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メーデー・メーデー
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「今日はどこに行ってみようかな?」
ふわりとスカートを靡かせながら、
リリエル・エーテライト
は寝子島に降り立った。星幽塔では見ることが出来ない、機械と照明器具に溢れた景色と、どこか洋風な、星幽塔にも建っていそうな木造の建物の並ぶ景色。それが混ざり合う不思議な感覚に酔いながら、リリエルは道を歩く。すると、向こうから
恵御納 夏朝
の姿が見えて、リリエルは思わず表情を明るくして手を振った。夏朝もリリエルに気付いて、振り返す。
「あ、リリエルさん」
「あ、夏朝さんお久しぶりです!」
二人は駆け寄って、再会の喜びを噛みしめあった。思えば、あの闘いからどれくらいの時間が経ったろう。長いような短いような。懐かしい気持ちに包まれる。先に口を開いたのはリリエルだった。
「元気にしてましたか?」
「うん……」
夏朝も頷いて、はっとその時のことを思い出す。
「そういえば……」
そう言うと夏朝は、鞄の中からある一枚のチラシを取り出した。
「前に、寝子島の甘い物のお店、紹介するって言ったよね。この《Délicieux!》ってお店はどうかな?」
「覚えていてくれたんですね! 嬉しいです」
夏朝の申し出に、リリエルは弾んだ声で返す。その嬉しそうな様子に、夏朝もホッとして続けた。
「今回は僕が奢りたいけど、どうかな?」
「ええっ、いいんですか!?」
やや遠慮気味に言いつつも、リリエルの瞳はチラシの中の可愛らしいケーキや店内の様子に惹かれていた。リリエルは両指の先をつんつんと合わせながら、夏朝を見上げる。夏朝がコクリと頷くと、またその表情はぱっと華やいだ。
「わぁ……!」
席からも見える、インテリアやケース、開かれたメニュー。それに並ぶ可愛らしいケーキや装飾の数々にリリエルは思わず声を上げて夏朝を見る。
「可愛いお菓子がいっぱいです!」
「そうだね……」
夏朝もケーキを見るが、その中に猫モチーフのものがないことに表情を曇らせた。が、すぐにいつもの表情に戻ってリリエルと目を合わせようとした。しかしリリエルはきょろきょろと店内を見回している。
「あれ?」
「どうしたの?」
夏朝がリリエルの視線を追う。その先には、陰陽師風の男性客……白露という名前らしい。彼が店員と話している光景があった。
「他のお客さんと店の人が話していますね……?」
耳を澄ませると、彼と店員の会話の内容が聞こえてくる。ふと、夏朝の視界に新メニュー募集の旨が書かれたチラシが入った。
「新メニュー開発の話……かな?」
「なるほど……新しい物を考えるのは大変ですもんね」
そして、二人は改めてメニューを見る。
「そうだね……たしかに、うさぎさんや月の行事関連の物が多いね」
もう一度それを見ても猫モチーフの料理は見えない。夏朝はまたしょんぼりと肩を落とすが、リリエルの元気な声がそれを打ち消した。
「夏朝さん、お菓子の前に私達も何か提案して手伝いましょう!」
夏朝は確りと頷く。そして、リリエルに寝子島での5月から6月にかけての行事、イベントを説明した。夏朝はううん、と指を組んでから解いて言う。
「行事と絡めるのは難しいかもだけど……猫さんモチーフ……親子猫ケーキとか、どう?」
「わぁっ! すごいです!」
大きな猫と小さな猫が寄り添っているような意匠のケーキを想像して、リリエルは目を輝かせた。そしてまた、口を開く。
「この島は猫さんが多いから、新しい目玉としてもばっちりだと思います!」
「リリエルさんは何か思いついた……?」
「私は……」
リリエルは唇に人差し指を当てながら、考えた。店内の騒めきが止まったその前に、リリエルは指を下ろして言う。
「ヨーグルトケーキにブルーベリーのソースをかけて、星型に切った果物を盛りつけた夜空のケーキとかお洒落でいいかなーって思いました!」
ブルーベリーの空に、白、緑、オレンジ、赤などフルーツの星が煌めいている様を想像して、夏朝は浮き浮きしてきた。
「いいね……! お洒落で……美味しそう!」
「そう思いますか!」
二人の可愛らしい話し声が彼女らの周囲に響く。レシピも考えたところで、改めて二人は店員を呼んで注文する。
「ウサギのカップケーキとベリーのジュースを!」
「僕は珈琲と……うさぎのケーキ、チョコ味で」
待っている間、二人は寝子島のことや、星幽塔でのこと……二つの世界での、なんてことのないが、面白い、楽しい話をした。寝子島のある場所で見かけた猫のことに話題が映ると、夏朝は嬉々としてその猫の話を語る。
「でね、そこの猫さんがころにゃんってお腹見せて……」
「ふむふむ……いいですね!」
料理が来た後も、話は止まらない。夏朝は珈琲に砂糖とミルクを入れながら、言葉を紡いだ。それにリリエルはどこか不思議そうに答える。
「星幽塔の猫さんと島の猫さんの違いですか……」
「うん。きっと、違うよね」
「そうですね……たまーにしゃべったり二足で歩く猫さんもいますね」
「それは……猫さん……なのかな。ほしびとさん?」
「さあ……? でも猫さんっぽいですし!」
リリエルは星幽塔で活動する、猫の姿をしたほしびと――彼女は猫だと思っている――を思い浮かべながら、夏朝は見知った猫を思い浮かべながら、それぞれジュースと珈琲を飲んだ。
「どちらも気侭で可愛いけど、塔の猫さんには長生きの子も多いのかな」
「そう言われてみるとそうですね……! ちょっと変わった猫さんも見かけますっ」
夏朝が頷くと、リリエルはケーキを口に含んだ。夏朝もそれに倣って、食べ進める。ふんわりとしたスポンジ生地と滑らかなクリーム。甘すぎず淡すぎない味が二人を楽しませた。
「ここのケーキ、おいしいです!」
「うん、美味しい……!」
甘い物を食べて幸せいっぱいの雰囲気の中、リリエルが突如はっとして夏朝を見る。
「はっ……そういえば、夏朝さんは普段料理されますか?」
「……普通の料理ができる位、かな。猫型のおにぎりとか、卵焼きとか……」
「猫型のおにぎり?」
「えっと、こんな感じで作るんだけど……」
興味津々のリリエルに猫おにぎりの作り方を教えながらも、夏朝はほわんほわんと普段の料理を思い返した。思えば、デザートはそう頻繁に作ってないような気がする。夏朝は思わず呟いた。
「甘い物もたまに作るけど、もっと挑戦したいかも……」
夏朝の言葉に、リリエルはうんうんと頷いて言う。
「挑戦は大事ですよね。私もたまに島で新しい調理方法を調べにきてるんですよ」
「そうなんだ……!」
「この前は炒飯っていう料理に挑戦したんです」
その時の話を聞いて、夏朝は微笑む。リリエルはその他にも寝子島で新しく体験したことを話し続けた。皿もカップも空になって、話題もぽつりぽつりと途切れてきたところで、夏朝が口を開く。
「そろそろ行こうか」
「はいっ!」
帰り道。シーサイドタウンを行って、エノコロ岬に近付くころ、二人は足を止めた。夏朝は、リリエルに軽く頭を下げて、微笑む。リリエルもまた、それに対し笑顔を返した。
「この間も、今日も……本当にありがとう!」
「こちらこそ、ありがとうございました!」
二人は握手を交わし合って、また次の約束を。レシピの試食会があるそうだけど、それが終わった後は? いやきっと、その先も……夏朝はそう思って、言う。
「また一緒にどこか……いけたら嬉しいな」
リリエルはその言葉に確りと頷いて、笑った。
「もちろんですっ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月05日
参加申し込みの期限
2017年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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