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【球技大会】とびきり熱い空の下
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コイントスの結果、最初のサーブは白猫組となった。
エンドラインに
海月 珊瑚
が走ってゆく。くるりと向き直ると大きな声を出した。
「凄いサーブで相手チームの度肝を抜くのだわ!」
直後に身体を斜めにして膝を曲げる。手に持ったボールを軽く上下に動かす。ゆっくりと手を後ろに引いた。
アンダーハンドサーブでポンとボールは打ち上げられた。青い空に吸い込まれるように飛んでネットを越えていく。
「…こっちにくるんだね」
遠野 まほろ
は眠たげな目でボールを見上げていた。その姿で二歩、後ろに下がる。左に一歩、動いたあとに両手を組んだ。真っ直ぐに伸ばした腕で、当たって、とささやかな願いを呟いた。
受け止めたボールは斜め前に飛んだ。目にしたまほろは微かに笑った。
「今度はこちらですか」
巫部 紫苑
は落下点に回り込む。軽く跳んで綺麗なパスを上げた。
「あら、少しずれましたね」
トップの下側を摘まんで引き下ろす。その仕草を見た一部の観客がざわついた。
「よっしゃ、イケるで! このネット、低いし、練習したアタックで決めたるわ!」
茶色いポニーテールを弾ませて
春名 あきら
が前線に走り込む。激しく揺れる胸に男子達の血走った目が集まる。
あきらは跳んだ。しっかりとボールを見据える。
「そーれ、アターック、うわわっ!?」
ボールを強く打ち込んだ。勢いは止まらず、眼前にネットが迫る。仰け反って逃れようとしたが迫り出した胸が触れてしまった。
その瞬間を審判は見逃さなかった。タッチネットの反則となり、白猫組に一点が入った。引き続き、珊瑚がサーブを打つことになった。
尻餅をついたあきらは苦笑いで立ち上がると、味方に向かって手を合わせた。
「ごめんなぁ。ウチ、鈍臭いけぇ……」
「そんなこと、ないよ。私も同じだから…」
まほろは、うんうん、と頷いた。愛らしい仕草にあきらの顔が綻ぶ。
「可愛い子の励ましは心に効くんやなぁ。なんか、元気でたで!」
「…私、先輩なんだけど…」
「ばんばんトスして、どんどんアタック決めるんやー!」
心を燃え滾らせる。まほろの声は全く聞こえていないようだった。
「もう一度なのだわ!」
エンドラインの外にいた珊瑚がボールを掲げる。一度目で慣れたのか。滑らかな動作でボールを高々と上げた。
黒猫組のコートに飛んでいく。僅かな横風を受けてボールが曲がった。
「嫌な風ですね」
巫部 紫苑
は軽く走ってサイドラインの際で待ち構える。落ちてきたボールを軽く斜め前に上げた。
目にしたまほろはトスの体勢に入る。優しいタッチで前線に送った。
ふわりとボールが浮かぶ。
朝鳥 さゆる
が軽々と跳んだ。
白猫組のエンドライの近くにいた
回田 はつな
は瞬時に判断した。
「遠海ちゃん、お願い~!」
答える間もなく、さゆるが打ち込んだ。ボールが急角度で落ちてくる。
楡宮 遠海
は頭から滑り込んだ。伸ばした手の甲に辛うじて当てた。
夢宮 瑠奈
が走った。僅かに上がったボールに触れようとして素っ転んだ。
「あと少しだったんだけどねぇ」
悔しそうな表情で笑う瑠奈に、はつなが笑顔で声を掛ける。
「ナイス、ファイトだよ~!」
「ありがとう」
瑠奈は明るい表情を返した。全員の胸にはイルカのピンバッヂがきらりと輝いていた。
一セット目から両チームの特色がはっきりと表れた。
黒猫組は攻撃に特化した。復調したあきらが強烈なアタックを叩き込む。
「ウチに任せてやー!」
切れのある動きでさゆるが鋭いボールを打ち込んだ。淡々とした表情に観客から、クールビューティー、という声が上がった。
まほろと紫苑は防衛として機能した。
「トスだよ…」
「アタックをお願いします」
レシーブやトスのどちらもこなし、二人の攻撃手にボールを回した。
白猫組はとにかくボールを拾った。
「任せてください!」
遠海が目覚ましい活躍を見せる。
「あたしは負けない!」
瑠奈の守る範囲は広く、コート内を走り回った。
「私も拾うのだわ!」
僅かな穴は珊瑚が埋めた。高く上がるサーブは時に得点に繋がった。
はつなは司令塔となった。
「前に出て~!」
強い声で指示を出し、うひ~、ナイス! と明るい声で励ました。アタッカーも担い、得点源となった。
一回のデュースのあと、黒猫組が一点をリードした。
「サーブだね」
まほろはボールを持ってエンドラインに向かう。クラスメイトの女子の姿が目に留まった。胸に抱えた猫の縫い包みの両手を振って見せる。
「…スプーン、見ていて」
唇を結ぶと敵陣へと向き直る。一瞬で眠気が取れたという風に目を見開いた。
「いくよ」
ボールを上に投げた。落ちてきたところを合わせる。初めてオーバーハンドサーブを見せた。
力ないボールは緩やかな回転で飛んでいく。ネットを越える直前で落ち始めた。
「がんばって…」
コートに戻ったまほろが呟く。小さな手をキュッと握り締める。
力むように揺れたボールはネットを辛うじて越えた。予想していなかったのか。遠海は完全に出遅れた。
「瑠奈ちゃん、お願い~!」
はつなの判断も僅かに遅れた。
「拾うのだわ!」
珊瑚が前につんのめるような姿でボールを掬い上げた。ネットに当たって即座に落下に転じるところを瑠奈が滑り込んで突き上げた。
「ボールは!?」
急いで顔を上げるとボールは二メートルくらいの高さにあった。
アタックは無理と判断したはつなはトスの状態で返した。直後に声を上げる。
「珊瑚ちゃん、私とブロックの用意だよ~!」
「任せるのだわ!」
珊瑚はあきらをマークした。はつなはさゆるであった。
黒猫組のトスはあきらに上げられた。
「お、これやこれ! 今こそチャンスや!」
「止めるのだわ!」
あきらは力を込めて思いっ切り跳んだ。胸が激しく上下に揺れた。
跳び上がった珊瑚の目にも入る。
「ぶ、ぶるんぶるんなのだわ……」
気の抜けたような声を漏らし、相手の胸に同調するかのように頭が揺れる。
あきらは構わず、渾身の力でボールを叩く。珊瑚の伸ばした手は簡単に弾かれた。斜め後ろに飛んだボールはサイドラインを越えて砂地に落ちた。
「やったでー!」
あきらは飛び跳ねて喜んだ。
「ぐ、ぐるんぐるんなのだわ……」
目の当たりにした珊瑚は惚けた様子で呟いた。
一セット目は黒猫組の辛勝となった。
両チームは休憩に入る。保健委員によって配られた飲み物でしっかりと水分補給を済ませた。
紫苑だけが違った。持参したお握りを食べ始める。微笑んだ顔は至って普通でチームメイトも自然に受け入れた。
六個を超えた辺りであきらが異変に気付いた。
「……お握りが飲み物やん」
「少しお腹が膨れました」
紫苑は満足そうに腹を摩る。あきらは目にした途端、軽く目を擦った。
「全く膨れてないんやけど……」
何とも言えない表情で呟くのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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