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●『宮祀青果店』&移動販売車『ひきゃくん3号』
『宮祀青果店』の看板の下、
宮祀 智瑜
は懸命に店を掃き清めていた。
早くに両親を亡くした智瑜は、青果店を営む祖父母に育てられた。
放課後はいつも早く帰って、店の手伝いをしているから、小売の一通りの事は智瑜一人でもこなす事が出来る。
しかし、たった一人で店を切り盛りするのは、智瑜にとって初めての経験だった。
「頑張らなくちゃ!」
塵の一つも見逃すまいと、気合と共に口にすれば、前衛的な乗り物に跨った、
風雲児 轟
が店を訪ねてきた。前は自転車、後ろに冷蔵機能を備えたコンテナを牽引しており、ちょっとした移動販売車となっている。
いわゆる、ややハイテクなサイクルトレーラーというものだが、ペダルは相当に重い。
ここまで来るのに、轟はすでに大汗をかいている。
「おーっす! 『ひきゃくん3号』とうちゃーく、佐川爺さんから話いってるかな?」
「いらっしゃいませ、大丈夫? ……麦茶で良かったら、飲みますか?」
「いいの? 助かるー、サンキュー!」
「ええ、ちょっと待ってくださいね」
息を切らせた轟を一旦休ませて、冷たいお茶を出していたら、反対側から智瑜にとって願ってもいなかった、別の声が掛かった。
「風雲児、何だその車は?」
神経質そうに眼鏡のブリッジを押し上げたのは、1年2組の担任、
桐島 義弘
である。
「義弘先生!? こんな所まで、お買い物ですか?」
「あれ、桐島先生。コンチワー!」
シャツををパタパタとしながら、風を送る轟は何時も通り。
礼と共に、智瑜にもらったお茶を一気に飲み干すと、白い歯を輝かせた。
桐島は轟に頷くと、智瑜に向き直る。
「たまには野菜も摂らないと、体の調子を崩してしまうからな。ここは宮祀の店か?」
「はい。今日はおじいちゃん達が、バスツアーで留守だから、私一人なんです」
「そうか、ツアーの話は校長から聞いていたが……やはりうちの生徒が、多く店番をしているんだな」
「桐島先生、ひょっとして心配して来たの?」
轟の何の気なしの問い掛けに、桐島は少しバツが悪そうにする。
「いや、私は買い物に来ただけだ。というか風雲児、まだ私の質問に答えてないぞ。その車は何だ?」
「ふふ、聞いて驚け、『ひきゃくん3号』だ!! ……ちょっと重いけどさ、カッコイイでしょ?」
体育科の轟ですら、動かすのに消耗してしまうサイクルトレーラーは、数学教師の桐島から見れば、非効率この上ない。それに轟は「カッコイイ」と言うが、自転車にコンテナを取り付けただけの乗り物はいびつで、お世辞にもカッコイイとは思えなかった。
普段から言葉をオブラートに包むといったことに慣れない桐島が、盛大に眉をしかめる。
「ただ買い物をするだけなのに、いつもそんなものに乗っているのか、風雲児」
「いや、今日は特別だよ。『ひきゃくん3号』の本当の持ち主の、佐川爺さんに頼まれたんだ」
「む、そうなのか? ということは、これも手伝いと言う事か」
「ああ、いいだろ? 電力は自転車の電動部分で賄ってるんだ。ハイスペック!」
「それじゃあ、ちょっと重いどころじゃないだろう……」
智瑜が見繕ってくれた野菜を、コンテナ部分に収納すると、轟は再び自転車に跨った。
「これで、どちらまで?」
「商店街から離れた、高齢者が住んでる住宅街がメインだよ。ちょっと遠いから、鍛えられそうだぜ。
それじゃあ、麦茶ありがと! 助かったよ」
肩を回し、再び重いペダルを踏んだ轟を、桐島が呼び止める。
「待ちなさい」
「何? 桐島先生、俺 皆が待ってるから、早く行かなきゃならないんだけど」
桐島が上着を脱ぎ、軽く折って智瑜に向けた。
「義弘先生……?」
「宮祀、私が戻るまでこれを預かってもらえるか? 風雲児を手伝ってくる」
「え?」
上着から伝わってくる微かな温もりに、智瑜は桐島の真意を探るように、見上げた。
堅物の眼鏡のフレームの奥は、憎らしいくらい変わり無い。
両者の視線がぶつかった。
「すまないな」
「はい……い、いえ、とんでもない! お役に立てて嬉しいです。その……気をつけて、行ってらっしゃい」
桐島の上着を握り締めた智瑜が、轟が自転車を漕ぎ、桐島が後ろから押す、サイクルトレーラーを見送る。
その瞳が、つい桐島のスラックスのお尻をチェックしてしまうのは、もはや日常であり、完全な善意だった。
●薬局『アネモネ』訪問販売&移動販売車『ひきゃくん3号』
ちょっと無愛想に
毒島 林檎
が観光客の道案内をしている最中、偶然 サイクルトレーラーを押した桐島とすれ違う。
「うわ、桐島先生……(怖い人に見つかっちゃったかもー!)」
「ぬ、うわとは何だ。毒島だったか、お前も商店街の手伝いか?」
「ああ。うちは薬局だから、親がいないと、大したもの売れないけどな(先生何してるんだろ、荷物運び?)」
「そうか、ご苦労だな。で、何を売ってるんだ?」
尋ねられ、林檎はやりにくそうにクーラーボックスから、『ニャンダフルD』を見せる。
「丁度良かった、2本くれ」
「え?」
「聞こえなかったか? 『ニャンダフルD』を2本、400円だな」
「あ、ありがとう!」
桐島は林檎から買ったドリンクを、1本轟に渡す。
「先生。これ、俺がもらっていいの?」
きょとんとする轟に、桐島は取り澄ましている。
「用法は1日1本だからな、私一人で2本は必要ない」
「恩に着るぜ、先生! これでまだ戦えるっ!」
破顔する轟に頷くと、桐島は一気にドリンクを飲み干した。
「よし、行くか」
「おっす、ご馳走様! そっちも頑張れよ!!」
轟が林檎に親指を立てて見せ、力強くハンドルを掴む。
「ああ、君らもな(応援してもらっちゃったー)」
二人の背中を見送った林檎が振り仰げば、そろそろ日が高くなっていた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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