なる白いお米が絶品メニューに早変わり! な、あのふりかけです。もう少し突っ込んだ説明が必要なら、味は六種類ありました。
「『おかか』『たまご』『めんたい』『ごましお』『うめ』『激辛焼肉』……なにが起こるかサッパリわからんのだ」
しゃもじをぶおんぶおんと振り回すパワフル奥さん理沙の活躍を見るに、どうやら一見役に立ちそうにないアイテムでも、意外な効果を発揮することもあるようですけれど……なにしろふりかけです。試してみなければ、なにがどうなるやら想像もつきません。
「とにかく、全部試してみるのだ! おねーさん、ちょっと失礼するのだー」
「あら! いっしょにがんばりましょうね~」
理沙がにこやかにがすがすしゃもじを振り下ろしている隙に、小麗は持ち前の身軽さでひょいひょいっと巨大サンマさんの身体を駆けあがり、あっという間に頭に到着。
さっそくふりかけの袋をぴりりと破くと、ふりかけてみました。まずは『おかか』味から。ぱらぱらぱら……。
「さーどんな効果があらわれるのだ? すっごい威力でサンマさんが一気に縮んじゃえばいいのだがー」
「……カツオブシブシ」
ん?
「ふりかけかけたら、サンマさんがなにかつぶやいたのだ……? もっかいやってみるのだ、さらさらさら~」
「カツオブシブシ」
巨大サンマさんはなにかをぽつりとつぶやきました。
つぶやいただけでした。
「サンマなのにカツオブシ……お、おかかはハズレだったみたいなのだ。次は『たまご』味なのだ!」
今度はさらさらさら~っとたまご味ふりかけをふりかけてみますと、
「……ぎゃああああああ!?」
たくさんのひよこが次から次へと、ぴよぴよぴよぴよ!
「孵ったのか!? 孵ったとゆーことなのか!?」
もちろんただのひよこです。ぴよぴよ鳴いてて可愛いくらいで、到底サン・魔・サン撃退のお役には立ちません。
続く『めんたい』味は、すこーしだけぴりっと辛味が効いていて、微妙にダメージを与えたような……与えてないような。
『うめ』味は梅の花がサンマさんの頭に咲き乱れてとってもキレイでいい匂いなものの、ダメージを与えたようなそぶりはありません。
『ごましお』にいたっては、ゴマフアザラシの赤ちゃんがぽよんっと飛び出してきました。サンマさんにはなんの効果もありませんけれど、強いて言うなら向こうで奮闘する瑠樹くんが、かわいいねぇ~なごむなぁ~! とおめめをキラキラさせたくらいです。
「か、かわいいけどどうしたらいいのか分からないのだ……! ううっ、最後の『激辛焼肉』味にかけるのだ!」
頭に振りかけるのはどうやらいまひとつでして、それに焼肉味だからって牛が一頭丸ごとンモォ~っと飛び出してきたりしても困ります。
「こうなったら……直接口に入れてやるのだ! おねーさん、手伝って欲しいのだ!」
「はあい、おやすいご用よ~」
「えーい、ちょこまかと~! おとなしくやられるんだぜえ~」
サン・魔・サンの目からずばばばっとサン・魔・ビームが放たれるも、理沙は羽を器用に動かしてひょいっ。後ろからサンマさんの頭を、しゃもじで一撃!
つぶらなサン・魔・アイがバッテンになり、思わずぽっかり口を開けたところで、
「今よー!」
「うりゃあああ~~~ッ!!」
激辛焼肉ふりかけを全力投球! 口のなかへバッチリ、ストライク!
「邪悪に染まる前の真摯な情熱を思い出すのだッサンマさん!!」
「か……か、か、か、から~~~いんだぜえ~!?」
ぼわーーーっ! 口から炎を噴き上げて、サンマさんはちょっぴり小さくなりました。
どうやら作戦成功です!
「やったのだ!」
小麗はVサインをびしっ。理沙もでっかいしゃもじを担いで、にっこりと微笑みました。
「サンマさん、元にもどってぇ!」
「ほら、みんなが待ってるわよー?」
「マンボウくんもサンマさんも、どっちも立派な観光大使なのだ自信を持つのだー!」
犬耳犬しっぽな瑠樹がひょいひょい跳ねまわってかく乱し、理沙がしゃもじでごいん! その隙に小麗が口のなかへ激辛焼肉ふりかけをさらさらさら。
そんな華麗なコンビネーションと自分の手元を見比べて、亮はいぶかしげに眉をひん曲げます。
「これも……使えるのか?」
手のひらの上に乗っているのは、『
ちくわくん☆大明神お参りセット
』のなかの、お守りです。
半信半疑ながらに、それを掲げてみますと……ぺかーっ! 突然お守りから発せられた光が、亮の身体を包み込みます。
「おおっ、これは!? とてもあたたかい……力が……みなぎる! これなら……!」
まばゆい輝きがあたりを染めて、やがてぱあっとまばゆい光がゆるやかに消え去った時。
「これなら勝てる……! わけ、ないだろうがー!!」
現れたのは、ちくわくん着ぐるみにすっぽりと収まった亮でした。本家本元のちょっとオトボケた造形とは違って、眉がつり上がって眼光鋭い、『ちくわくん着ぐるみ熱血バージョン』です。
「ふざけやがって、こんなもんでどうやって戦えばいいっていうんだ……!」
思わず頭を抱えた亮inちくわくん。どうやら奇しくも、そんなポーズが合図であったようです。
ちくわくん着ぐるみの頭のてっぺん、ぽっかりと開いた穴から突如として放たれる、ちくわビィィィ~~~ッム!!
「ぎゃあ~~~! おのれ~、やるじゃねえか~」
強烈な熱戦がサン・魔・サンのボディを貫いて、巨体がずずいと縮みました。
「……ナニコレ」
着ぐるみのなかで白目をむいた亮。
「わあ~、お兄さんすごいなぁ! かわいいねぇ~」
「かわいい……のか?」
ともかく、効果は抜群だ!
「ええい、こうなったらやるしかない……!」
イマイチ釈然としないながらも、亮のちくわくん着ぐるみは颯爽と宙へ舞い上がり、ぎゅんぎゅん飛び回りながら猛攻を開始するのでした。
ちくわビィィィィィィ~~~~~~ッム!!
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月20日
参加申し込みの期限
2018年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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