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断章 教会に彷徨う黒騎士の想い
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村と教会の間にある森林。
そこは背の高い木々が並び、日の光を地面まで通さないような場所であった。
夜である今も月の光は一切届かず、森は闇に包まれている。
所々細い街道に沿ってランプが辺りを照らしているが、その光は周りの闇に対して非常に心細いものであった。
そんな森の木々の上を静かに、そして素早く常闇は駆けている。
いつ何と遭遇しても平気な様に気を張りながら。
眼下に視線を落とすと剣を持ち簡素な鎧を纏う骸骨……スパルトイ達がゆっくりと歩いているのが見えた。
「急がないといけませんね……」
予想以上のスパルトイ達の侵攻の速さに常闇は足を速める。
彼女が狙うはただ一体。
スパルトイ達が統制の取れた動きをしているのはちーあによれば指揮官クラスが存在するから、といった具合だった。
それならば指揮系統を乱す為、指揮官クラスの敵を急襲し撃破してしまえばいい。
暫く木々の上を飛んだ常闇の眼下に一際目立つ赤いスパルトイ……レッドスパルトイがいた。
「あれが、指揮官クラスでしょうか。少し見極める必要が理想ですね」
色が違うだけで、指揮官ではない場合も考え常闇は静かに木の枝の上からレッドスパルトイを観察した。
レッドスパルトイは常闇に観察されているとは露知らず、配下と思われるスパルトイ達に腕を振って指示を与えているようだった。
それを見て指揮官クラスであると断定した常闇は音もなくレッドスパルトイ目掛けて木の枝から降下する。
無警戒のレッドスパルトイの頭部へ常闇の蹴りが命中。降下時の重力で加速した蹴りの衝撃はレッドスパルトイをふらつかせ、一瞬の隙を生んだ。
すかさず常闇は手近な石を鋼糸で絡めるとまるでモーニングスターの様に振り回し、レッドスパルトイを殴打する。
右、左からと強烈な殴打に見舞われたレッドスパルトイは受け身を取ることもできず、後方へと数メートル大きく吹っ飛んだ。
護衛役であるただのスパルトイ達が反応するよりも早く、常闇はレッドスパルトイとの距離を詰め魔力の込められたロングソードを抜き放ち、その魔力を開放する。
光の白刃と化したロングソードがレッドスパルトイを胴体から真一文字に両断し、闇へと霧散させる。
それと同時にスパルトイ達が彼女を取り囲み、一斉に襲い掛かってくるが統制を失った骨の一団など彼女の敵ではなかった。
踊る様に振り回される鋼糸と先端の石によってスパルトイ達は為す術なく砕け散っていく。
ある程度スパルトイ達を物言わぬ骸へと還し、額から流れ出た少量の汗を常闇は拭った。
「……ふう、あとは村を防衛している方々と挟み撃ちの形で攻撃すれば――」
そこまで言った所で、彼女は得体の知れぬ寒気を感じた。
温度的な寒さではない、何か、心から冷えるとでも言えばいいのだろうか。
感じたことのない状態に警戒心を最大限に引き上げ、常闇は辺りを注視する。
するとそれほど離れていない所から戦闘の音が聞こえてくるのであった。
常闇はその場を離れ、音のする方へと駆けていく。
森の闇の中、街灯の照らさない暗闇で青く巨大な長剣を振り回すモノがいた。
そのモノの姿はおおよそ人とは言えず、巨大な翼に長い尾……黒き眼には妖しい光を放つ瞳が輝いていた。
「ほほう、破片状態になると剣の効果は消失するか……なるほどなるほど」
目の前で崩れ落ちる凍り付いた骸骨を見下ろしながら彼はそう呟いた。
まるで人ではない姿へと変容した
骨削 瓢
は自身に宿った謎の力を試していたのである。
彼の傍らに浮く小さな存在が彼に言う。
「だから言っただろうがよー、そういう力だって。……ったく、全然人のいうこと信じやがらねぇんだからなっ」
その存在の姿は悪魔の翼が映えた真っ青な髪色の少女だったがサイズは手のひらサイズと偉く小さい。
「知らない力を振り回す前にどういうことができるのか、そう判断するのは必要なことだからねぇ」
「はぁ……用心深いヤローだぜ。だが覚えとけよ、ここはまだウチの世界に近いから一部の力が行使できるが、別の世界やこれ以上離れたら無理だ。私すらでてこれねー。そこんとこ、しっかりキオクしろよ」
骨削は背中で小さな少女――クロセルの言葉を聞きながら自分の身体を見た。
先程まで異形のモノと化していた体は既にいつもの人間の姿に戻っており、手を振っても氷の剣は顕現しない。
「なぁクロセルさんよぃ、これは時間制限とか枯渇すると暫く回復しない的なもんなのかい?」
骨削の問いかけにクロセルは腕を組んで楽しそうに笑いながら答える。
「あったり前だろ? 私がー無制限で人間相手にぜぇーんぶ、力を渡すなんて……なぁいなーいっ、あははは!」
(出し惜しみしている、と。これはこやつの対応も考えないとか。はぁ、頭が痛いねぇ……)
木にかけてあった身体を隠す外套を羽織ったその時、彼の背後で木が折れる音がして骨削は振り返った。
それは数体のスパルトイ達で既に剣を上に掲げ、此方に迫ってきている所であった。
咄嗟に骨削は後方へ飛びのきながら独楽回すような手つきで竜巻を発生させる。
発生した竜巻は土煙を巻き上げながら地面の木の葉を散らし、小枝を巻き込みながらスパルトイ達を飲み込んだ。
竜巻の力に成す術もなく体をねじられ、スパルトイ達はばらばらに砕けながらすり潰された。
「ずいぶん物騒な力があるんだな? オメー」
にやりと笑って返した骨削であったが次の瞬間、彼は飛来する石を抜き放った氷の剣で斬り飛ばす。両断された石は真っ二つになり、斬られた表面は凍り付いていた。
「……骸骨ではないですね。しかも……先程の姿……人ではありませんね? 何者ですか」
「…………」
それは物音を聞きつけて現れた常闇であった。
無言のまま戦闘態勢を崩さない骨削に彼とは知らずに常闇は攻撃を仕掛ける。
新たな石に鋼糸を巻き付けると常闇はそれをハンマーを振るう様に横薙ぎに叩きつけた。
それを骨削は氷の剣で受けるが、強い衝撃に耐えられず弧を描く様に吹っ飛んでいく。
草むらに落ちた骨削へ常闇は駆け寄ったが、そこにはもう誰もいなかった。
「わざと吹き飛んで……何者かは知りませんが、やりますね」
常闇からしばらく離れた位置を駆ける骨削へクロセルが語り掛ける。
「おい、何で逃げたんダヨー。せっかく私の力をもっと貸してやったのにぃー」
ふてくされ気味なクロセルへ骨削は言う。
「今回は様子見、全貌を見せるには早いでさぁ。楽しみはしっかりとっておかないと……」
◆
霞む視界を歯を食いしばって耐えつつ、彼女は剣を振るう。
まだ戦える、それだけが彼女を支える力であった。
「はぁ、はぁ……まだまだ、こんな、もんじゃ……!」
小柄な体を生かして攻撃を避け、カウンター攻撃を打ち込み自身の消耗を最小限に抑えていた
白 真白
だったが、その体の小ささが災いし瘴気の回りが通常の者よりも早いようだった。
体が震え、脚も上手く動かすことができなくなってきている。
剣も既に片手で構えるのがやっとであった。
「あーもう、簡単に操られてくれちゃってっ!」
彼女に襲い掛かる正気を失った召喚者達の攻撃を屈んで躱し、彼の脚を狙って転倒させる。
転倒していく彼らの間を走り抜け、真白は続けざまに剣の柄で打撃を加えた、
召喚者達はバタバタと倒れ、立ち上がってくる様子はない。どうやら気を失っているようだった。
息をしている彼らを見て安心した瞬間、彼女の心の内にどす黒い感情が湯水のように沸き上がってくる。
『殺せ、息の根を止めろ……きっと心地がいいぞ。さあ、さあ、ひと思いに――』
口の端を歪ませ、真白は剣を構える。
そして上段から振り下ろし…………床に穴を開けた。飛び散った木片が辺りに散らばる。
「はぁ、はぁ……そんなに、殺して欲しいならぁぁ! お望み通りにしてあげるっ!! はぁぁぁぁあああーーっ!」
最後の力を振り絞り、真白は教会の床を走る。剣を下段に構え、ありったけの力を込めて目の前の黒騎士目掛けて剣を振り抜いた。
半円を描く様に煌めいた銀閃は空中で止まる。
黒騎士がその巨大な指で剣を挟み込み、真白の攻撃を完全に止めてしまっていた。
「ぐぐ、この……っ!」
「耐えたのは良し、向かってくる気概もいい。だが……力量の差を測れぬは愚か……だな」
そのまま真白の身体を掴むと黒騎士は何も映さない様な漆黒の目で彼女を見つめた。
「あ、あぁ、あああ……」
意志とは無関係に彼女の体の自由が奪われていく。
「哀れな傀儡となるがいい」
黒騎士から発せられた漆黒の波動が貫く様に真白へと浴びせられた。
その瞬間、彼女の身体はびくんびくんと痙攣し伸びきった腕や足が小刻みに震えている。
虚空を眺めるかのように見開かれた目はあらぬ方向を向き、舌はだらりとだらしなく口から零れ涎が舌を伝って床に落ちた。
「さあ、ゆけ……邪魔者を片付けろ」
「……ううう、ああ!」
床へ降ろされた真白は振り被ってロングソードを投げた。それは真直ぐに飛び、ある人物の手に届く。
それは
新田 亮
であった。彼は片手で受け取ったロングソードを構えると空いた手でずた袋から石を取り出すとそれを力任せに投げる。
真白と共に向かってくるスパルトイ達の頭部に石が命中し、砕けた頭蓋を撒き散らしながら彼らは崩れ去った。
「骸骨と言えど、頭部を破壊すれば活動は停止する……! いい事を知ったァ!」
いくつかの石を引っ掴むと亮は走った。走りながら投石しわざとそれを回避させ、真白の動きを制限していく。
漆黒の剣を振りかざし、一直線に突っ込んでくる真白と亮はすれ違い様に斬り結ぶ。
亮の切れた頬から一筋の血が流れた。
そして彼の背後の床に漆黒の剣が刺さり、霞に溶ける様に消えていく。
「……お前の剣を受け取った時、何をして欲しいかはわかった。あの状況下でよく頑張ったな……俺は素直にお前を称賛しよう」
「あはは、ど、うも……あり、が――」
ぐらりと倒れかける真白を抱き留めると亮は教会の入り口付近を見る。
見れば黒騎士近くよりはスパルトイが少なく、突破できそうな雰囲気であった。
黒騎士とはまだ己の意思のある召喚者達が戦い、黒騎士が外に出るような雰囲気はない。
「今ならば、連れて後方へ下がれるか……黒騎士との戦いに参加はしたいが、人命の方が優先だ」
真白を肩にひょいっと担ぐと亮は教会の入り口に向かって走る。
彼の行く手を阻もうとスパルトイが数体地面から沸き出し、亮の行く手を遮るかのように立ちはだかった。
「ほう、道を塞いだつもりか……だがな、甘いッ!」
亮はロングソードの魔力を開放し、一気に振り抜いた。青く輝いた閃光がスパルトイ達を粉々に吹き飛ばし、みるも無残な骨片へと変える。
肩に担いだ真白が落下しないようにしっかりと抑えながら亮は扉目掛けて走った。
教会の扉は取っ手の部分に金属製の長い燭台が刺してあり、開かないように固定されていた。これはスパルトイや黒騎士が外に出ないようにする為の措置である。とはいえ、応急的な措置ではあるのだが。
長い燭台を掴み、亮は取ってから引き抜くと素早く扉を開けて外へ出た。
そして瘴気が溢れ出す前に再び扉を閉めると外側から取っ手に燭台を通し開かないように固定する。
「なんとか、外には出れたか……だが――」
まだ気を失っている真白を降ろし、亮は戦闘態勢を崩さずに辺りを見回す。
彼の視線の先で地面から這い出す様に新たなスパルトイ達が現れた。どうやら教会にいる個体よりも軽装で持っている武器は弱弱しい。
「いいだろう、相手になってやる。さあ、来い……骨片の一つまで打ち砕いてやろう」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月09日
参加申し込みの期限
2017年11月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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