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正午。学生が十分に集まったこともあり、河原の掃除は滞りなく順調に進んでいた。あっという間にゴミの詰まった袋は山となり、トラックの荷台も一杯になったので、樫本は学生を何人か連れて、それらをゴミ処理施設へと運びに言っていた。
残された学生は、各々の裁量でゴミを片つけるように樫本から頼まれている。
「これでいいかな」
汚れてもいいように作業場用のツナギを纏い、ゴミの腐臭を避けるようマスクをして、
旅鴉 月詠
が油性マジックを握る。そこいらに落ちていた紙を拾い上げ、さっそくマジックで絵を描き始めた。
月詠のろっこんは『絵空事』、彼女の描いた絵は、それに触れたものを絵の中に封印する能力を持つ。描いた絵をさっそく傍にあった壊れた扇風機へと近づけ、そうすれば次の瞬間、扇風機が吸い込まれるように消滅してしまった。
「月詠さんの『絵空事』のおかげで、掃除もはかどりますね」
落ちていた雑誌などを縛りながら、
森 蓮
が丁寧な言葉づかいで感嘆を述べる。その中には、未成年向けでない不埒な内容のものも混ざっていたりしたのだが、掃除にひたすら打ち込んでいる蓮はそれごときで動じることはなかった。
「ある程度のゴミなら任せて。この『ゴミゴン』が食べてくれるよ」
同じくそういった雑誌には目もくれなかった月詠が『ろっこん』を発現させた自身の絵を蓮にかざしてみせる。絵の中の巨大なトカゲを模したイラストは、この度月詠の考案したキャラクター、『ゴミゴン』である。
「旅鴉さんのろっこん便利だねぇ。このまま楽にすましちゃおうよ~」
隣でそれを見るともなしに見ていた
真辺 伸幸
が、蓮にならって紙類を紐でまとめながら、間の長いあくびを交えて呟いた。
「まぁまぁそういわずに、それでは月詠さんも疲れてしまいますよ」
「う~ん、そうだよねー」
謙虚にほほ笑む蓮にたしなめられて、伸幸は目をくすりながらこくりと頷く。
「あ」
突然、月詠が短く声を漏らす。それをきりに、『ろっこん』によってゴミを封印する作業を中断した。
「どうしたのですか?」
「……『ゴミゴン』が生き物に触ると『ろっこん』を使えないんだ、何とかしないと」
大きな瞳を困ったように転がす月詠の視線の先には、いつかは遭遇するであろうと予測されていた、黒光りする例のアレの姿。廃品の電子レンジの上を一匹で陣取っており、月詠の『ろっこん』の絵は生物に触れると効果を失う都合上、その電子レンジを封印することが出来なくなっていた。
「ゴキブリ? じゃあ俺がやっつけちゃうねー」
「いえいえ、ここは私に……」
それを理解した伸幸はのんびり呟くと、自身が集めていた古新聞や雑誌の束を持ち出す。それを対象の上から落下させて圧死させてしまおうと試みたのだが、いざ実行する寸前に蓮が手を前にしてそれを止めさせる。
蓮はそこいらに落ちていた木の枝を拾って、それでゴキブリの尾を軽くつついた。それだけすれば、ゴキブリは慌ててどこかへと退散してしまう。
「邪魔にならないなら、なるべく殺傷は控えましょう。彼らも立派に生きていますし、私たちの都合で殺すのはかわいそうです」
「おぉ、蓮君は優しいねぇ~」
伸幸は相変わらず間延びした声で感心を述べる。それでも蓮は胸の前で手を合わせ、謙虚な態度を崩さなかった。
「んー、何してるのよー?」
「あ! 伸幸君、あれを見て見て見るのだっ!」
集めた紙類を河原の外まで持って行った帰り道、粗大ごみの影から何かを覗いている様子を見せていた
桃原 空音
を見つけて、伸幸は声をかけてみた。
大袈裟なほどに手を振って呼びかけてくる空音が、こっそりと、しかし熱烈に見つめていた先に、伸幸も視線をやってみる。巨大な業務用の冷蔵庫を持ち上げている士と、それを手伝っている優がそこにはいた。
「邪衣さんと初島さんだねぇ」
「二人っきりであんなに仲良くベタついちゃって……ふへへぇ、妄想しちゃうなぁ……」
きっと伸幸には理解の遠い世界にいるのだろう。空音はその風景に遠目から釘付けになって、鼻の下をだらしなく伸ばしている。
あの二人は普通にしゃべってるだけだと思うのだが。その様子には特に何も感じるところはなく、伸幸はのんびりと空音を横目で見つめていた。
「伸幸君だって、エッチな雑誌でウフフアハハと妄想しちゃうでしょ? それが同人誌なら気分はバラ色でしょ?」
「やあ、そういう雑誌とか見ても、別に心動かないしねぇ」
「いいよねぇBL~ふへへぇ、妄想はどんどん膨らむのだ! そんなわけで伸幸くんもあの中に混じってきてよ! 押さず引かずの男まみれの三角関係! あたし同人誌にして発表するから!」
まるで会話がかみ合っていない。伸幸はどうしたものかとポリポリ頭をかいていた、その直後の事。
「聞こえてるぞ桃原ぁっ!!」
轟く怒声。何のことかさっぱりわからず伸幸が振り向くと、いつこちらの気配に気が付いたのか、作業を中断した士が突き刺すように睨みつけてきていた。
「お前のふざけた妄想に俺を使うんじゃねぇ!」
すると士は、そこらにおちていた雑誌を乱雑に丸めて、勢い任せに投げつける。空音に向けた怒りの一撃だったが、一方の空音は腰をかがめてすんなりと避けてしまった。
「ふふん、そんな程度の攻撃じゃ、あたしの可憐なる妄想はかき消せないわよっ!」
「ほう、いい度胸だ……」
指を士に突きさし空音は断言すると、士は冷ややかな目をして表情をひきつらせ、挑戦的に指の骨を鳴らしてこちらに歩み寄ってきた。いつかに熊を打ち倒した時の様な、容赦のない様相をしている。
「お、落ち着いて、邪衣くん」
士のすぐ隣についている優が止めようと試みるが、激怒と嗜虐の笑みとが入り混じった表情を浮かべている士の前には、大した効果はなかったようだった。対する空音はいやに自信満々で、むしろ妄想とやらを未だに膨らませているのかにやけ顔を微塵も崩していない。腕力では士に圧倒的に劣るだろうに、この場を耐え凌ぐ術や『ろっこん』でももっているのだろうか? 決してそんな風には見えなかったのだが。
「さて、僕も掃除に戻ろうかなぁ~」
何だか、この場所は間もなく嵐が訪れる気がしたので、巻き込まれまいと、伸幸はのんきに伸びをしながらその場を去った。
●
(うわぁ……これエッチな……見ちゃいけないヤツだ)
周りで学生たちがゴミの詰まった袋を一か所に纏めている最中、
千鳥 雅人
は一人頬を紅潮させてしどろもどろしていた。
粗大ゴミなどは重たくて持てないものの、一生懸命に掃除に従事してきた雅人の手を止めさせ、困らせているのは、雅人の目の前にある一冊の雑誌。明らかに成人男性に向けた大人向けの娯楽本で、表紙にはスタイルの良い女性が自慢げに四肢を晒して笑っている。
(そういえば、神社の裏にもこういうのがよく捨ててあって、父さんがいつも処分してたなぁ……。そういえばそういう雑誌を捨てた後って、何故か父さんが母さんにお説教されてたけど、何でだろ……?)
雅人の父親がその雑誌をこっそり自分の手元へとくすねていたからだという事は、雅人には知る由もない。
「まーさっとくん、何してるんだい?」
「うえっ!!?」
とにかく、古新聞で包んでしまえばいいか……雅人が悶々と頭を抱えていれば、突然背後から肩を叩かれて雅人は大きく声を上げた。何でもないのに何故だか背徳的な気分になって、その雑誌を自分の陰の中に隠すよう移動する。
「ん?」
「ど、どうしたのすばるくん、何か俺に用?」
唇を撫でて、何かに気付いた様子のすばるを前に、雅人は冷や汗が止まらなかった。
「おやおや、いけないな……そんなところで隠れてこそこそするとは、エッチな子じゃないか……」
「!?」
すばるがにやにやと口元を緩めている。まさか……バレた!? じゃなくて誤解されている? 自分がこの卑猥な雑誌を読んでいたのだと? そんなことは決してないと雅人は顔を真っ赤にして頭を振る。そんな様子などつゆ知らず、口笛でも吹きながらすばるはおもむろにポケットからちくわを取り出して、自身の指に装着し始める。
すばるの『ろっこん』は、指に装着したちくわの先から冷凍ビームを発射するというもの。それを知ってか知らずか、雅人は呆然とすばるのその行動を見開いた目で見守っていた。
「そこっ!」
「わぁっ」
すばるがちくわを突きつけ、勢いよく声を張った瞬間、雅人は咄嗟に目を閉じた。
冷たい冷風が雅人の頬を撫でる。あらゆるものをいてつかせる冷凍の光線は、雅人ではなくその横を通り過ぎ、やや離れた場所を狙い打っていた。
ターゲットが自分ではなかったのだと知って雅人は振り返り、その光線の軌跡を慌てて目で辿る。
「わっ」
すぐ足元に光線が着弾して、
御鏡 聖
が驚いて声を出した。目を見開いて聖が自身の足元に目をやれば、そこには氷づけになって動けなくなった大きなゴキブリが一匹。今まさに靴にまで這い寄っていて、そのままでは服の中に侵入してきたかもしれない。
「新井さん、ありがとうございます……危ないところを……」
間一髪で助けられたのだと知って、駆け寄ってきた聖がすばるに頭を下げる。
「いやいや、気にしないで。また見かけたらボクに言ってよ」
「はい、ここはやっぱりゴキブリが多いんですね、神社にもいますしそれほど苦手ではないのですが、やっぱり服の中に入られるのは困ります……」
「ゴミだらけだからね……ん?、まさと君、どうしたんだい?」
「うん? な、なんでもないよ! なんでも!」
真っ赤になった顔を不思議に思われたのだろう、首を傾げるすばるに聞かれて、なんだかとっても恥ずかしい気持ちになり、雅人は慌てて手を振ってごまかした。
だが、頭に逆立つ一本の髪は、この気持ちをどう例えていいものか分からない様子で、ふにゃふにゃしたハートを描いていた。
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担当ゲームマスター
tsuyosi
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月17日
参加申し込みの期限
2013年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月24日 11時00分
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