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ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム!
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【美の妖精を探せ!(2)】
そのとき涼太郎は、美の極致たる超美しいポーズを取りながらも、胸の内から湧き上がるとある衝動に耐えておりました。
目の前には、涼太郎自身の絶美しい瞬間を見事に切り取った、極美しい写真たち。目を皿のようにしてそれらを見つめる来訪者たち。
(……笑いたい……)
いつものように、笑いたい。はーっはっはっはと高笑いしたい!
自分はいつ何時であっても笑ってきたではないか、幸も不幸も変わらず笑い飛ばしてきたではないか。
誰はばかることなく、邪魔されることもなく自由に、思うさま笑ってきたではないか!
(高笑い……したい……)
そう涼太郎=高笑い! 高笑い=涼太郎!
確固たるアイデンティティをひた隠すのが己の生きざまなのか、否! 笑いたいときに笑うのだ、それが
花椿 涼太郎
の生きざまなのだ! 高笑いこそ人生なり!
が……笑えない! 今は、今だけは封印せねばならない! 涼太郎の真なる友である高笑いを、必死に喉の奥腹の底へ押し込めねばならない! ああなんたる不幸か……!
(はっはっは。はーっはっはっは。はーーーっはっはっはっはっはははははは!!)
涼太郎はせめて心のなかで笑いました。いつものように声を出して高笑いすることはできません、そう今だけは。
だってそれが、謎解きの答えなんだもの……!
そしてこちらもまた、心のなかにふくれあがるとある衝動に耐えておりました。
いつだって少年の心を忘れない、春彦くんであります。
「……楢木さん? 悪戯は駄目ですよ」
「んっ? お、おう! 分かってるって。うん。分かってる」
石橋を叩いて渡るタイプ、慎重な弦月は、落ち着かない様子の春彦がなにをしでかそうとしているのか少々不安なようで、眉をひそめます。
「まぁ、フラグを回収したいという気持ちは分かりますけどね」
「っだろ!? そうだろー!?」
「だからって、ペンで落書きはマズイですよ」
目をきらきらとさせる春彦先輩に、弦月はため息ひとつ。僕がしっかりしなきゃ……と思ったとか思わなかったとか。
一方陽太と桜はまんじりともせず、五枚の美麗涼太郎写真とにらめっこ。
「うーん。涼太郎君、写真のなかに共通点があるって言ったんだよねぃ?」
「そう言ってましたよ。共通点っていうとやっぱり、トレーナーを着てるのと……」
「この数字かねぃ?」
涼太郎ズは確かにお揃いのトレーナーを着ていて、それぞれに番号が刺繍されています。
「……ん? これは」
「お、どうしたのんゆづき? なんか分かった?」
ふと弦月はまるでお兄さまのように目を細めて、まじまじと写真を見つめます。
先ほど飲んだリンゴジュースの働きか、ただでさえ冷静沈着な彼の観察力は、実に冴えわたっておりました。
「ここ……よく見たら、なにか持ってないか? 楢木さん、見えませんか」
「どれどれ?」
横からひょいと覗きこむと、春彦は写真を見つめます。
じっと観察してみると、びしっとキマったポーズの手元に、なにかがありました。どうやら文字のようなものが書かれた、小さなカードを持っているようです。
「えーと。『ら』?」
収まらないイタズラ心のたまものでしょうか。なんとはなしに、春彦はお米屋さんで買った『
木製しゃもじ
』を取り出すと、背伸びをして大きな写真に写っているカードをこつんと叩きました。
すると、突然。ぽわっ!
「おおっ? なんか光ったぞこれ!」
カードに記された『ら』と、トレーナーに刺繍された『4』の文字が、まばゆく光りはじめたではありませんか!
「4と、ら……っは! 分かったわ!」
こちらもいまだケバブパワーに満ちている桜の思考は、キレッキレでありました。
春彦がしゃもじでこつんこつんと写真を叩くたび、浮かび上がる数字に文字。
「『1』の写真に書かれた文字は、『た』。『2』の写真は『か』、『3』の写真は『わ』……つまり順番どおりに並べれば!」
「「「『た』『か』『わ』『ら』『い』!!」」」
お見事! ぐらぐらアイテムと彼らの連携で、答えを導き出すことができました。
「……あれ?」
が! 謎解きは、キーワードを明かすだけでは終わらないようです。
くるりと振り向くと、涼太郎は満足そうな顔を浮かべながらも、極美麗キメポーズのまま微動だにせず。
「なるほど、そういうことかぁ」
「……呉井?」
うむっ! とうなずいた陽太。彼はもう、答えにたどりついていたのです。
そう、
「高笑いだから、笑わなきゃいけないんじゃない? ハーッハッハッハ!!」
突然高笑いを始めた陽太。ほかの面々は思わずびくりとして飛び跳ねました。
「どう? あれ、ダメなのん? それじゃ、これならどうかなぁ」
「よ、陽太……? おい、なにをするんだ?」
弟弦月の言葉はさておいて、陽太が取り出したのは……なぜだか持ってた『
一本の薔薇
』! なんとも都合の良いことに、陽太は涼太郎主催のぐらぐらショップの抽選にて、この真紅の薔薇を手に入れていたのでした。
陽太は相変わらず絶華麗ポーズキメキメな涼太郎の隣に立つと、薔薇を手にご丁寧にも同じポーズを取りながら、
「ハーハッハッハッハッハ! どう? 似てた?」
「……ブラボー! おお、ブラボー!」
ぱちぱちぱちぱち! 涼太郎が突然動き出して拍手を始めたので、一同はやっぱりびくりとして飛び跳ねました。
「なかなかの高笑いだね、呉井先輩! でもまだまだ! 本物の高笑いとはこういうことさ、はーーーっはっはっはっは!!」
「おおっ、さすが本家! 気持ちイイ高笑いだねぃ。よーし、オレも負けないよぅ! ハーーーッハッハッハッハッハ!!」
「なんのこちらも、はーーーーーーっはっはっはっはっはっはっ!!」
「オレだってハーーーーーーッハッハッハッハッハッハ!!」
底抜けに明るい高笑い合戦が続くなか、桜は呆然として立ち尽くし、弦月は春彦の袖をくいくいと引っ張ります。
「楢木さん。扉、開いてるみたいですよ。バカは放っておいて行きましょう」
「え? あ、おう……つーかお前、結構兄貴の扱いひでぇよな」
「なにか言いましたか?」
「いんやー。面白れぇからまぁいいか♪」
呉井兄弟のドライなやりとりに、春彦はやっぱり少年のように笑います。
桜は苦笑いを浮かべつつ、じりじりと後ずさり。
「えーっと……私もそろそろ、お暇させてもらうわね。そ、それじゃっ!」
そそくさと立ち去った後には、これでもかと陽気な高笑いが、部屋中に響き合うのみでありました。
「なかなかやるねぃ、ハーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
「ああ、自由に笑えるって素晴らしい!! はァーーーーーーーーーっはっはっはっはっはっはっは!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月20日
参加申し込みの期限
2018年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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