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平穏なれ、曝書の季節
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まぶしい日の光が、少しさびしげな西日に変わる。屋上の生徒たちは本を片付け始めていた。
八神 修
のこしらえた昇降機がここでも活躍しているようだった。干すとき以上のスピードで、本の束が次々と図書館に収まっていく。
「こいつはここ。そしてこいつは絶対的にこの場所に納まる。そう決まってるのさ」
桜崎 巴
は本の最終管理を担当している。十進分類法に従って、101の哲学の次には、102の哲学史が続く。同じ102でも、タイトルの五十音順に本は並ばねばならぬ。
(きっちりやらないと、あたしがどこまで読んだかわかんなくなっちまうからねぇ)
巴は要らぬ知識などないとばかりに、図書室の本を端から順に読んでいた。なので、既読書を明らかにするため、正しい分類は自分にとって絶対に必要なものなのだった。きちんと整理してくれてありがとう、などという輩もいるが、それはあくまで自分の都合を貫いた結果の副次的効果に過ぎない。
「こら! 勝手に本を戻すなって言ってんだろ!」
善意で本をしまう生徒にも容赦がない。
きりきりと音を立てて、最後の本の入った籠が降りてくる。解理は最後の力を振り絞って受け取った。
「伊賀さん、お疲れさま。もう休んだらどうだい」
上からその籠を取り上げて、
鷺守 昴
がねぎらう。籠はけっこうな重さがあった。無理をしないで自分一人に任せてくれればよかったのに、と、目を回している解理を見て思う。
「だ、大丈夫だ。これから屋上班の元へ行く」
解理はふらふらと出て行った。
「よし。これで終了か」
屋上の本がすべて姿を消し、
奈良橋 博美
と
後木 真央
、それと幾人かの生徒たちがブルーシートを丸めにかかっている。修繕で図書室にこもりきりだった
青龍寺 琴理
も来ていた。
「籠の上は、こんな装置に続いていたんですね。皆さん、お疲れさまでした」
深呼吸をして、思い切り体を伸ばす。夕の風がさわやかだった。
八神 修
がロープを巻き取っていると、解理が現れた。手にたくさんの飲み物を抱えている。
「やあみんな、お疲れさま。これはほんの差し入れだ」
「わはっ! 解理ちゃん、ありがとうなのだー!」
「おう、ありがたくいただくよ」
生徒に飲み物を配り終えると、修の目の前にペットボトルを差し出しながら近づいてきた。
「八神氏。本日はお疲れさまだったな。僕からのせめてもの差し入……ぶぎゃ!?」
解理は自分の腰に巻いた白衣のすそを踏んづけて、前のめりに転んだ。なんだか痛そうな音がする。大きな尺取虫のように、頭とひざを地面につけ、腰が宙に浮いている恥ずかしい姿だ。スパッツを履いていてよかった……と誰しもが思う。それにしたって少々刺激的な光景にはなってしまったのだが。
「しっかりしろ。どこかすりむいてないか?」
修が手を貸し、立ち上がらせる。額が赤くなってじんじんとしていたが、幸い解理に怪我はなかった。
「あ、ああ。とにかく、ねぎらわねばとおもって来たんだ」
がっしと二人は握手する。
「協力、感謝する。今後ともよろしく」
「ああ! 我らはやりとげたな!」
疲労感も、今はむしろ心地よい。籠とロープを引き上げてまとめ、後は滑車に使ったリールをはずすだけだ。――ここはひとつ、ろっこん『分解』ではずしてしまおうか。思いつきでリールのひとつに触れ、集中する。とたんに、すべてのリールを結ぶロープが一斉にほどけ、シャフトが抜けてばらばらになった部品が落下していく。
がしゃんと音がしたあとには、『園芸部』の文字が目立つリールの片面が散り散りに転がっていた。
(範囲がコントロールできなかったかもしれん……)
解理は力を使い果たして、その場に寝転がっていた。汗が一気に吹き出し、だらだらと額を伝っていく。
「八神氏……落ちたのは、自分で拾ってくれよ……」
そういえば、自分の分の飲み物を買ってくるのを忘れた。解理はぐったりと手足を投げ出しながら後悔するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月30日
参加申し込みの期限
2013年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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