this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
バードウォッチング
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
「今日もよろしくお願いしますね……」
御巫 時子
はそう言ってにこっと笑う。
今日は噂になっているバードウォッチングに健と共に行く予定になっているのだ。
珍しい鳥達が見れるかもとあって、時子はすっかりワクワクドキドキしてしまっている。
お茶とお弁当と双眼鏡、そして、念の為の雨具も用意し準備は万全である。
「なるべく足を引っ張らないように頑張るけど、途中でへばったらその時は、ゴメンな」
そして、少し照れながらそんな事を言うのは
八神 修
だ。
最近は鍛錬によって体力もついてきたのだが、それでもまだまだ体力に不安はあるようだ。
「へばったら俺が背負ってあげようか?」
「そんな事言ってると本当にやって貰うぞ」
からかうような事を言う健に修はそんな風に返す。
「いやいや。どうせ背負うなら八神よりも御巫さんの方が良いね、俺は」
「お前が最初に言ったんだろ!?」
どこか漫才のようなやり取りを見て、時子がクスクスと笑う。
「まぁ、荷物は最小限だから大丈夫だろう。多分」
気を取り直すように修はそう言うが、それでもやはり絶対に大丈夫とは言えないようであった。
「えーと、どんな風に行くんだっけ?」
「入り口から耳福池に行って寝子温泉に着くルートで考えてます。帰りは砂掛谷からロープウェイで降りましょう」
健が本日の行程を時子へと確認する。
元々、今回の話は時子から聞いたものである為、ルートなどは時子に任せてあったのだ。
「了解。じゃあ、行こうか」
そして、三人は仲良くバードウォッチングへと向かうのであった。
「八神、随分立派なカメラだね」
歩きながら景色を見ていると、徐に修がカメラを取り出したのを見て健がそんな風に言う。
確かに修の持っているカメラは随分と本格的な物であるようだ。
「あぁ、結構ゴツいだろ? いつもは小型なんだけど、今日は一寸気合入れて来たんだ。何せ珍しい鳥が居るかもなんだろ。紙面を飾れるかなってさ」
そう答えると、修は適宜写真を撮っていく。写真を撮る対象は景色であったり、鳥であったり、健や時子であったりだ。
一方で、時子は地面に降りていたり、木の枝に止まっていたり、飛んでいたりする鳥に夢中である。
ナナイロツバメさんにも会いたいですね、と呟くその様子は、木々に囲まれてすっかり森林浴で癒されているようだ。
念の為、ろっこんを使う時は少し離れておくのは忘れずに。
「あっ。あれは、ベニバトでしょうか?」
時子がそんな風に言うと、健と修も彼女が見ている方を注目する。
そちらには確かに、赤い羽を持つ鳩と言った姿の鳥がいるのが二人にも解った。
「おぉ、あれがベニバトって奴なのか」
「赤いから、離れてても結構解り易いな」
健が感心する傍で、修はベニバトを写真に撮っていく。
「正確には、赤味のある灰褐色とされていますね。日本で見れる鳩としては最小なんだそうですよ」
二人の言葉を時子が訂正するように言う。
「赤味のある灰褐色……。あー、言われてみれば解る、ような気も?」
「遠藤、お前、適当言っているだけじゃないのか?」
首を傾げながら言う健に、修がそんな風にツッコむ。
そんな二人に反応したわけではないだろうが、ベニバトが鳴き声を上げた。
「あー、言葉が分かれば良いのになぁ。鳥も感情によって鳴き方が変わるだろ? あれって何か話をしているんだよね」
「ふふ。そうですね。鳥さん達のあの鳴き声や囀りは私達、人間の言葉と同様に意味がありますよ」
ろっこんで鳥と話が出来る時子には、鳥も会話が出来る事は解っている。ただ、言葉が通じないだけなのだと。
時子の言葉を聞いて、修はどうにかして理解する方法はないものかと考え始めてしまった。
「お、飛んで行った」
「ベニバトさん、可愛らしかったですね」
三人はそれから暫く歩いたが、時は昼時。そろそろお腹が空く頃合いであった。
それを見計らって時子がお昼は持って来ているか確認をする。
「お二人とも、お弁当は持って来られてるでしょうか?」
「うん。俺は持って来てるよ」
「はっ!?」
修はお昼を入れてきたと背嚢を示すが、健の反応はまるで忘れていたとでも言うかのようなものであった。
「……遠藤?」
「見事に忘れてきました!」
その反応に思わず聞き返す修に健は何故か胸を張りながらそう言う。
「何で自慢げに言うんだよ!?」
「あ。大丈夫ですよ、修さん。私、多目におにぎり持って来ているので健さんに分けてあげられますから」
フォローをするかのようにそんな風に時子が言うが、それはもしかして健が忘れてくる事を予め予測していたのでは? と思わずにいられない修であった。
「ふっ。見ろ、八神! お陰で俺は御巫さんの手作りおにぎりが食べれる!」
「うん。女の子の手作りおにぎりが嬉しいのは解ったからちゃんと持って来ような?」
「痛い、痛いっ!?」
時子から手作りおにぎりが貰えると聞いて、健はテンションを上げるがどこか納得いかない修は彼の頬をぎりぎりと引っ張るのであった。
景色の良いところで昼食を食べて、三人は再び行動を開始した。
その途中で葉月に遭遇して、健が少し会話をしたりしたが今のところ、ナナイロツバメの姿は見かけていない。
「っ!?」
しかし、突然修が健の前に腕を差し出して止まるようにジェスチャーをする。
それに気付いた健と時子は、驚きながらも修の言う通りにする。
「もしかして……あれが例のナナイロツバメじゃないか?」
小声で呟く修が指差す方を見れば、確かにそこには二羽の鳥が飛んでいるのが見える。
滑空している間にその鳥の色が次々にと変化しているようにも見え、その様子に健が思わず息を呑んだ。
「とてもお綺麗ですね……」
「あぁ。これがナナイロツバメか……」
二羽のナナイロツバメが飛ぶ姿に時子が呟くように言うと、健もまた同意するように呟きを漏らす。
そして、時子は徐にカメラを取り出すと、ナナイロツバメを撮りだした。
その姿を見て、健は自分もカメラを持ってくれば良かったかと思ったが、時子が幸せそうにしているのでまぁ、良いかと思うのであった。
修はと言えば、双眼鏡でその姿をより良く見ながら様々な事を考えている。
どんな場所に巣があるか? 飛び方はどうか? 一般的なツバメとの差はどうなのか?
そして、そこでふと何かに気付いたようだ。
「あれ? そう言えば、二羽って事はつがいだよな?」
「あぁ、そう言えば確かにそうだな」
「という事は、もしかしてどこかに巣がある!?」
「可能性はあるが……。確か、ナナイロツバメの巣ってどこに作るのか未だ良く解ってないんじゃなかったか?」
興奮した様子でそう言う修だが、健は事前に調べておいた情報を告げる。
ナナイロツバメは希少にも程がある鳥であり、その生態は未だ良く解っていない。だから、巣があるとしても探し当てるのは簡単ではないだろう。
「ヒナとか見てみたいんだけどなー」
「確かに私も見てみたいとは思いますけど……。でも、こうしてお姿を見れただけでも十分ですよ」
確かになと修は思い、とりあえずは巣を探す事は止めておく事にしたようだ。
そして、その後、ひそかにろっこんを用いてナナイロツバメと会話をする時子の姿があった事はここだけの話である。
ナナイロツバメにも出会えて、その他の珍鳥を見る事が出来た三人は今日の出来事をロープウェイの中で語り合っていた。
時子はそんな中でも、いつもと同じようにロープウェイの窓から鳥の姿を探していた。
「山歩きは少し疲れましたが色んな鳥さんに会えたので充実してました」
「いやー。本当にな。ナナイロツバメの実物があそこまでとは……。あ、撮った写真は後で遠藤達にも渡すな」
時子と修がとても満足している事はその様子から一目で解る。
そして、それは健もまた同様であった。
「ナナイロツバメは見れるし、御巫さんの美味しいおにぎりも食べれるし。本当に今日は最高だった」
「そこも含めるのかよ!?」
「痛いっ!?」
最後まで修は健の言動にチョップでツッコミを入れるのであった。
「ふふ。健さん、また今度何かありましたらお教えしますね」
「うん、よろしく頼むよ。またどこか一緒に行こう」
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
バードウォッチングのリアクションをお届けいたします。
私の家は庭がそこそこ広い為、普段から様々な鳥が来ていたりします。
その為、バードウォッチングという程のものではないのですが、鳥を見る機会が結構あったりします。
それで今回はこのようなシナリオを考えさせて頂きました。
それぞれ、鳥に対するアプローチなどが違い、とても良い雰囲気になったのではないかと思います。
この鳥達が今後どうするかは解りませんが、出来れば島の人と末永く付き合って良ければ良いなと思います。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
バードウォッチング
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月07日
参加申し込みの期限
2017年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!