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【サービス満点】
四月一日 雅信
。
寝子島図書館
勤務。今年の四月から、晴れて寝子島へと引っ越してきました。
漂うノスタルジックな空気を堪能しながらの素敵な毎日を送る四十九歳、アラフィフのワタヌキおじさんは、今、大ピンチの真っただ中にありました。
「おーっと、君たち! なにをエキサイトしているのかね? まあまあ、ちょっと落ち着きたまえよ」
にゃあにゃあ。
うみゃあ。
ふみぃ~。
うにゃ!
にゃ、にゃにゃ!
うにゃにゃにゃー!
気付けば本日の猫たちは、いささかアグレッシブです。とことこおさんぽしている愛らしいにゃんこたちを見かけたら、ついつい近寄って愛でてみたいと思うのは、これもう人類のサガというものでありましょう。
それはさておき雅信の不幸は、それがたまたま今日の晩ごはんの買い物帰りであったことでした。
「なるほど分かった、君たちはこれがお目当て……といったところかな?」
かさりと揺れる買い物袋を、らんらんと輝く猫たちの目が追いかけます。その注目っぷりときたら、ビタイチ視線が外れないほどです。
なにしろ雅信の今日の晩ごはんは、お魚です。ピチピチ新鮮な旬の初ガツオです。刺身にして良し! タタキも良し! なにしろ魚介が豊富な寝子島のお魚ですから、どんな食べ方でも美味しくイケちゃうこと間違いなし!
というわけでじりじり、絶品カツオを狙ってにじり寄る、食欲旺盛育ち盛りの伸び盛りな若いにゃんこたち。
「ハッハッハ! いいや、だめだ! だめだぞぅ! これは僕の晩ごはんになるのだからね!」
もちろん奔放なにゃんこたちには雅信の事情など知ったことではないわけで、ささっと袋を抱えてかばってみても、退く気配などまるでありません。なんなら是が非でも奪い取ってやろうという、闘争心すらチリチリ感じられるくらいです。
ワタヌキおじさん、ここに決断を迫られます。
「なるほど、タダで通す分けにはいかないぞ、と。そういうわけかね?」
新鮮初ガツオを賞味したいのは猫たちだけじゃない、人間だって味わいたいんだ! ていうかこれはおじさんが買ったものだ!
「そこまで言うのなら……よかろう! かかってきたまえーーーッ!」
ババァァァン!! 荒ぶるアラフィフのポーズで断固迎撃する構えのワタヌキおじさん。飛びかかるにゃんこ軍団。
激闘必至……!
「おいおい、お手柔らかに頼むぜ~? 俺は一匹しかいないんだからな~!」
「……
テオ
?」
なんだかよく分かりませんけれど、ともかく特別な日であることは分かりました。有り体に言いまして、ひとつの慣れというやつです。
図書館帰りの
八神 修
は、自転車を止めると流れるように、しゅば! カメラを取り出しばしゃばしゃばしゃっと、レアショットを撮りまくり!
寝子高生やら主婦やらサラリーマンやら、全身を撫でられまくっているのは確かに
テオドロス・バルツァ
その人、いやさ猫でありました。
今日のねこさんぽ現象は、普段からブスっとしかめっつらでクールぶっている彼にも大いに影響を与えている模様でして、されるがままの撫でさせるがまま、むしろチヤホヤされて上機嫌なのでした。
「ご機嫌だな、テオ」
「ん~? おー、お前かー。いやーっ、モテてモテて困っちまうぜ~♪」
修がカメラを向けると、テオはすましたお座りポーズやごろにゃんポーズ、ぐてっと寝転び毛づくろいポーズなどなど、撮影にも前向きのサービス満点です。
後ほど彼は正気に戻り、この時を思い出してはじたばたと転げ回って悶絶することになるのですけれど、まあ今は言うだけ野暮というものです。修もまたイイ笑顔を浮かべて、しばしパシャパシャ撮影タイムを満喫するのでした。
「珍しいな、テオが人に触られるのを許すなんて」
「まっ、たまには俺のファンにもサービスしてやらねえとな。さて、そろそろおさんぽ再開だにゃ~ん」
名残惜しそうなファンたちにウィンクを飛ばして、テオはちゃっちゃか歩き始めます。
撮影係を申し出てみると快くOKをいただけたので、修も自転車でついていくことにしました。
「って、さすがに屋根の上まではついていけないぞテオ」
「サービスだよ、サービス!」
なんてことを言いながら、どっかの人んチの屋根をさっそうと歩くテオ。屋根と屋根の間をしゅぱんと軽快に飛び越えるテオ。
新聞部部長、修はもちろんシャッターチャンスを逃しません。空中を駆けるように跳んだその姿をバッチリ、ぱしゃり!
しばし気ままに歩くテオのゆらゆら尻尾を追いかけながら、修は夢中でシャッターを切り続けました。
レンズの向こうにミョーなものが映り込んだもので、修は思わず顔を上げました。
「あれ。司書さん?」
「ふ、ふふ……この島の猫たちときたら、まっことたくましい……」
結論:負けました。
それはもうメッタメタに。お魚は根こそぎ奪い去られ、仰向けに倒れた彼の手の中では、ひっちゃぶかれた袋だけがむなしく風に揺られております。
とはいえそれでも、彼はからからと笑ったものです。
「いやあ、やられたやられた! 今日の晩ごはんが無くなってしまったよ。仕方がない、予定変更といこうかな。今夜は外食だ♪」
「……あなたもたくましいですよ」
「ハッハッハ、そうかな? おっとすまないね」
苦笑いしながら差し出された修の手を取り、雅信はけろりとして起き上がりました。
そんな彼の目の前へとてとて、やってきたのはテオです。どうやら歩き疲れて眠たくなってしまったようで、ふわわ、と大あくび。
「おお、この猫は! 時折見かけて気になってたんだよ。こう、ただならぬ貫禄というものを感じてね」
「貫禄か……今日は少々、隙だらけのようですがね」
修が道ばたへ腰を落とし手招きすると、テオは素直にその膝の上へ乗っかり、こてんと寝ころび丸くなりました。後ほど正気に戻った彼がこの時を思い出し、恥辱にむせび泣くこと必至なのはさておいて、修はいつになく素直な彼の背を優しく撫でてやります。目が覚めるまでいてやって、後で持ってきたおやつのササミやカリカリをあげるつもりです。
「どれ。僕も撫でさせてもらえるかな」
「もちろん。彼はテオと言うんですよ」
「やあ、これはなかなか。良い毛並みだね、テオくん」
しばし、まどろむテオを眺めて楽しむふたりでありました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月16日
参加申し込みの期限
2017年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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