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<月華>恋ノ紅ノ瞬キノ ―呪皇龍愛憐―
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「でも……っ」
陽太が向ける眼差しに、藍音はぎゅっ、と胸元を握り締めて身を縮みこませる。必死に何かを堪えようとするその姿に、震える空気に、その場にいた者たちの間に緊張が走る。
だが、あえて踏み込んだ者がいた。修である。
「その世界で貴女は本当に幸せになれるのか?
白虹と融合しても、心がなければ満たされないぞ
」
「!」
瞬間、強力な重力波が修に襲い掛かる。だが修は落ち着いて両手で盾を持ち、ぐっ、と踏みとどまる。
「彼が……白虹が、好きだった、今もそれは変わらない。そうだろう?」
「ええ、そうよ! けれど、貴方にはわからないでしょう? 貴方は私ではないのだから!」
藍音が叫び、盾にかかる圧力が高まる。みしり、と音を立てる盾。余波を感じ、陽太がすかさず結界を張って仲間を守る。
「いいや、解る! 俺にも、好きな人がいるから……気持ちがわかるんだ」
修が声を張り上げ、盾の取っ手を握り締める。麒麟族の角が感情に呼応し、ぼんやりと光を放つ。
「貴方は、ずっと白虹を想っていた。でも、もう、どうしていいか分からないのではないか? だから、苦しくて辛くて、忘れようとしている。本当の気持ちに、気付かないふりをしている!」
「違う!」
藍音が、叫ぶ。同時に放たれるは、幾度目かの重力波。修は耐え切れず飛ばされ、陽太の結界も壊れて全員が弾かれる。彼らを受け止めたのは、遥斗が新たに生み出した結界だった。
ここまでの流れを見守り、遥斗は静かに考察する。
言葉での説得や芝居がかった動きや綺麗事では藍音の気持ちは動かないだろう。今の彼女は、勇ましく見えるものの何かの拍子で今にも崩れ落ちそうに遥斗は感じていた。
(彼女が今まで抱えてきた苦しみは、自分には想像できない。いろんな多くの女性の苦しみを抱え込んでいるのだから、辛いだろう。ただ……)
――何か、一番辛いことを、愛憐は【まだ】抱えているように感じる。
埋め火のような何かを確かに感じ取りながら、彼は言葉を紡いだ。
「月華の一件で、『自分の世界が平和であるのは誰かの、多くの犠牲の上にあることをどれだけの人が気づいているだろうか』という事に気づかされた。その事に関して、俺は礼を述べたい」
彼の言葉に藍音がきょとん、となる。それに続いたのが、今まで黙って様子を伺っていた刀だった。
「俺からも1つ。ただし、長いから覚悟しろよな」
*:*:*
「真面目に考えて、俺たちだけって結構……」
何か言いかけて、亮は口を噤んだ。弱音を吐いたら負けだ、とばかりにかぶりをふり、彼は雷を放つ。
贄姫達は彼の猛攻にたじろぎ、勢いを徐々に失っていく。少しばかり襲い掛かってくる贄姫の数が減ったかな、とおもってふりかえると……瓢がなにやら贄姫たちに話していた。
「姫さんがた、愛憐は自分の復讐にしか頭にない。君たちの復讐はどうなったんだ?」
瓢は、勤めて真面目に、自分に襲い掛かってきた贄姫たちへと呼びかける。と、何かを刺激されたのか、彼女たちはぴたり、と身動きをやめる。
その中でもどこか見た事のある姿をした贄姫へと歩み寄ると、瓢はそっとその手をとった。
「君の悲劇はよく知っている、あっしならその力になれる。だから、愛憐に見切りをつけようじゃないか」
瓢がそう言えば、その贄姫は戸惑ったように身を震わせる。他の贄姫達は興味を持ったように瓢を見た。
僅かに眩暈がし、瓢は腹に力を込める。白虎族の耳と尻尾が震えたが、瓢は内心で笑う。
彼は、龍をペテンにかけたかった。月華世界を救おうなぞ、はなから考えていない。全ては己が『娯楽』のため。
彼は、こんな状況の中、真面目に考察する。
――呪皇龍の力の正体が贄姫の集合体であるなら、
一人ずつでもその結合から分離してやればその分愛憐の力が弱まるのではなかろうか?
だから、瓢は嘯く。愛憐の負の感情に流されず、贄姫個人の己の怨念に正直になってもらおう、と。
(なぁに、全員を説得する必要も、浄化する必要もないよぃ。誑し込んであっしに鞍替えさせちゃる!!)
瓢は内心でほくそ笑む。今の所、誰も彼の作戦に気づいていない。そう、近くで贄姫たちと戦う亮ですら。
そうして、彼が呼びかけると、1人の贄姫がふるり、と身を震わせたかと思うと瓢の中へと入り込んだ。その一瞬だけ、激しい痛みを胸に覚える物の、瓢は躊躇いも無く贄姫たちに笑いかけ、言葉を紡ぐのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月17日
参加申し込みの期限
2018年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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