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<月華>恋ノ紅ノ瞬キノ ―呪皇龍愛憐―
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燈耶は苦笑し、よろよろと立ち上がる。その横顔のはかなさに、サキリは戸惑う。だが、彼は感づいていた。燈耶は、たしか不安定な状態ではなかったか。
(キミは、そんな状態でも守るために手を貸してくれたんだね)
サキリは黙って腕を差し出し、彼に肩を貸す。同時に樹のろっこんで彼女のそばまで引き戻される。
「二人とも、ぼろぼろだね」
樹はにこにことしていたが、内心ではスリルを通り越した熱い戦いに、心が弾んでいた。その一方で、この龍が、悲しげで苦しげに見えた。
樹から治癒の魔術を施されたサキリは、真剣な眼差しで龍を見る。
「なんで、あの龍……悲しそうなのかな」
ふと漏らした樹の言葉に、サキリはわずかに目を伏せる。
「あの龍の姿は、失恋という現実を受け入れきれなかった愛憐の弱さの象徴……。僕はそう思っているよ」
――歪んでしまった愛憐を戻す為に、僕は言葉での説得ではなく刃で語るんだ。
サキリは礼を述べると、再び燈耶と共に龍目掛け飛んでいく。その背中を見送りながら、樹は龍を見上げた。
「まさに世界の終わりって感じがするね。テンションあがっちゃう! あ、今のうちに記念写真撮っておこう」
と、こんな調子であったがちゃんと目的は忘れていなかった。
龍と対峙していた者たちは未だに降る雨に閉口しながらも、必死に戦っていた。しかし、龍は苦しむ様子もなく風を巻き起こし、健在をアピールしているようだった。
武道のろっこんで動きが多少鈍くなった。だが、みんな、ぼろぼろだ。誰かがリタイアしてもおかしくはない。
「漸く出番って訳ね」
尾鎌 蛇那伊
はたおやかな雰囲気の中にも勇ましさを滲ませ、風を切った。強風もなんのその、疲れから膝をついた紫を追い越し、龍目掛け突っ走る。
「行くわよ!」
「はーいっ♪」
蛇那伊の言葉に頷き、樹がろっこんを使用する。そして、彼が出現したのは……龍の眉間前。
蛇那伊は素早く眉間へと浄化の光と気を練り合わせた渾身の一撃を解き放った。
*:*:*
――精神世界内。
御剣 刀
が鋭い眼差しで2人に向き合う。その中で蘇ったのは、帳の事だった。
帳の過去を見た刀は、それ以上彼女に手を出す事ができなかった。彼は思う。
――
あれ
は無理。色々歪むわ……。
あまりにも酷い過去に閉口してしまった刀だが、そこで改めて白虹と愛憐……藍音の2人を見ていると『あるもの』が決定的に欠けているように思えた。
「あんたらさ、お互い自分の思っている事全部相手に言ったか? 俺ぁ、あんたらの事情は知らんが折角だからとりあえず今、全部言っておけよ。あんたらに足りないのは、会話なんだ」
刀は、その名があらわすような眼差しのまま思った事をいう。その上で白虹に「あんた、鈍そうだしな」なんて呟いてしまう。
「だから! 私は、彼に色々と伝えようとして……」
愛憐が負の力を強めながら刀を睨み、ベールを握り締める。だが、刀には関係のない話だった。
「その結果がこの騒動か? 確かに贄姫の霊に縋られたってのも知っているけどさ。その手段がこれなのか?」
押さえきれない感情が、苛立ちが表面に浮かび上がる。思わず強くなる言葉に、贄姫の幻影が襲い掛かるも、刀は獲物でそれを防ぐ。
「空気読めとか言う奴いるけど、そもそも空気とか読める物じゃねぇから。それ物を言えない奴の甘えだし、察してくれとかホント無理な話だから。影からそっと見守るとか外から見たら変質者だし! そんな変質者の気持ちを察しろとか無理でしょうが」
刀は尚も言葉を重ねる。その度に贄姫が炎を放ち、砂を放ち、刀を襲う。
新田 亮
と
骨削 瓢
が贄姫たちを相手にしているが、いかんせん人数が足りなかった。
その攻撃を修が庇い、盾で防ぐ。その事に感謝しつつも刀は言葉を止めなかった。
「世の中にはクソみたいな奴らがいる! だけどさ、あんたらそんな感じじゃないでしょ!
今回の原因、会話不足からくる思い込みとか勘違いとかの類だから!
」
「「……っ!!」」
刀は、訴えながらも自分の感情が高ぶっているのを感じた。それを、あえてそのままにして、叫び続ける。
「ちゃんとしてたらぐちゃぐちゃの感情のまま相手ぶん殴って泣きながらやけ食いとかで済んでんじゃないの? それ拗らせて『これだけの大事になりました』とかマジいい加減にしろよ!」
「それが出来たら、私は……こんな風になっていなかったわよ。私は国母だった! 雲ノ国を守る柱だった! だから、そんな事を表に出してはいけなかった!」
「だから、何?」
刀に反論する藍音に、
恵御納 夏朝
……夏夜が静かな声で返す。
「藍音、【それ】を白虹にぶつけてみろ。君の大事な感情を、抱いた心を、他人に勝手に言われるだけでいいのか?」
夏夜の言葉に、確かに藍音は怯んだ。怯んで……何かに気づいた。
「全てを吐出せ、言葉にして叫んで、直にぶつけろ。どんなに想ってたか、どう結ばれたかったか、白虹が死ななかったならぶつけられた事を、全て!!」
「どうせ周りにいる奴らは事情を察してるやつらだけだから! ぶっちゃけて悪い方に『それはない』って言ってくれる奴らだけだから!」
だから、安心して叫べ、と刀が言う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月17日
参加申し込みの期限
2018年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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