this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夢の爪痕
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
なんの変哲もない、五月の休日の朝。
椿 美咲紀
はベッドの上にがばりと跳ね起きた。
あまりの出来事に悲鳴さえ上がらない。
まるで今見た悪夢が喉の奥に詰まって塞いでいるかのようだった。
いつもならば、休日といえば愛猫たちに頬を踏まれるまで眠っている美咲紀だが、
今日は反対に、お腹の上で眠っていた猫たちが驚いて逃げて行ってしまった。
夢の中で美咲紀は、大切な人を失ったのだ。
いや、正確に言えば人ではない。
今ハマっているゲームのキャラクターで、イケメン男性の姿を模して描かれた武器である。
そう、擬人化ジャンルというやつだ。
ゲームにはまりすぎた美咲紀は、夢の中でもイベントマップを黙々と進めていた。
地下へと続く薄暗いマップ。先のマップにすすめば進むほど強さを増す敵。
マップ自体の代り映えはなく、淡々と画面をタッチする。そう、アプリ版だった。
そして、繰り返される単純作業にだんだんと意識がぼんやりしてきたころのことだ。
お気に入りのキャラクターが、深手を負ったことはわかっていた。
このゲームでは、深手を負ったキャラクターがもう一撃ダメージを食らって、
体力がゼロになると消滅、つまり、ロスト扱いになってしまう。
それをきちんと理解していたからこそ、
美咲紀は一旦拠点に戻して体力を回復させようと思ったのだ。
だがここまで淡々と、ほとんど無意識にコマを進めて続けていた手は、
急な命令変更に応えきれなかった。
気づけば美咲紀の手は、深手を負ったお気に入りキャラクターを先のコマに進めていた。
戦いが始まってしまえば、プレイヤーの操作は不可能となる。
必死の思いで、どうか敵がこの子にダメージを与えないようにと
祈る美咲紀の目の前で、それは起こった。
敵が、深手を負っていたキャラクターにとどめの一撃を与えたのだ。
ひっ、と息を飲む美咲紀の目の前で、一瞬の暗転。
キャラクターロストの演出と共に画面に浮かぶ『消滅』の文字。
バックには、お気に入りの子の今際の際の苦悶の声が流れる。
こんな画面を見るために、美咲紀は今までこの子を使っていたわけでは断じてなかった。
キャラクターロストの演出はほんの数秒にも思えたし、まるで何分も時が止まったようにも思えた。
ただ美咲紀にわかるのは、隊の編成に既にその子がいないこと。
持たせていたはずのロスト回避アイテムがなぜか発動しなかったこと。
そして、拠点に戻ってももうその子は戻ってこないことだけだった。
そこで、目が覚めた。
あまりにリアルな感覚に、一瞬夢か現実かさえわからない。
意識がはっきりするまでは、恐ろしくてアプリを起動することさえ躊躇われた。
たかがゲームの事と言われてしまえばそれまでだが、
美咲紀はこのゲームに登録してからというもの、
大事に大事に、それはもう手塩にかけてキャラクター達を育ててきたのだ。
一見入手しやすいお気にいりの子だって、長く苦楽を共にし、
たくさんの死線を潜り抜けてきたいわば相棒なのだ。
想像力を逞しくし、時に妄想を楽しみながら育てていた大事な相棒。
その相棒を自分の小さなミスで消滅させてしまったとなれば
例え次に同じ子を入手できたとしても、それはもう別の存在なのだ。
美咲紀は大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
あれは夢、あれは夢、あれは夢。自分に言い聞かせながら、
枕元で充電していたスマートフォンに手を伸ばし、ゲームのアプリを起動する。
開いたキャラクター一覧画面に、欠けはない。みんな、ちゃんといる。
もちろん、夢の中でロストしてしまったあの子もだ。
「ゆ、夢で良かったのです……」
安心したら力が抜けて、大きな溜息と共に脱力する。
そんな美咲紀の様子を心配してか、
先ほど逃げていった猫たちがゆっくりとベッドまで戻ってきてくれた。
白猫のスノウと白黒猫のくろまめを思うさまもふもふして、悪夢の残滓を振り払う。
「君達が居て本当に救われるのです」
もふられるがままになっていた猫たちをそっと抱きしめ、日向の匂いの毛皮に顔を埋める。
そうして頭の隅では、
あれ、今のキャラクターロストのネタで誰かの薄い本が厚くなるのでは?
などと不埒なことを考えているのであった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夢の爪痕
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月02日
参加申し込みの期限
2017年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!