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ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム!
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【サイクルメイズ(1)】
「な、なんじゃこりゃーーー」
『サイクルメイズ』は
サイクルショップ『CatBiCycle』
が主催する、スタッフプロデュース部屋のひとつです。
足を踏み入れてみて、びっくりギョーテン!
雨崎 荒太郎
は思わず叫びました。
「絡み合う自転車が織りなす迷宮……ッ! ていうかぼくの足も絡め取られてギャース!」
とび出たサドルに足を引っかけて、すってんころりん!
確かにそこは、サイクルメイズ! 無数の自転車が積み上がり、絡み合い、壁となって立ちはだかる迷宮でした。
よくよく見ると、向こうには出口らしき扉がちらりと垣間見えるものの、自転車によって形作られた通路はくねくねと曲がりくねり、とても真っすぐたどりつけそうにありません。
「うーん。これは、アートだね♪」
楽しげに言ったのは、
新田 樹
です。
「せっかくだから写真撮っとこうっと」
「うん、確かに壮観だねー」
ぱしゃぱしゃ、スマホであたりの景色を撮りまくる樹。身を起こした荒太郎も、ほうっと感嘆の息を漏らします。
おびただしい自転車たちによって構築された迷路はどこか威容が感じられて、なんならこれを前衛芸術と呼ぶこともできるでしょう。
「よう、どうだ? なかなかのもんだろう」
「あ、おじさん! こんにちはー、すごいねーこれ!」
荒太郎が振り返るとそこには、『CatBiCycle』の店主、くつろぐ
フィーリクス・C・柚瀬
の姿がありました。すなわちこの自転車迷宮の主催者です。
に、と口角を上げて、フィーリクスは言いました。
「一見隙間なく積み上がってるように見えて、落ち着いてみればとおれるところもある。ゆっくり楽しんでいってくれ。ちなみに、キーワードは『↑→↑』だ」
「うえ、みぎ、うえ……?」
腕組み、樹はかくんと首を傾けます。どうやらそれが、この自転車迷宮を脱するためのヒントのようです。
荒太郎はあたりをぐるりと見回して、
「格ゲーのコマンド……? どこかにコントローラみたいのがあるとか? いやいやそんなわけないか。自転車の積んである向きとか……」
「……そっか、分かった!!」
彼がうんうん悩んでいるのをよそに、樹はうむっとうなずきました。どうやら早くも、何らかの答えを導き出したようです。
「分かったの? すごいなー。↑→↑って、どういうこと?」
「ふっふっふ。答えは単純なことだったんですよ。つまり↑は、自転車を持ち上げる! →は、自転車を投げ捨てる!」
「えっ、投げ?」
言うが早いか、樹はろっこん発動!
なんと積み上がった自転車の一部をひょいひょいっとテレポートさせて別の場所へ移動して、強引に道を作ってしまいました……なんてワイルドな解釈!
「こまけえことはいいんだよ! 自転車なんて投げ捨てて進め! ってことですね、サイクルメイズ見切ったり、おわーーー!?」
どががががしゃん!! てきとーに引っこ抜いたもので、バランスを欠いた自転車の壁は、雪崩のように崩れ落ちてしまいました。
口元をひきつらせてぎぎぎ、と振り返った樹。
「えーっと。こ、壊れちゃいまし……」
「はっはっは!」
けれどフィーリクスは、なんとも気持ちよく、豪快に笑います。
「ここにある自転車はな、もともと老朽化したフレームで組んだもんで、業者に引き取ってもらう予定なんだ。その前に最後のお勤めとして、みんなを楽しませてもらおうってな。だから多少手荒に扱ってもらっても構わないぜ? ただしほかの客には十分気を付けてくれよ、くれぐれも巻き込んだりしないようにな」
「し、慎重にやろう慎重に! ぼくも手伝うよー」
というわけで荒太郎のろっこんも加わり、自転車の壁は慎重かつゆっくりと、少しずつ崩されていきました。
そんな作業を、フィーリクスは微笑ましく見守ります。
「この部屋はな、大喜利部屋みたいなもんだ。キーワードの解釈は人それぞれ、自由にやってくれりゃいい。とはいえこのまま出口へ直進されちゃ、あいつ、寂しがるかねえ……?」
男の子なら誰しも、気になる女の子の前でいいところを見せたいと思うもの。控え目な
佐藤 英二
だってそこんところ、例外ではないのです。
「↑・→・↑? じゃ、この落ちてたスポークをこうやって、『N』の形にしてみるとか……」
「がんばれー英二くん!」
謎解きは任せっきりな
野々 ののこ
。いつだって底抜けに明るい彼女こそが、つまりは英二の気になる女の子でありました。
いいところを見せたい……とは、もちろん思いますものの。
「違う? スポークをL字型にして、ダウジング。これも違う?」
自転車のタイヤを車軸につなげている、何本もの細い棒がスポークです。それを英二はあれこれとこねくり回してみるものの、今のところ特になにか起こる様子はありません。
とはいえ、英二には焦る気持ちもまたありませんでした。
「あははー、上手くいかないねー♪」
「うん。はは、難しいね」
「あっ、じゃああれは? あの自転車をぐいーって動かしてみたら、なにか起こらないかなー? 行ってみようよ! ばっひゅーんっ」
「ま、待って野々さん……!」
なんて。英二がなにかしら失敗しようと、上手くいかないとしても、ののこは変わらず楽しそうです。どんなことであっても心の底から、ぜーんぶ楽しんでしまおう! そんな気合すら感じられるほどなのです。
そんな彼女の楽しみのかたわらに、自分が寄り添うことができたなら。そんなのってもう、最高です。
「うわぁ、英二くん見てみて!」
はしゃぐののこの指差した先。自転車迷宮の壁の一部が唐突に崩されて、ぽっかりと穴が開き、道ができておりました。
「すっごいねー、どうやったんだろ!? でも、これで私たちもとおれるね!」
「うん、そうだね」
もちろん穴は、樹や荒太郎がろっこんで自転車を移動させて作ったものです。ののこは無邪気にすごいすごいと喜んでおりますけれど、英二には誰かがなにかの能力で移動させたのだろうと分かりました。
(そっか、そういう方法もあるんだ。すごいなぁ)
「んん? ね、ね、英二くん! これ見て?」
壁の穴を抜けてしばらく歩いたところで、ののこが不意に自転車を指差しました。
ひょいと覗きこんでみると、それはなんの変哲もない自転車でありながらもなにか、どこかが違います。
「なんだろ? よくわかんないけど、なにか違ってるような……英二くん分かる?」
「本当だ。なにか違和感が……、あっ」
ピンと来てみれば、なんてことのない、ほんの小さなことではありました。
「見て、野々さん。このあたりの自転車、ハンドルが全部あっちを向いてる。向こうの壁の自転車は、あっちのほうを向いてて……」
「?? どーゆーこと?」
「えっとつまり、ハンドルの向きが、『↑』『→』『↑』を向いてて。これをたどっていけば、ゴールにたどりつけるんじゃないかなって」
ののこの目がみるみる点になっていき、すぐにぱあっと輝きました。
「おおー! すごい! 英二くんすごーい!」
「そ、そうかな?」
「うんうんっ、すごいよー! さっそく行ってみようよ! それっ、ばっひゅーーーんっ!」
「あ、ま、待って野々さん……!」
元気な彼女にはあっちへこっちへ、振り回されるばかり。けれど、それもいいかな……英二はなんだかんだで、そんなふうに思ってしまうのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月20日
参加申し込みの期限
2018年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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