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ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム!
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【メイド喫茶(2)】
「おかえりなさいませ、お嬢さま!」
ちくわメイドさんのフリルスカートが、ぴらり!
「なーに言ってんのよ、あんた。すばるでしょ?」
「おかえりなさいませー!!(裏声)」
何人かのおご主人さまをお出迎え、お見送りした後にメイド喫茶を訪れたのは、すばるの親類かつ同居人
入江 みつび
。
それに寝子高の司書教諭、
早川 珪
先生にエスコートされてやってきた、
綾辻 綾花
です。
綾花は部屋へ足を踏み入れるなり、きらきらと目を輝かせて、思わず珪先生の袖をくいくいと引きました。
「わ……素敵なお部屋ですね。珪先生」
「本当だね。まずは紅茶と、少しお腹が減ったから、なにか軽食もいただこうか」
部屋のなかは寝子高にあるミス研の部室をメイド喫茶に改造した……といった様相で、優雅なティータイムにふさわしい落ち着いた雰囲気に加えて、どこか懐かしさも感じられました。
席へついたみつび、綾花、珪のもとへ、三人のメイドさんがトレイを運んでやってきます。
「あらー、メイドさんかわいいわね♪」
「ふふっ、ありがとうございます。光栄ですわ、お嬢さま」
にっこり笑ったみつびの前へ、いつもよりスマイル三割り増しなメイドさんブリジットが、ティーカップをことり。
こちらはしゃなりと控え目なメイドさん、美野梨が綾花へ紅茶を、珪先生の前にはほかほかオムライスの乗ったお皿を置くと、不意に珪先生が言いました。
「メイド喫茶って確か、オムライスにケチャップで絵を描いてくれるんだよね。なにか描いてもらおうか。綾辻さん、なにがいい?」
「えっ? それじゃあ……にゃんこの絵をお願いします」
可憐なメイドさんに珪先生がでれでれしてしまわないかと、ちょっぴり心配な綾花。けれどどうやら取り越し苦労のようでして、いつものスタイリッシュな態度を崩さない彼に、ほっとひと安心。
一方困ってしまったのは、そんなことを言われた美野梨です。
「ケチャップで……絵を?」
へにょりと眉を寄せて、ブリジットへ視線で助けを求めると、
(お客さまのご要望よ。がんばって!)
力強い瞳がそう言っておりますもので、美野梨は覚悟を決め、オムライスにいささか歪なケチャップにゃんこを描いてみせました。
「うまいうまい! じゃ、私はネッシー描いてよネッシー」
「ね、ネッシーですか? ええと、かしこまりました……上手く描けるか分からないけれど」
なんて、美野梨の奮闘を微笑ましく眺めたみつび。
ふと、かたわらに控えるちくわメイドさんにこっそりと、
「ねえ、ちょっと。こんな時にナンだけど、今日のお風呂掃除当番、覚えてる? 遅くなったら強キックだからね」
「せめて弱キックでお願いしたいなあ」
ついつい親類ならではの気安いカンジを出してしまいつつも、紅茶の豊かな香りを存分に楽しみました。
さて。ひと息ついたら、そう! 脱獄です!
皆さんはここにとらわれてしまった囚人であるという事実をゆめゆめ忘れてはならないのです。そういう設定なのです。
「メイドさんへのおさわりはNGです。ただし、ちくわメイドは除きます。メイドさんへのおさわりはNGです。ただし、ちくわメイドは除きます」
「……二回言いましたね?」
よっぽど大事なことなのでしょうか? メイド長ブリジットは同じ言葉を二度繰り返して、不敵に笑みながらおじぎをひとつ。
こくりと首を傾けた綾花。
「今のがヒントでしょうか……?」
「うん、そうかもしれないね」
珪先生もうなずき、紅茶を飲み干してカップをソーサーの上に置きました。
かちゃりという音に、なにげなく珪先生のカップを見つめた綾花。
「はっ……!?」
気付きました。そう、謎解きはすでにこの時、始まっていたのでした。
「珪先生、これ見てください!」
「うん?」
綾花が発見したのは、カップの底に隠された文字でした。どうやら、紅茶を飲み干さないと見つけられないようになっていたようです。
記された文字は、たったのひと文字。
「『き』……でしょうか。きっと、キーワードを集めて繋げるんですね」
「なるほど! 綾辻さん、冴えてるね」
不意に珪先生に褒められて、綾花はぽわっと頬を赤面させました。
熱を帯びた頬っぺたに、思わずふいっと顔をそらして、
「えと……つ、次はあそこを調べてみましょう。あの箱、気になりませんか?」
「うん、見てみようか」
いっぽうみつびは、あいかわらずちくわメイドさんこと親戚のすばるくんへ絡み酒、ならぬ絡み紅茶です。
「ちょっとすばる、もしかしてさー、あのメイドさんたちのどっちかと付き合ったりしてるとか? ねえ、付き合ってるんじゃないのー? こーのマセガキめー!」
「痛っ、痛い。メイドさんへのおさわりはNGです、ちくわメイドは除きます、でも蹴りはNGで!」
「でどっちよ? どっちがあんたの本命なの? 教えなさいよ~うりゃっうりゃっ」
ぼすっ、ぼすん。ちくわくん着ぐるみの防御力はなかなかのものですけれど、サーフィンやらボビナムやらで鍛えたカモシカのごとくしなやかな美脚から繰り出されるキックは、これがけっこー痛かったりしました。
ところが、そんなやりとりがひとつ功を奏したようでして……ぼすん! ちくわメイドさんのおしりに横蹴りがサクレツしたところで、
「あれ? なんか落ちたわよ……あっ!」
衝撃にひらりとメイドさんが落っことしたのは、一枚のカードです。ハートマークとちくわマークが散りばめられた可愛らしいカードの真ん中には、『す』の文字がありました。
見事ヒントカードをゲットしたみつびは得意げに、
「なーんだ、ちくわメイドさんはオサワリOK、要するに蹴ればいいってことね」
「いやぁ、その推理はちょっと性急に過ぎるかなって」
「あっ! だったら、ドアだって蹴破ればよくない? きっとそうだわ、推理って言葉自体が単なるひっかけで、蹴りを入れれば道が開ける! OK、完璧なロジックで疑う余地はゼロよね」
……そうかなあ!?
ひとりで納得したみつびは、メイドさんたちへむちゅちゅっと投げキッスを飛ばすと、ご機嫌に言ってのけました。
「じゃ、謎を解いた私はドアを破って颯爽と脱出するわね。おふたりさん、あのバカのことよろしくね♪」
「ちょ、ちょっとなにを……!?」
ブリジットが止める間もなく、みつびはどりゃーっと出口の扉へ向かって突撃!
「ちょいやーーーっ」
どっかーーーん!!
グキッ!
「……あれっ? 脱出できな……」
ぱたりと倒れたみつび。
ちなみに各お部屋はプレハブといえどけっこーしっかりめに作られておりまして、言わずもがなこのドアだってなかなかに頑丈なのです。
ぷるぷる小刻みに震えながら、涙目みつびの口からへろへろな声が漏れました。
「痛ァ~い……」
そりゃそーだ!
そんなこんなで方針転換、ちゃんと推理をすることしばし。
「あ……やりました。開きました!」
「本当に? すごいな、綾辻さん」
見つけた小さな宝箱に合うカギが見当たらず、綾花が試しにヘアピンでかちゃかちゃかちゃっとやってみますと、なんとびっくり。開いてしまいました。
なかから出てきた紙には、『っ』の文字。
「あ、もしかして……」
綾花の推理は止まりません。可愛らしい壁紙の模様が、どこかで見たことのある形であることに気づきました。
「うん、これは僕にも分かったよ」
「はい! 『踊るねこ』ですね」
かの有名な名探偵ニャーロック・ホームズの華麗な推理劇に登場した、秘密の暗号です。さすがの図書委員と司書教諭、その意味はすぐにも察することができました。
「つまり踊るねこの指示に従って、壁をたどっていくと……」
「この時計でしょうか?」
暗号を読み解いて、壁掛け時計のずれてしまった針を指示どおり、三時に合わせてみますと……くるぽっぽー!
「あっ、ハトが飛び出して……くちばしにカードが!」
「『て』、これがキーワードだね」
「私も見つけたわよー!」
足をさすりさすり。みつびもまた、本棚に一冊だけ逆さになった本からゲットしたキーワードをひらひら。こちらは『い』でした。
集めたキーワードを並べ替えてみると、脱出のための答えが浮かび上がってきます。カードを見比べたなら……綾花と珪、それにみつびも顔を見合わせて、にっこり!
そう、ここはメイド喫茶。出ていくためには、決まり文句があるわけでして。つまり答えは、
「『い』『っ』『て』『き』『ま』『す』!」
「はい、正解! いってらっしゃいませ、お嬢さま! ご主人さま!」
見事正解! ブリジット始め、メイドさんたちが深々とおじぎして、お客さまをお見送りしてくれました。
「うまくいったね、綾辻さん」
「でも、お部屋はまだほかにもあるみたいです。頼りにしてますよ、珪先生」
「すばるー、お風呂掃除! 忘れるんじゃないわよー!」
ひとつの謎を解き、彼女たちの胸には充実感があふれています。けれど部屋を脱出しても、脱獄ゲェムはまだまだ終わりません。
綾花と珪はにこやかに笑いながら、みつびは足の痛みも忘れて元気いっぱい! 次の部屋へ、意気揚々と進んでいきました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月20日
参加申し込みの期限
2018年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月27日 11時00分
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