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喫茶「セピア」営業日誌:歩き始めた
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◆ まずは、下ごしらえ
喫茶『セピア』にある女性用更衣室。店の制服に袖を通し終え、
綾辻 綾花
は、細やかな装飾がほどこされた姿見の前で、くるりと回った。服の裾がふわりと広がり、下に着ていた赤い着物のたもとが優雅に踊る。
「ふふ。やっぱり、ここの制服って、かわいい」
姿見を覗きこんだ綾花は、くすりと笑った。
「こんなにかわいい制服なんだもの。着られるだけで、うれしくなっちゃうよね」
けれど、綾花は『セピア』へと遊びに来ているわけではない。今の綾花は、ここの店員である。すぐに、しゃんと背筋を伸ばすと、念入りに身だしなみを整えてから、更衣室を出た。
と、そこで、綾花は見知った顔と出くわす。それは、物こそ違えども綾花と同じ『セピア』の制服を着た
鳴神 師呉
だった。
「こんにちは、師呉さん」
「おう。こんにちはだぜ、綾花!」
にっかりと、師呉が人懐っこい笑みを浮かべる。
二人は以前にも、ここ――『セピア』で、一緒に手伝いをしたことがあった。そのころの『セピア』は、まさしく閑古鳥が鳴いているようなありさまで、がらんとした店内は、どこか物悲しささえ漂っていたようにも思える。けれど、今は、
「師呉くん」
ふいに名前を呼ばれ、師呉はきょとんと声のしたほうを振り返った。立っているのは、『セピア』の雇われ店長、
鎮目 悠弥
(しずめ ゆうや)
である。彼は、つり目がちのそれを、どこかほっとしたように細め、師呉に言った。
「ちょうどよかった。今、師呉くんにお客さんが来ていて」
「俺に?」
「覚えているかな。以前、師呉くんが編み物を教えてあげていた」
とたん、師呉はぴんときた。始めたばかりの編み物で、苦戦していた老婆。寒がりの夫のためにと、一生懸命にマフラーを作ろうとしていた。
「もしかして、あのときのおばあちゃんが?」
すると、悠弥は、にこりとしてうなずいた。
「あれから、何度か足を運んでくださっていたんですが、タイミングが合わなくて……師呉くんに、もっと教えてもらいたいことがあるそうですよ」
師呉に編み物を教わって以来、客である老婆は、その楽しさの虜になってしまったらしい。今度は、友人の誕生日祝いに、ストールを編みたいのだという。悠弥は言った。師呉くんにしかできない接客です、お願いできますか――
うれしそうに、師呉が破顔する。返事なんてなくても、それだけで答えは得られた。
一足先に、店のほうへと駆けだした師呉を見送り、綾花と悠弥は、そっと笑みを浮かべる。二人で後を追うように歩きだしたところで、ふと、綾花は口を開いた。
「そうだ、悠弥さん――いえ、先生。執筆のほうは、どうですか?」
ほんの一瞬。目を丸くした悠弥だったものの、綾花が今、自分を『セピア』の店長ではなく、作家――
硯 いろは(すずり いろは)
として見ているのだと理解し、照れくさそうに笑った。
「先生だなんて、そんな大層なものじゃないですよ」そう前おいてから、悠弥は言う。「おかげさまで、執筆は順調です。正直、寝る間も惜しいほどですよ」
「そうなんですね。よかった。私、ここでのお手伝いもそうですけど、新刊も楽しみにしてるんです」
ほころぶように笑ってから、綾花は「でも」と、言葉を続けた。
「きちんと睡眠は取ってくださいね。倒れてしまっては、元も子もありませんから」
「はは。僕よりも、よっぽど綾花さんのほうがしっかりしていますね。気をつけます。ありがとう」
そのときだった。店へと続く扉から、給仕姿の幼い少女が顔を出す。『セピア』オーナーの孫娘である
薬葉 依菜里
(くすは いなり)
だった。
「ユーヤ! 注文きてる!」
「ああ。すまない、依菜里。すぐに行く――テーブル番号とメニューは?」
「七番で、新作のパフェ!」
依菜里が答えるや否や、悠弥は綾花に目配せをする。それを受け、綾花は力強くうなずいた。
「はい、接客は任せてください!」
「助かります。お願いしますね」
早足で厨房へ姿を消した悠弥を見送り、綾花はそっと依菜里に近づいた。
「悠弥さん、やる気を出してくれて、よかったね」
その耳打ちに、依菜里はあふれんばかりの笑みを浮かべた。「うん!」
もはや、『セピア』に閑古鳥はいない。扉の向こうから聞こえるのは、思い思いの時間を過ごす人々の、ささやかな話し声――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月25日
参加申し込みの期限
2018年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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