ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム！｜リアクション

ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム！

【ぐらぐらフィニッシュ！】

「いたたた。ひどい目に合ったわ……あら？」
　サン・魔・アタックの直撃を受けて、天高くすっ飛ばされた深夜子さん。どうにか戻ってきてみれば、イベントはすっかり終了した後でした。
　そして、
「サンマさん！　良かった、正気に戻ったのね！」
「おーう、おつかれさ～ん！　『ぐらぐら』、楽しんでもらえたかい？」
　目の前にすらりと立っていたのは、ほかならぬサンマさんその人！　いやそのサンマ？　ともかく深夜子は思わず駆け寄って、ぶにょっと抱き着きました。
　お買い物には参加できませんでしたけれど、終わってみればなんだかんだと、感慨深いものがあったりしたのでしょう。
　と、
「サンマさぁ～ん！　おつかれさまぁ～、ボクがんばったよぉ～！」
「おう、良くやったじゃねぇか～」
　とてとてやってきたのは、見事イベントのメインを務め上げたマンボウくん。
　にかっ！　実に彼らしい良い笑顔とサムズアップで出迎えたサンマさんに、深夜子は首をかしげます。
「あ、あら？　サンマさん、観光大使のお仕事を取られて怒ってたんじゃ……？」
「ん？　もちろんありゃあ、演技だぜぇ～演技！」
　ぽかーん！　口を開けた深夜子へ、サンマさんはからからと笑いました。
　いわく。
「マンボウのやつも、今や俺と同じ観光大使だ！　けど、まだまだちょいと頼りないところもあるからな～」
「えへへぇ～」
「いっちょ、俺が盛り上げてやらねぇ～とな！　ってことで、今回は悪役になってみたんだぜぇ～。どうだい、ネコデミー賞ものの名演だっただろ～？」
「え……演技ぃ？」
　つまり……そういうことなのでしょう。後輩を思うサンマさんの優しい心へ、うっかりぽわっと神魂が影響を与えて、嫉妬に狂うサン・魔・サンが誕生してしまったのでしょう。
　なんとも迷惑はハナシではありましたけれど、終わってみればサンマさんとマンボウくんは仲睦まじく、もちろんいい先輩後輩同士なのでした。
「はぁー……まったくもう。人騒がせなんだから」
　深夜子はため息ひとつ。なんだかすっかり疲れてしまった気がします。
　とはいえ、ちょっぴり頼りない後輩のために、いっちょひと肌脱いでやろう！　なんて、やっぱり漢気あふれるサンマさんの心意気に免じて、
「まっ、許してあげますか！」
　最後は笑って、抱き合う観光大使のおふたりを眺めたのでした。

　そんなわけで、『ぐらぐら』はこれにて無事に終了！　大団円と相成りました。
　寝子島にはこれでもかと、素晴らしい名産品、楽しいお店の数々に、素敵な人たちで満ちあふれています。ショッピングパーティーと銘打たれたイベントは、ほかならぬ寝子島に住むたくさんの人々へ、あらためてその魅力を伝えてくれたことでしょう。
　これからもずうっと、寝子島での変わらない日々は続いていきます。
　けれど明日からは、そう。いつもと同じその光景も、なんだかちょっぴり、輝いて見えるかもしれませんね！

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あとがき

担当マスター：墨谷幽
ファンレターはマスターページから！

　墨谷幽です。
　お待たせいたしました！　『ぐらぐらファイナルゲェム』のリアクションをお届けいたします～。

　ぐらぐらショッピングパーティーは皆さん大いに楽しまれたようで、その最後を飾るシナリオを担当させていただけたこと、とっても嬉しく思います。
　多岐に渡るぐらぐらアイテムに、それを活用するアイディアの数々……参加者さまも、お部屋のプロデュースをしていただいた皆さまも、本当に楽しいアクションばかりでした。
　終始わくわくしながら執筆させていただきましたので、皆さまにもお楽しみいただけておりましたら幸いです！

　それでは、今回もご参加いただきまして、本当にありがとうございました。
　また次の機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております～。
　お疲れさまでした！

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