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【星幽塔】第三階層 竜の肚には精霊の仔と竜の仔と
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「お、終わった……」
畑の一角に積み上がった雑草の山のふもと、一日を草引きに費やした桜が横倒しに倒れて呻いている。
「お疲れさまです、桜さん」
「あ、エーテライトさん、ランページさん。お疲れさまー」
汗まみれ泥まみれのくたくたな体を起き上がらせる桜の肩に、ひらひらふわり、蝶翅の妖精が止まった。小さな指で指し示すのは、農場の一角に建てられた小屋。簡易的ではあるけれど、小さな湯舟があるという。
乙女の姿もつ妖精たちの要望を受けて設けられたというお風呂で、少女たちは一日の汗を流す。
「気持ちいー……」
ミントのような匂いのする薬草風呂に肩までつかり、桜は深く息を吐く。疲れ果てた体にお湯の温かさがとてつもなくしみた。
(このまま眠っちゃいそう……)
労働のお陰なのか、心なしか身体が軽い。もしかしたら体重も少なからず落ちているかもしれない。
(あれだけの作業なら、かなりカロリーを燃焼させているわよね……!)
疲れ果てはしたものの、それならそれで、
(ラッキー、かしら? いやでも、もうクタクタ)
年頃の娘らしい思案に沈む桜の隣、並んでお湯につかるメリィのお腹がぐうう、と大きく鳴いた。
「ふえー」
情けない声をあげるメリィの黒髪を湯につからないよう結い上げてやりながら、リリエルはにっこり笑う。
「いっぱい働いたからお腹もペコペコですよね。あがったらお弁当にしましょう」
途端、空腹でしょぼくれていたメリィの虎耳がぴこんと元気よく跳ねた。
「お弁当!」
「メリィちゃんの好きな虎さんおにぎりも用意してますよ」
「やったー! ありがとっリリエル!」
もちろん、と街酒場に勤めるリリエルは桜にも笑いかける。
「たくさん用意してきたので、桜さんもぜひどうぞ!」
湯上りさっぱりほかほかでお風呂から出てきた三人を迎えたのは、どこまでも続く農場を紅い花の色に染め上げる夕陽。
入浴場の脇に建てられた休憩所のテーブルには、妖精たちが用意した蜂蜜入りのジュースや紅茶が並んでいた。
お疲れおつかれと妖精たちに労われるまま、桜とメリィは椅子に着く。リリエルは持って来たお弁当箱を広げる。
お弁当箱いっぱいに詰めた虎模様のおにぎりの具は唐揚げに鮭に梅干しにおかか、魚のフライにはたっぷりのタルタルソース、彩りには人参とトマトのピクルス。別のお弁当箱にはフルーツとクリームをたっぷり挟んだフルーツサンド。
「こっちが生クリームで、こっちがカスタードクリームです」
美味しそうなお弁当に、桜とメリィ、わらわらと集まって来た妖精たちが一斉に拍手する。
「えっと、ではっ」
拍手されて目いっぱい照れながら、リリエルは明るく声をあげた。
「いただきまーす!」
いただきまーす、と色んな声が重なる。大小さまざまの手がお弁当や飲み物に伸びる。
「おいし~っ! 動いたあとのご飯は格別だー」
おにぎりを口にしたメリィが満面の笑みで言い、同じようにおにぎりを頬張る桜がこくこくと何度も頷く。
「やっぱり動いた後のご飯は最高ですね!」
フルーツサンドを口に運びながらも、リリエルはメリィの頬についたご飯粒をつまんだり、桜の皿にお代わりのおにぎりやおかずを取り分けたり、街酒場の店員の癖でつい忙しく甲斐甲斐しく立ち回る。
(せっかく消費したカロリーが……)
年頃の娘らしく思いはしてもお皿に盛られた食べ物を空腹の赴くままにもぐもぐするのを止められず、桜はそっと息を吐く。それにしても、
(唐揚げ入りのおにぎりって意外と美味しい……)
依頼料代わりの山盛り野菜を一杯抱え、少女たちが帰路につくのはお弁当のあと、妖精たちがデザートにと出してきた果物をお腹いっぱい食べてからのこと。
けれど、少女たちはまだ知らない。
第一階層に帰るため、
リア・トト
家に立ち寄った少女たちを、別件で第三階層に訪れていた人々の『活動報告会』と題した夕食会が待ち受けていることを。紅茶に蜂蜜酒にビール、クッキーにビスケットにケーキ、野菜をたっぷり使った料理。野菜ならいくら食べても大丈夫、という抗いがたい誘惑――
少女たちが美味しい料理に舌鼓を打ったのかどうかは、それはまた別のお話。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月23日
参加申し込みの期限
2017年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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