this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
隔絶された街の囚われ人(MMORPG寝子島奇譚)
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
新緑に染められたウェーブを頬にまとわせて
桜庭 円
が石橋を渡る。制服姿は朝の登校を思わせた。とても自然な様子で歩いていた。
中程まで歩いてきて円は赤い瞳を細めた。大きく開いた門の右手に門番と見られる人物が単独で立っていた。獣皮をなめしたような色合いの装備は身軽な盗賊を連想させる。
「あれは統一された装備なのかな。もう少し近づかないとわからないよね」
円は慎重な足の運びで門番に近づいていく。
その時、横手を風が通り抜けた。少し乱れた髪に手をやる。急速に離れていく背中の主が横顔を向けた。
「な、刀くん? なにしてんだよ」
一陣の風のように刀は門の中に消えていった。
急いで円は門番を見た。特段、騒ぎ立てる様子はなかった。誰かと話をしているようで身振りが大きい。
「なにやってんのかな?」
周囲の人を避けながら円は全容を目にした。門番は白くて長い髪をした華奢な女性と話をしている。
「見習いなので格安ですよ。似顔絵を一枚、どうですか?」
深い紫のケープの付いたフリルドレスの女性が言い募る。薄茶色のスケッチブックを小脇に抱えていた。
「申し出は嬉しいのだが、職務中には難しい。本当に申し出は嬉しいのだが」
「君も用事があるのかな。お先にどうぞ」
円に気付いて振り返る。白い髪は花開くように膨らんで
桜 月
は控え目に微笑んだ。胸元には蝶に似たリボンが揺れている。
「あ、どうも」
円は軽く頭を下げて門番の前に進み出た。両手を顔の前に組んで、少し目を潤ませて言った。
「家族とはぐれちゃったの。探して欲しいの。でも、門番さんは忙しいから、ダメだよね?」
甘えたような上目遣いの円に、そうだが、と門番は困った表情で返した。
「だからね、門番さんみたいにカッコイイ人が集まっているところを、教えて欲しいの。きっと助けてくれるよね?」
「もちろんだ。どこの屯所を望む? 五十余りあるが」
「え、そんなに。じゃあ、近いところで」
門番は瞼を閉じた。眉間に浅い皺を作って話し始めた。
「門を入って最初の三叉路の右を選択するのだ。直進して左手の塔の七基目、そこから中に入る。最初の十字路を右に曲がると螺旋階段がある。そこを上がって四つ目の空中階段で隣の塔に移るのだ。近くに水平の通路が六基の塔を貫いているが、それの三基目まで進む。左側に蛇行する通路が見えるはずだ。そこを進む過程で現れる扉の五つ目を開けるがよい。その後、通路は二股に分かれてだな、暫し待て」
門番は喉の調子を整えるような咳をした。さて、と眉間の辺りを指先で叩いて唸るような声を漏らす。
円は恐々とした目で声を掛ける。
「あ、あの、まだ話は続くんですか?」
「心配は無用だ。あと半分ほどで終わる」
円は声もなく仰け反った。側に控えていた月が遠慮がちに手を上げる。
「あの、私が続きを聞いてもいいですか」
「僕には無理。お願い」
月が代理で門番の話を聞くことになった。
円は立ち会うのも嫌なのか。少し離れたところで眺望を楽しんだ。見る間に表情が和らいでいく。
「あの、聞き終わりましたよ」
「ありがとう、助かったよ」
月の背後で門番が手を振っている。円は子供らしいお辞儀をした。
「ここで立ち話は目立つから、街の中に入ろうか」
「そうですね」
円の提案で二人は揃って門を潜った。適当な端を見つけて速やかに移動した。
月は持っていたスケッチブックを開いて見せる。
「門番の話を元にルートを書いてみた。役に立つかな」
「いいよ、これ。分岐に文字があるし、絶対にいい! この通りに動いて、あとは変装なんだけど、門番の姿がどうだったかなぁ」
「少し待っていて」
月はスケッチブックの頁を捲った。真っ新な部分に鉛筆を走らせ、数分で仕上げたものを円に差し出す。
「この絵、すごいよ。門番にそっくり。細かいところまで、よく覚えているね。それと左胸のこれは、竜が翼を広げた感じの紋章なのかな?」
「モチーフは上を飛んでいると思うよ」
月が指差した空には、小さいながらも大きさを感じる翼竜が何体も悠然と飛翔していた。
「言われてみれば似てるかも。これで変装は完璧だね」
「門番に変装して、どうするつもり?」
「門番になって屯所に駆け込むの。門のところで戦士達を巻き込んだ大乱闘が起きてるって。その時に装備品が壊れて、新しいのを貰いにきましたーって言うの。もちろん、ウソで僕とか、他の人たちに配って街の戦士に化けて、みんなで囚われている人を助けるんだよ」
最後まで話を聞いた月は浅く頷いた。
「まずは屯所まで、私も付いていくよ。落ち合う場所を決めたあと、私は街中を歩いて詳しい地図を描くよ。囚われている人の場所はわからないけれど、逃げる時に地図があれば、迷わないで済むよね」
「うん、そうだね。とても助かるよ」
月はそっと右手を出した。円は両手で握って、よろしくね、と笑顔で答えた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
隔絶された街の囚われ人(MMORPG寝子島奇譚)
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月11日
参加申し込みの期限
2013年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!