断章　教会に彷徨う黒騎士の想い｜リアクション

断章　教会に彷徨う黒騎士の想い

村のはずれに開いたゲートに召喚者達が飛び込んでいく。
その向こう側は彼らの元いた世界である。
「本当にごめんなさいー、今回はわたしのせいで、わたしの――」
「大丈夫だっちゃよ、ちーあはちゃんとみんなを呼んでくれたべ。だからもういいんちゃよ」
「うう、ぐすひっく、ぐすっ……」
海斗が泣き崩れるちーあの頭を撫でてやるとちーあは海斗の服に顔をうずめてすんすんと泣いている。
涙やら鼻水やらがついている気もするが、海斗は気にしないことにした。
「あれ、またメールが……」
みんなに続いてゲートに入ろうとした御剣の元に一通のメール。件名はがんばった貴方にプレゼント。
それを開くとそこには下着姿であられもないポーズを取ったツクヨの自撮り写メが。
「――――――ッッ！？」
顔を真っ赤にしてあたふたする御剣に肩を組む様に骨削が絡む。
「おんやおやぁ？　御剣はん、なにかいい事でもあったんですかいねぇ？」
にまにましながら携帯を盗み見ようとしている骨削から携帯を庇う様に御剣はゲートへ走った。
「なんでもない！　断じて、なんでもない！　いいから、ほっとけーー！」
その様子を見てくすくすと笑いながら、桜は手の中を見る。
そこには小さな青いクリスタルのアクセサリーがあった。鎖の長さは調節可能なようであらゆる所に付けることができそうだった。
ちーあが言うには魔を退けてくれるお守りだとか。
ちーあ印なのでやはり妖しい効果があるのかと桜は聞いたが僅かな効力に限定したから元の世界に持ち帰っても副作用はないらしい。
そんなちーあからのプレゼントをしっかりとしまい、桜もまたゲートに飛び込んだ。
剣を収めた戦士達は帰路につく。
それぞれのいるべき場所へ。
日常へ戻っていく彼らは何を得て、何を思うのか。
それがわかるのはまた別の機会なのかもしれない。

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あとがき

担当マスター：ウケッキ
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お初の人もそうでない人もこんにちわ、ウケッキです。
今回、とても遅れてしまいまして誠に申し訳ありませんでした。

今回は本筋のマシナリアとは直接の関係のないお話でした。ちーあの失敗、まさかの再召喚など。
普段本筋のマシナリアではできないお話ができた気がします。

今後の話ですがマシナリアについてはちょっとお休みをいただきます。
ですが、ちーあちゃん達やダストを含めた５人娘（ちーあ・ツクヨ・イザナ・イヴァ・ダスト）の関わるお話は
出していこうかと思います。
そのうち、５人娘の出る単発シナリオ用の名前も考えようかなと。

裏星幽塔の方もちまちまと動かせていけたらなぁと思います。

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