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ぐらぐらプレゼンツ・ファイナル脱獄ゲェム!
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【神様の宴会(2)】
「宴会、ですなー?」
ミーツェ・M・フェリス
は、きょとん。首をかしげます。
今日のミーツェは黒髪のくりくりパーマが可愛らしい、十二歳くらいの女の子です。
「楽しそうですなー! でも、ミーツェは……じゃなかった、みつえは『だつごく』しなければならないんですなー。なので、先に行かせてもらいますなー」
ごめんなさいですなー、と出口へ向かったものの、扉の前で、ミーツェは再びきょとん。
「……あれっ。取っ手がないですな? どうやったら開きますなー?」
「言ったろう? 『神様の宴会』じゃ、飲んで食って楽しむのが礼儀だってな」
少年のような顔でにんまりティクスが言うと、ミーツェもようやく気付きました。
謎解きは、すでに始まっているのだと!
「えっと。それじゃー、ちょっとだけお邪魔するのですなー」
「こっちでちゅ!! ずーちゃんのおとなりにすわるでちゅー!!」
小さな小さな女の子がしきりに椅子をぺちぺちするもので、ミーツェは導かれるまま、すとんと腰を下ろします。
「それでは、まずは乾杯ですね」
「なにか食いたいものがあったら遠慮なく言え、すぐに作ってやるぞ」
スハイルがキャロットジュースをミーツェの前に置き、コルは厨房から気さくに声をかけました。新たなお客さまがやってきて、ズコットも上機嫌です。
ティクスが杯をかかげて、
「今夜のひと時に。乾杯」
「「「かんぱーい!」」」
「かんぱいですなー!」
合わせたグラスが凛と鳴り、小気味の良い音を響かせます。
冷たいジュースをこくりとひと口。
「わー。美味しいですなー♪」
脱獄しなきゃ! はひとまずさておいて、ミーツェもほっとひと息。少しばかり楽しんでいくことにしました。
「賑やかで楽しいのでちゅ~!! ずーちゃんおどるでちゅ!! るんるんでちゅ!!」
るんたかたかたん、たかたかたん。跳ねるズコットに、ティクスとミーツェが拍手喝采。コルは休むことなくフライパンを振るい、スハイルも給仕に大忙し!
そうしてしばし盛り上がり、お腹も心もすっかり満たされたところで。
「……『仲間外れの場所にめぐみのあめを降らせろ』」
大いに楽しんで、さあいざ再び脱獄へ! というところで、ティクスがそんな言葉を口にしました。
「仲間外れ? あめ……ですな?」
「そう。そいつが神さまを満足させるためのヒントさ」
「さあ、これをどうぞ」
にっこり、スハイルが手渡してくれたのはなにやら一枚の紙と、方位磁石です。
方位磁石は旧暦の方位を表したもので、やけに古めかしい筆致で十二支の動物たちの名前が書かれています。
ぱらりと紙を広げてみますと、そこに描かれているのは日本地図です。
「なにか、書いてありますなー……『たつのまち』。『とらひめちょう』。『とっとり』。『ねこじま』、は知ってるのですなー! それに『うしぶかし』、『さるふつむら』、『いぬやまし』……」
地図には赤い丸が描かれ、それぞれに地名が添えられています。どうやらいずれにも、動物の名前を冠しているようです。
ミーツェは方位磁石と地図を見比べて、くりくり金色の瞳をぱちぱち、ぱちくり。
「ねー、うし、とら、うー、たつ、みー……『えと』、というやつですな、絵本で読んだのですなー!」
「ええ、良くご存じですね」
寝子島にやってきてからというもの、そこに息づくたくさんのお話を目にしてきたミーツェ。
実は、彼女が『干支』についてよく覚えているのには、ちょっとした理由がありました。
「干支のお話を聞いたとき、ミーツェはちょっぴり寂しかったのですな~。虎はいるけど、猫はいないのですな。仲間外れで寂しいのですにゃー。うにゃあー、うにゃあー……はっ!?」
思わずにゃーが出てしまったところで、ミーツェははたと気付きます。
そう、仲間外れは、
「猫! 『ねこじま』ですにゃ! ……ですなー!」
地図の上、びしりと指差した場所こそ、我らが寝子島!
ティクスの教えてくれたヒントは、『仲間外れの場所にめぐみのあめを降らせろ』。
「雨? お水を垂らすのですかな……? でも、それでは地図が濡れてしまいますなー」
テーブルを水びたしにせず、『ねこじま』に『あめ』を降らせるには……?
「はっ!」
ぴーん! お腹もいっぱいで気力じゅうぶん、ミーツェは冴えておりました。
「あめは、『飴』ですなー! 飴が欲しいのですな!」
「やっとずーちゃんのでばんでちゅ!! はいっ、ずーちゃんの飴でちゅ!! こころしてたべるでちゅ~!!」
てちてちやってきたズコットが得意げに差し出してくれたものこそ、まさしくめぐみのあめ!
ミーツェがそれを、地図に記された『ねこじま』の上空から、飴玉をぽとりと落としてみますと……とたんに、ぱちぱちぱちぱち!
「正解だ。よくやったな」
「おめでとでちゅ、やったでちゅ~!!」
「おっ、ずいぶん早かったな。やるじゃないか」
「お見事です。それでは、これをどうぞ」
スハイルが手渡してくれたのは、『
ねこ飴
』。コルお手製の、実に精巧な猫の飴細工で、そしてこれこそが脱出のための鍵なのでした。
「ありがとですなー! とっても楽しかったのですなー」
「ああ、ちょっと待て」
さっそく出口へ向かおうとしたミーツェを、コルが呼び止めました。
キッチンから出てのしのしとやってきた彼とミーツェの対比ときたら、なんだか巨人と小人のよう。
「土産だ。お前はちょっと小さすぎるな、肉を食え肉を」
包みのなかにはほかほか、なんとも美味しそうなハンバーガーが入っています。小柄なミーツェだけでは食べ切れないくらいの特盛りです。
コルは牙を剥き出し、にかっ! と笑って、
「今度は、星幽塔の酒場にも遊びに来るといい。飯を食いに来るだけでもいいさ。歓迎するぞ」
「はいっですにゃー!」
出口の扉には、先ほどもらった『ねこ飴』がぴったり入るくらいの穴が開いています。
ぱこんっとはめ込んでみますと、かちゃりと鍵が開く音がして、扉が開きました。
「皆さん、ありがとですにゃー! じゃ、行ってくるですにゃ!」
嬉しくて楽しくて、すっかり素に戻ってしまいながら、ミーツェは十二支団の面々に手をふりふり。
じんわりあたたかい思い出を胸に、『神様の宴会』を後にしたのでした。
さてさて。楽しいイベントの時間も残すところ、あと少し!
気になるアチラの様子は、いったいどうなっているでしょうか?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月20日
参加申し込みの期限
2018年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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