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【にゃんとぬくぬく】
猫が店長! なんて魅力的な響きなんでしょう。
「あれ……橘さん? あれ?」
のんびりと旧市街へ散歩に出かけた
桧垣 万里
の目の前をてってこ歩くのは、一匹の黒猫。その名も橘さんです。
万里が代理店長を務めるメイド喫茶、『
ねこのて
』の真の店長にしてキリリっと凛々しい目つきの黒猫は、襟のついた首輪をつけて、さっそうと歩いておりました。
「ええっと……橘さんもお散歩ですか?」
今日はどうやら、そういう日のようなのです。ここへ来る間にも、こぞっておさんぽする愛らしいにゃんこたちの姿を幾度となく目にすることができました。
橘さんは目をぱちくりさせる万里を見つけると、しばらく彼女をじっと見つめた後、再びてくてく。ちょっぴり振り返って、にゃおん。
鳴き声まで品のある黒猫はまるで、ついてきなさい。良いところにつれていってあげようじゃないか。そんな風に言っているかのようです。
「じゃあ、お言葉に甘えて。ふふ……橘さん、ご機嫌ですね? いつもよりリラックスしているように見えるわ」
おすまし顔で胸を反らした橘さんに、万里はくすりと笑みをこぼしました。
橘さんは実のところ『ねこのて』のオーナー夫妻の飼い猫で、アルバイト中にはいつでも目にすることができるものの、なにも考えず気軽に触れ合えるというわけではありません。
今日は猫たちの、おさんぽ日和! ちょっとした塀の上を行く橘さんと並んで歩きながら、万里はいつもより警戒心の薄いその背中を撫でてやり、
「今日はどこへ連れていってくれるんですか? 橘さん」
みゃう、と心地よさそうな声。ふわりと微笑み、目を細めました。
うららかな5月の午後。
シオ・レイゼルオーク
は、寒さに震えておりました。
「風が強いとは聞いてたけど……! 今日はちょっと、強すぎ!」
ばばばばば! 吹き抜けた突風に、フード付きパーカーが激しくはためきます。
きっかけは、寝子島が浅くきらめく水に覆われた、『
アクアアルタの夜
』でした。
おしゃべり好きな猫たちが教えてくれた、寝子島のオススメスポットを訪れてみようと思い立ったものの……今日の波打ち際はちょっぴり冷え込んで、間の悪いことに一時的な強風が吹き込んでおりました。
とはいえ空の向こうは快晴、この風もしばらくすれば収まりそうです。
「目的地まで、あと少し……! 猫さん、もうしばらくよろしくお願ね! あとでおやつあげるから……!」
パーカーの胸元にすっぽりと抱えたにゃんこが、ふみぃ~と鳴きました。
どうやら絶好のお昼寝スポットを探して島巡り中であったらしい野良にゃんこは、シオが手招きすると、ありがたくもこころよく湯たんぽ役を引き受けてくれました。おかげでシオはこの強風を乗り切ることができ、にゃんこも素晴らしいお昼寝ポイントへたどりつくことができるという寸法です。
しばしそうして風に耐えていたら、
「わ、急に明るく……」
ぱあっ……と光があふれて、シオは思わず目を伏せました。
風はぱたりと止んで、途端、あたりには五月らしいぽかぽか陽気が満ち始めます。
「……着いた!」
光は、目の前にでーんとそびえるエノコロ岬灯台に塗られた白が、まばゆくお日さまを反射していたようです。
「ふう。ひと休み、しましょっか?」
ふみゃ~ん! もちろん、おやつもあるのよね? はやくはやく! なんておねだりするように、にゃんこはシオの頬っぺたをぺろぺろ。可愛らしくてくすぐったくて、シオは思わず吹き出してしまいました。
灯台のふもと、絶景スポットには先客の姿がありました。
「た、橘さん? 油断し切ったそのお顔はかわいいけど……これじゃ動けないわ。橘さん、起きて~!」
丸くなってすやすや寝息を立てる黒猫を膝に乗せている、万里でした。橘さんが連れてきてくれたここは確かに眺めが良くて、吹き込む風も穏やかであたたかい日差しが降りそそぎ、猫たちがのんびりぽかぽかお昼寝を満喫するのには最適です。
おまけにやわらかい万里の膝枕があったなら、橘さんにはもう言うことナシ! といったところでありましょう。
「まあかわいい。こんにちは、あなたもお散歩ですか?」
「あら。こんにちは。ええ、そうなんです……お隣どうぞ」
シオが声をかけると、万里はちょっぴりメイド根性を発揮して、ふんわり笑顔。絶景スポットをおすそ分け。
あたりには同じようにここへやってきた多種多様なにゃんこたちがころり、ころんと思うがままに寝転んでいて、なんとも気持ち良さそうにお昼寝中です。
シオは抱いていた湯たんぽ猫を下ろしてやると、持ってきたネコ缶をいくつか開けて、にゃんこたちへ振る舞いました。ててててて! 跳ねるようにやってきた猫たちは、さっそく絶品おやつを堪能し始めます。
自分と万里には、あったか~いお茶を水筒から紙コップに注ぎ、
「ありがとう。いただきます」
「どうぞどうぞ。身体が冷えちゃったから、ちょうど良いわね~」
「わぁ、あったまる!」
ほうっ。ふたりの口から、思わず深い吐息が漏れました。
「その猫ちゃん、寝ちゃったのね。気持ち良さそう」
「ええ、おかげで動けなくって。なんだかもう、このままでも良いかなって気がしてきましたけれど……そちらは、どこまで行かれるんですか?」
「そうですね。今度は寝子電で北のほうまで行って、寝子島温泉に行くなんて良いわね……あ、寝子島神社もいいかも。今日の出来事をお話がてら、奉納ネコ缶持って」
なんてシオが言ったところで、にゃおう! シオの湯たんぽ代わりになってくれた猫が、彼女を見上げて鳴きました。
「君もいっしょにいく? それとも、もっと素敵なネコ的スポットを教えてくれる?」
風で冷えた身体をゆったりとお湯で温めるのも、お三夜さまにおさんぽ猫たちのことを教えてあげるのも、あるいは再び猫の導きに任せてみるのも。どれもとっても楽しそうです。
万里の膝の上で、橘さんごろりと寝返りを打って、無防備なおなかを見せてだら~ん。ふわふわの毛並みを撫でてやると、ごろごろと気持ち良さそうに喉を鳴らしました。
「は~。なんだか、幸せですね……」
「そうね~。今日は良い日だわ」
これでもかとほっこりまったりな一日を、万里もシオも、存分に堪能するのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月16日
参加申し込みの期限
2017年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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