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参道商店街をもりあげろ!
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「刀君ってば、今日は練習を随分早く引けたわね……何か約束でもあるのかしら?」
無意識のうちにため息をつきながら、
剣道部
に所属する、
橘 千歳
が呟いた。
旧市街で下宿中の彼女は、いつも寝子島神社の境内で剣道の稽古をしている。一緒に神社で汗を流す刀の姿が、最近いやに目に留まるようになってきていた。
女の子の友達が多いんだもの、あの人。
それともまた何か、危ない事に首を突っ込んでいるのかしら?
なんて、考えても仕方ないわね。そもそも、私が口を出す事じゃないし……。
またため息。
「ふう、お夕飯の買い物でもして帰りましょ。ええと、まず
魚新
でちくわを……」
モヤモヤした考えを吹っ切るために、歩調を速める。
そんな千歳の服の裾を揺らして、一人の子供がダッシュで駆け抜けていった。
「ん? 子供が泣きながら、走り去っていったけど……」
子供が来た方向を確認する千歳の目に、刀の姿が鮮やかに飛び込んで来たのは、その直後。
「……刀君……あなた、なんて格好しているの?」
呆気にとられる千歳に、刀が再びしょげてしまったのは、言うまでもない。
「今日は商店街の人がバスツアーに出かけてて、校長に頼まれて、商店街の店番とか色々やってるんだよ」
イジケる刀の代わりに勇が答え、千歳はポカンと口を開けた。
「まぁ、それは見ればわかるんだけど……」
もう少し、何とかならないのかしら? 子供泣いてたわ。
千歳の懸念は尤もだ。
刀は目つきが悪い。生まれつきだし、本人も気にして前髪を伸ばして隠してみたりしているようだから、面と向かって言うのはためらわれるが。
鍛え抜かれた肉体を保持し殺気を纏った少年が、怪しげな格好をして怖い顔して詰め寄ってきたら、普通は引く。
「でも、校長先生の依頼なら、仕方ないわね」
やめろとも言えないし。
「それじゃ、私は買い物の続きがあるから……」
――「頑張って」そう言おうとしたはずなのに。
「悪いな、千歳。手伝ってもらって」
気付くと千歳は刀と並んで、道行く人に、うさぎ屋のビラを配っていた。
「だって……このまま刀君にやらせても、宣伝にならないどころか、商店街に迷惑がかかってしまうわ」
そうよ。やっぱりここは、私が何とかしないと……。
すまなそうに頭を掻く刀を、横目でちらり。
(商店街のためだからよ……)
「あ、看板もあるけど、被るか?」
「心から遠慮するわ」
「そうだよな」
軽く笑って流す、刀。
最初から冗談だったらしい。
(うん、千歳のお陰で、ちょっと気が楽になってきたかも?)
目を細めて笑えば、険しい目つきも幾分和らぐ。
刀のビラも、徐々に受け取ってもらえるようになっていた。
一方、生真面目な千歳は、通りがかる人にビラを手渡そうと奮闘する。
「あのこれ……」
都会からやって来たと思しき観光客は、千歳に気を止める事もなく、急ぎ足で通り過ぎていった。
「あの……」
今度は若い女性のグループ。こちらはお喋りに夢中で、ビラどころじゃないらしい。
「あ……」
まただ。観光客の注意は、偶然そこにいた猫に惹きつけられる。
段々、気後れしてくる。
やだ、意外と難しい?
これじゃ刀君の事を、とやかく言えないなと、千歳が思った矢先。
「うさぎ屋です、よろしくお願いします」
ほっそりとしなやかな手が、観光客にビラを渡した。
浴衣に身を包んで戻ってきた、能美子だ。
紺地に白抜きされた流れる柳、その間を飛ぶ蜻蛉のシルエットは、古風ゆえに美しい。
長い髪はアップにし、平打ちを刺して大人っぽい雰囲気を醸し出している。
控えめながら抜いた衣紋からのぞく、白いうなじも目を引いた。
道行く人が、能美子の浴衣姿に感嘆の息を漏らす。
現金なもので、浴衣美人を前にすると、ほとんどの人がちゃんとビラを受け取ってくれた。
「弘明寺?」
急にどこかへ行ったかと思えば、浴衣で戻ってきた能美子に、刀はぽかんと口を開け、能美子は少しぎこちなく笑って見せた。
「商店街って和服のイメージだから……和服で、宣伝を手伝うわ」
「ああ、ありがとう。……やるなあ」
能美子の思いがけない笑顔に驚きながらも、刀は素直に賞賛する。
(むぅ。私に比べて同じ手伝いの弘明寺さんの、無駄のない洗練された動きは……?
和服姿も様になってるし、どういう人なの、この人……)
千歳の目も、能美子に釘付けになった。
(すごく助かる、けど……でも、何かしらこのもやもや感……。
あら? 刀君も、いつの間にか配るのが上手くなってる?)
焦燥感に苛まれれば、余計に千歳のビラ配りは上手くいかなかった。
そんな千歳に、刀が励ますように笑顔を向ける。
(しかも、こっちを見て笑う余裕まで……)
恥ずかしさに俯いてしまう千歳に、しかし刀は思いがけない提案をした。
「なあ、千歳も着物が似合うと思うし、呉服屋でお願いしたら着物を貸してもらえないだろうか?
きっと、いい宣伝になるよ」
「ええ? でも」
しり込みする千歳に、能美子も振り返る。
「そうさせてもらいなさいな。呉服屋さんなら、すぐそこよ。着付けが不安なら、メイドに手伝わせるわ」
「……本当に似合うかしら?」
不安げな千歳に、能美子が元モデルの審美眼を向けた。
「ええ、保証するわ」
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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