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ねこじまさんぽ
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【ファインダーの中のにゃんこたち】
抜けるような、とはこういうことを言うのでしょう。
魂までも抜けそうな透きとおった青空の下へ、
雉野 ねここ
は張り切り満点で飛び出します。
「さあっ! 今月の『猫便り』も、張り切っていきますよっ!」
ぐぐっと拳を握って、気合注入!
もちろんその手には、愛用の一眼レフカメラ。タウン情報誌『月間ねこじま』に連載中のコーナー『猫便り』へと、数々の厳選にゃんこ写真を提供してきた、なんとも頼りになる相棒です。
底抜けの明るさ前向きさで、今日もねここは寝子島のにゃんこたちに寄り添いながら、誌面を飾るベストショットをキメるのです!
そうして自宅を出るなり、
「……ひゃ~!?」
ねここのお顔はもう、これでもかっと輝き始めます。
「にゃんこさんたちがおさんぽしてますよ~! か~わ~い~い~♪」
お尻をふりふり、目の前を三毛猫がとおりすぎていきます。民家の塀の上では黒猫が軽快に歩き、屋根には明らかにどこかの飼い猫っぽいお上品なシャム猫が、少しばかり足を止めてねここを見下ろしておりました。
寝子島の猫たちの間では今、おさんぽが大ブーム!
ねここはさっそくカメラを構えてぱしゃぱしゃ、ぱしゃり!
「うんっ! 今回の記事のテーマは、『おさんぽ』! 決まりですっ!」
どこか悠然としたたたずまいのシャム猫が、不意にひょいっと地面へ降り立って、ねここをちらりと眺めます。まるで、ついてきなさい。良いものを見せてあげるわよ? なーんて、言っているかのようです。
「もちろん、行きます行きますっ! 私も連れてってくださ~い! ねここ、どこまでもついていきますよっ♪」
ゆったり歩き始めたシャム猫の後ろ姿を、ぱしゃり。
ねここは期待で胸いっぱいです。今日はなんだか、特別な一枚が撮れそうな予感!
同じく青空に誘われ、家を出た
青山 絢
。
目的は特にありません。ただ、デジカメだけは持っていくことにしました。
父や義母との関係性について思い悩むのに疲れ、しばらくは手放していたカメラも、このところは少しずつ手に馴染んできた気がします。寝子島の底抜けに穏やかでどこか気が抜けたような空気が、絢の胸へわだかまっていたもやもやまでも、すうっと抜いてくれたのかもしれません。
「今日はなにを撮ろうかしら……あら?」
そして目の前のこんな光景がまた、少し融通の利かない絢の心を、するりと解きほぐしてくれるのでしょう。
「……お散歩中? 今からどこへ行くのかしら?」
にゃあ、にゃあ! やけに人なつっこいロシアンブルーが、絢の足首へすりすりすり。なんだか誘われているかのようです。暇にゃらいっしょにおさんぽするかにゃー? そんなセリフまでも聞こえてきそうです。
絢はくすりと笑って、うなずきました。
「ええ、いいわよ。付き合ってあげる」
絢を従えて、ロシアンブルーはとてとて歩きはじめました。
よくよく見ると、今日はなんだか猫の姿を多く見かけます。寝子島に猫が多いのは今に始まったことではありませんけれど、それにしたってフツウの数じゃありません。
「猫にも、今日はお散歩日和ということね」
あっちを向いてはシャッターを切り、ぱしゃり。こっちを向いては猫のいる風景を切り取り、ぱしゃぱしゃ。
こんなにも一心に写真を撮るのは、いつぶりのことでしょうか。
「……って、ちょ、ちょっと! どこまでいくの?」
ロシアンブルーは絢を少しばかり振り返り、民家の塀をひょいひょいと駆けあがって、屋根の上まで登ってしまいました。ついてこれる? 目がそう言っている……ような気がします。
さすがに屋根まで登るわけにはいかないものの、ここで諦めてしまうのも、なんだかシャクです。
「いいわ。とことんまでついていくわよ」
活発な猫に釣られてか、絢もまた少しばかり、大胆になっているのかもしれません。民家をぐるりと回り、細い路地に身体をねじこみながら、最後までついていくことに決めました。
なんだか、やけに……わくわくしているのかも?
波の音がはっきりと聞こえ、潮風の香りが強くなったころ、絢は気付くとエノコロ岬に立っていました。
「ずいぶんと歩いたわね……ここが目的地なの?」
にゃあ! ひとつ軽やかに鳴いて、ロシアンブルーは灯台のふもとへと歩いていきます。
ふと見ると、そこには先客の姿がありました。
「あら! 君もにゃんこさんとおさんぽですか~?」
「……こんにちは。ええ、そんなところね」
ふんにゃり、ゆるゆるな笑顔で、ねここは絢へ笑いかけました。
灯台の入り口に腰かけた彼女の膝の上には、シャム猫がくるりと丸くなっています。しきりに背中をなぞるねここの手のひらが心地よいのか、お顔はこれまたゆるゆるです。
ロシアンブルーがねここの隣へ歩み寄り、ついっと絢を振り返りました。さ、どうぞ? ついでに私のベッドになってよね。言いたいのはきっと、そんな感じです。
遠慮がちにねここの隣へ腰かけたところで、気づきました。
「あ。カメラ……」
ねここの持っているそれは、一眼レフのなかなかに高性能なカメラです。なんだかんだで写真の知識には明るい絢のこと、すぐにも分かりました。
「私、『月間ねこじま』で記者やってるので。今日もお仕事のためににゃんこさんたちの写真を……えへへ、すっかり楽しんじゃってますけど!」
「いえ。今日は仕方ないですよ。こんなに猫がいて、こんなに楽しそうなんだもの」
灯台は猫たちにも人気スポットなのか、おさんぽにゃんこたちがふたりの周りに寝そべって、ひなたぼっこをしています。ねここは嬉しそうにぱしゃぱしゃ、途切れることなくシャッターを切っております。
写真を撮って暮らしていくのは、どういう感覚なのだろう。そんなことに頭を巡らせながら、絢もまたデジカメを構えて、のんびりな猫たちの姿をレンズのなかへと収めて、ぱしゃり。
ぽかぽか、穏やかなお日さまの光の下へ、おさんぽ猫たちは少しずつその数を増やして、ふたりの周りにはころころころん。寝っ転がった猫たちで、今にじゅうたんが出来上がってしまいそうです。
シャム猫が振り返ってみゃおうと鳴くと、ねここの顔はいよいよもって、ふにゃふにゃデレデレです。
「えへへへ。今日はサイコーですねぇ……♪」
もちろんそれでも、愛らしいにゃんこたちの寝姿を撮影するのは忘れずに。
「ええ……そうね。本当に」
ロシアンブルーの首をこしょこしょしてやりながら、絢もたくさんの写真を撮りました。
今日は、猫たちのおさんぽ日和。ねここと絢にとっても、それはそれは素敵な一日となったことでしょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月16日
参加申し込みの期限
2017年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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