- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
Mother's Day でやりたくなる
スポーツ店から出てきた優木 遥斗は浮かない顔をしていた。
「別の店を当たるか」
街の方に向かって足を速める。デニムのシャツに黒いズボンは若者らしく、散歩を楽しんでいるように見えた。
「確か、この先か」
十字路を左手に曲がった。
前方に小さな背中が見える。一人の女性のようであった。ショートボブで薄いピンクのブラウスとグレーのスカートを穿いていた。ふわふわとした歩き方を目にした遥斗は瞬きを忘れて見詰めた。
――あれは島岡先生なのか？ 別にいてもおかしくはないが、少し気になる。
心の声に本人が意外な顔をした。
「どうしてだ？」
自身に問い掛ける。
――島岡先生は剣道部の顧問ではあるが、指導を受けたことはない。剣道の経験者ではないので仕方がない。
俺の中では影が薄い存在のはずなのだが。
答えが出ない状態で追い付いた。遥斗は覚悟を決めた顔で声を掛けた。
「島岡先生も買い物ですか」
「あっ、私はただの散歩です」
振り返った女性は島岡 雪乃であった。大きな眼鏡の奥の目が恥ずかしそうに笑っていた。
「おっぱい」
「えっ……はい？」
雪乃は困ったような笑みで小首を傾げた。目の当たりにした遥斗は慌てて口を閉じた。瞬時に歪な笑顔を試みる。
――俺は何を口走っているんだ！ 剣道部の顧問に無礼が過ぎるだろ！
春の陽気に頭がやられたのか。いや、俺は正常だ。幻聴の類いに決まっている。
薄笑いで納得した。改めて雪乃に向かって言った。
「おっぱい」
遥斗は頭を抱えた。その姿で大きく仰け反る。よろけたあと、辛うじて体勢を立て直した。
雪乃の顔が見られない。頭を下げた状態で歯軋りを起こした。
――俺はどうなってしまったんだ！ おっぱいってなんだ！
女性の胸に付いているもので、なんてことはわかっているんだよ！
出会いがしらに挨拶みたいに、おっぱいとか言うんじゃない！
「は、はは、最近、流行ってるんですよ。挨拶みたいなものですね」
「……おっぱいが、ですか？」
「え、知りませんでした？ そうですよ、もちろんです」
もじもじする雪乃の前で遥斗は過剰に胸を張って言った。血涙を流しそうな目で笑う。
――酷い恥の上塗りだ。おっぱいに鼻と口を塞がれて窒息死したい気分だ。
いや、おっぱいは関係ないだろ。もう、どうにでもしてくれ。
「知りませんでした」
雪乃は軽く頷いた。遥斗は胸の中で、俺も、と同意していた。
「はい、どうぞ」
「え、それは？」
遥斗の目が激しく泳ぐ。雪乃は両手を広げた。ブラウスの膨らみが目に飛び込んできた。
――知らなかった。なんて柔らかそうな膨らみなんだ。あのおっぱいはきっと極上だ。
顔を埋めれば甘いミルクの匂いがする。夢の国に連れていってくれるんだ。
「ち、違う、そうじゃない」
「おっぱいですよ」
雪乃は胸を突き出した。赤ん坊に見せる慈愛に満ちた笑顔で誘う。
足が勝手に前に出る。目が胸に吸い寄せられる。抗い難い誘惑が心を鷲掴みにした。
遥斗は全身を震わせた。身体に絡み付いた魅惑の鎖を引き千切る。自由になった直後、踵を返して前傾姿勢となった。
勢いよく踏み出した一歩は滑った。視界に青い空が見える。踏ん付けたチラシが風に乗って飛んでいく。
硬い地面に後頭部を強かに打ち付けた。仰向けになった遥斗の表情が安らぐ。忙しない足音が聞こえる。
――空が青くて、なんだろう。眠いような、とても気持ちがいい。
「誰か、救急車をお願いします！」
雪乃は周囲に助けを求めた。
――島岡先生、大袈裟だよ。ただの転倒じゃないか。
なんか、気持ちいいな。なんだろう、頭が軽い感じで、本当にいいな。
雪乃は遥斗に膝枕を提供した。少し泣きそうな表情になって腕を摩った。
「大丈夫ですよ。もう少しの辛抱です」
励ましの言葉を送る。
遥斗の顔には豊かな胸が乗っていた。
――本当に柔らかいんだな。甘い匂いがする。心が安らぐようだ。
これが母親というもの、なのだろうか……。
甘い匂いに包まれた遥斗は穏やかな表情で意識を手放した。
「別の店を当たるか」
街の方に向かって足を速める。デニムのシャツに黒いズボンは若者らしく、散歩を楽しんでいるように見えた。
「確か、この先か」
十字路を左手に曲がった。
前方に小さな背中が見える。一人の女性のようであった。ショートボブで薄いピンクのブラウスとグレーのスカートを穿いていた。ふわふわとした歩き方を目にした遥斗は瞬きを忘れて見詰めた。
――あれは島岡先生なのか？ 別にいてもおかしくはないが、少し気になる。
心の声に本人が意外な顔をした。
「どうしてだ？」
自身に問い掛ける。
――島岡先生は剣道部の顧問ではあるが、指導を受けたことはない。剣道の経験者ではないので仕方がない。
俺の中では影が薄い存在のはずなのだが。
答えが出ない状態で追い付いた。遥斗は覚悟を決めた顔で声を掛けた。
「島岡先生も買い物ですか」
「あっ、私はただの散歩です」
振り返った女性は島岡 雪乃であった。大きな眼鏡の奥の目が恥ずかしそうに笑っていた。
「おっぱい」
「えっ……はい？」
雪乃は困ったような笑みで小首を傾げた。目の当たりにした遥斗は慌てて口を閉じた。瞬時に歪な笑顔を試みる。
――俺は何を口走っているんだ！ 剣道部の顧問に無礼が過ぎるだろ！
春の陽気に頭がやられたのか。いや、俺は正常だ。幻聴の類いに決まっている。
薄笑いで納得した。改めて雪乃に向かって言った。
「おっぱい」
遥斗は頭を抱えた。その姿で大きく仰け反る。よろけたあと、辛うじて体勢を立て直した。
雪乃の顔が見られない。頭を下げた状態で歯軋りを起こした。
――俺はどうなってしまったんだ！ おっぱいってなんだ！
女性の胸に付いているもので、なんてことはわかっているんだよ！
出会いがしらに挨拶みたいに、おっぱいとか言うんじゃない！
「は、はは、最近、流行ってるんですよ。挨拶みたいなものですね」
「……おっぱいが、ですか？」
「え、知りませんでした？ そうですよ、もちろんです」
もじもじする雪乃の前で遥斗は過剰に胸を張って言った。血涙を流しそうな目で笑う。
――酷い恥の上塗りだ。おっぱいに鼻と口を塞がれて窒息死したい気分だ。
いや、おっぱいは関係ないだろ。もう、どうにでもしてくれ。
「知りませんでした」
雪乃は軽く頷いた。遥斗は胸の中で、俺も、と同意していた。
「はい、どうぞ」
「え、それは？」
遥斗の目が激しく泳ぐ。雪乃は両手を広げた。ブラウスの膨らみが目に飛び込んできた。
――知らなかった。なんて柔らかそうな膨らみなんだ。あのおっぱいはきっと極上だ。
顔を埋めれば甘いミルクの匂いがする。夢の国に連れていってくれるんだ。
「ち、違う、そうじゃない」
「おっぱいですよ」
雪乃は胸を突き出した。赤ん坊に見せる慈愛に満ちた笑顔で誘う。
足が勝手に前に出る。目が胸に吸い寄せられる。抗い難い誘惑が心を鷲掴みにした。
遥斗は全身を震わせた。身体に絡み付いた魅惑の鎖を引き千切る。自由になった直後、踵を返して前傾姿勢となった。
勢いよく踏み出した一歩は滑った。視界に青い空が見える。踏ん付けたチラシが風に乗って飛んでいく。
硬い地面に後頭部を強かに打ち付けた。仰向けになった遥斗の表情が安らぐ。忙しない足音が聞こえる。
――空が青くて、なんだろう。眠いような、とても気持ちがいい。
「誰か、救急車をお願いします！」
雪乃は周囲に助けを求めた。
――島岡先生、大袈裟だよ。ただの転倒じゃないか。
なんか、気持ちいいな。なんだろう、頭が軽い感じで、本当にいいな。
雪乃は遥斗に膝枕を提供した。少し泣きそうな表情になって腕を摩った。
「大丈夫ですよ。もう少しの辛抱です」
励ましの言葉を送る。
遥斗の顔には豊かな胸が乗っていた。
――本当に柔らかいんだな。甘い匂いがする。心が安らぐようだ。
これが母親というもの、なのだろうか……。
甘い匂いに包まれた遥斗は穏やかな表情で意識を手放した。
あとがき
担当マスター：
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから！
おっぱいの祭典は閉幕となりました。
どこの頁を見てもおっぱいです！
おっぱいがないところを探すのが大変です。
あまりに大量におっぱいが出てくるので見せ方に四苦八苦しました。
おそらく今後の人生で、ここまでおっぱいに真剣に取り組むことはないでしょう（あるかも）。
とにかくおっぱいによる、おっぱいのための、不健全な物語はこれで終わりとなります。
最後に参加していただいた皆さんに、感謝の言葉を送ります。
「ビバ、おっぱい！」
意訳：ありがとうございました。
どこの頁を見てもおっぱいです！
おっぱいがないところを探すのが大変です。
あまりに大量におっぱいが出てくるので見せ方に四苦八苦しました。
おそらく今後の人生で、ここまでおっぱいに真剣に取り組むことはないでしょう（あるかも）。
とにかくおっぱいによる、おっぱいのための、
最後に参加していただいた皆さんに、感謝の言葉を送ります。
「ビバ、おっぱい！」
意訳：ありがとうございました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年01月17日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年01月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年01月24日 11時00分
