this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
参道商店街をもりあげろ!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
●参道商店街・宣伝隊
寝子島高校・校長、
雨宮 草太郎
に直々、この案件を依頼された、
御剣 刀
の気合の入り方はハンパなかった。
デカデカと目立つ商店街の宣伝文句が入った看板を、自身の体の前と後ろにベスト様に着用している。
いわゆる、サンドイッチマンというやつである。
『君に頼んで良かった! 信頼してるよ』
『後の事、よろしく頼んだよ♪』
あの日の校長の言葉が、リフレインする。
刀は期待をされれば、それ以上に応える男だ。
伸ばした前髪の奥の瞳を、ギラつかせる。
こんなにやる気を出すなんて、話を振った校長も予想していなかっただろう。
そんな刀に、おずおずと声を掛けたのが、印刷物を抱えた いいなだ。
もっとも刀を見てやはり動悸が抑えられず、大人の女性になってしまっていたのだが。
お陰でクラスメイトであるにも関わらず、刀は いいなが誰だか分からなかった。
「あ、あの、キミ……さんどいっちまんしてるって、聞いたから。
ぐるめ好きそうな人に、うさぎ屋の宣伝、してもらって、いいかな?」
「え? うさぎ屋って、大田原の叔母さんのお好み焼き屋じゃ……新しいバイトさんですか?」
刀は旧市街の情報に、精通している。
早速飛んできた質問に、いいなはガクガクと首を縦に振る。
「て、店長さんが、ばすつあーに出かけて……だから、私が一人でお店番を……」
「ああ、成程。もちろん、宣伝は任せてください。でも慣れてないんじゃ、大変ですね。
こちらも余裕が出来次第、応援に行きますよ。うさぎ屋はお昼時、混むだろうから」
親切心で手伝いを申し出る刀に、
299 COFFEE(ニクキュー コーヒー)
でのバイト仲間である、
橘 勇
も同意した。
勇は本日、刀に誘われて、並んでサンドイッチマンをしている。
ただでさえ苦手な男性が二人も……眩暈がしたが、いつまでも逃げてばかりというわけにはいかない。
いいなはごくりと唾を飲み込むと、震える手で持って来たビラを突き出した。
「あ、ありがとう……あ、めにゅー、持ってきた、から、配って。それじゃ、お願いしますっ……!」
二人にビラを押し付けて、脱兎の如く来た道を戻ろうとした いいなが、足をもつれさせて電柱にごっちんこ。
涙目のいいなが、転がるように道を突っ走って行った。
「ひぃ~、怖かったのじゃ! でも、やり遂げたのじゃー!」
「大丈夫か、あの人……」
「なるべく早めに、様子を見に行ったほうが良さそうだな」
恐らくは逆効果だが、お人よしの二人が頷きあった。
いいなが持ち込んだビラには、うさぎ屋のCMの文字。
店主の手書きだろうか? かなりの達筆だ。
★うさぎ屋★
安い・でかい・腹一杯が信条の店ですので、量には自信があります!
大人気
定番の豚玉
鉄板で焼くソース焼きそば
新メニュー
夏にさっぱり塩焼きそば
商店街近辺なら、宅配も可能です!
TEL ○○○ーXXX-△△△
「とりあえず、この各店舗の宣伝が書かれた看板を、胴体と背中に取り付けて練り歩けばいいのか」
勇が改めて、作業内容を確認する。
彼が手にしているのは、今いいなから預かったメニューのビラ、ベルトに挟んでいるのは拾ったゴミを入れるための袋。優しい勇らしい、細かい気配りだ。
「ああ、ありがとう。来てくれて助かるよ」
勇に礼を述べ、通りがかった人に「よろしくお願いします」とビラを渡そうとした刀が、瞬時に逃げられた。
実は先ほどからビラを渡しそびれてばかりで、刀はショックを隠せない。
「こ、今度こそ! ――お願いします!!」
気合と共に、逃げられないよう進行方向に回り込んで距離を詰めようとしたら、相手は刀の必死の形相に恐れをなして、半径3M圏内に入るや否や、小走りに脇を強行突破していった。
(な、なぜだ……!?)
呆然とする刀の耳が、堪えきれないといった風の、若い女性の笑い声を捉えた。
「やだ、あなた何してるの?」
長身の立ち姿も美しい、同級生の
弘明寺 能美子
だ。
み、見られた!? よりにもよって、こんなカッコ悪い場面を。
しかもサンドイッチマンだし。
マキシワンピに薄手のカーデを羽織った、涼しげな能美子の装いと自分のギャップに、谷底に突き落とされた気分になる。
「弘明寺……い、いつからそこに……?」
悪気はなかった、しかし能美子はツンと横を向く。
「あら、私がここにいたらいけない?」
「いや、そういうわけじゃ……!」
慌てて、刀が取り成す。
いつもこうだ。不器用な刀は、言葉のチョイスを誤って、能美子の機嫌を損ねてしまう。
傍に居る勇の方は微妙な雰囲気を察して、どう声を掛けていいか判断しかねて、軽く会釈をするに留めた。
自分が気まずくしてしまった空気に気付き、能美子は取り繕う言葉を捜すも、早々にその努力を放棄した。
しばしの沈黙を、刀が思い切って破る。
「気を悪くさせたなら、すまん。ホラ、ここって庶民的だろ?
弘明寺のイメージと違うし、何よりこんな所で会うとは思わなかったから、めずらしいなと思って」
いつもは言いたい事をスパンと言う刀が、神経を尖らせて選んだ言葉だが、能美子を怒らせていないという自信はあまりない。
また何か言い返されるかと構えたが、それに対する能美子の反応は、意に反して穏やかなものだった。
「ええ。私は商店街、ってあんまり来た事ないのよね。寮ではメイドに頼りっぱなしだし……。
中学の時は、家に外商の人が来てくれたから、歩いて何かを買うって初めてかも」
物珍しそうに見回す彼女は、現金での買い物も、ほとんど経験がないという有様だった。
そして彼女としても、いつもたまたまそうなってしまうだけで、別に刀をやり込めたいと思っているわけではない。ただ暢気な島の生活や、特有のノンビリしたペースにまだ馴染めていないだけ。
「へえ、楽しいのに勿体無いな」
「楽、しい?」
刀の言葉を反芻する彼女に、勇も静かに同意した。
「学校帰りに色々な店に立ち寄って、友達と何か買って食べたり、商店街の人と話したりするんだよ。
慣れてくると、あちらから挨拶してくれるし。コミュニケーションが楽しく感じられると思うよ」
「そう、コミュニケーション、ね。……ところで、さっきから気になっているのだけど」
能美子の整えられた指先が、すっとサンドイッチマン姿を指差した。
「御剣さん……その格好は何? 何故、文字が書いてあるの? どうして看板と看板に挟まれているの?」
元々モデル業をしていた彼女には、彼らのファッションは度し難い。
刀と勇は顔を見合わせて、苦笑する。
「これはだな、商店街の宣伝のためだよ」
「なぜあなた達が、商店街の宣伝なんてしてるの?」
刀と勇は代わる代わるに、今日 商店街の人がバスツアーに出かけていて、留守な事。
その間、商店街の面倒を見て欲しいと、校長から頼まれた事を説明した。
「成程……つまり、物を売らない外商なのね」
「あはは、まあそんなトコ……かな? 目的のためとはいえ、流石に気まずいカッコだよな」
恥じ入る刀に、能美子の視線はいつものツンケンした含みはない。
サンドイッチマンが余程、カルチャーショックだったのだろう。興味の方が勝り、じっくりと観察した後、彼女は寮のメイドと電話で話し始めた。
「うん……そう、動きやすい奴あったでしょ。それ持ってきて」
「弘明寺? 一体」
展開についていけない少年二人に、能美子はめずらしいスマイルで応えた。
「私も、ひと肌脱ぐわ」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
参道商店街をもりあげろ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!