「あ。こんにちは、健さん」
「やぁ、こんにちは」
放課後の寝子島高校の廊下。そこで挨拶を交し合うは
御巫 時子と
遠藤 健である。
二人は最近、九夜山のフラワーイベントや温泉など一緒に行っており、こうして廊下で会えば話すくらいには友人と言える関係であった。
「丁度良かった。健さんにお話ししようかなと思っていた事があるんです」
「おや、何かな?」
「最近、九夜山の登山道入口とか耳福池、寝子温泉の周辺で、珍しい鳥が現れるようになったという話は知っていますか?」
「いや、初耳だね。そうなのかい?」
そう。実は今、寝子島の九夜山周辺には、珍鳥として知られている鳥が飛来しているという事で、鳥好きの間で話題になっているのだ。
今のところ確認されているのは翼と背中が赤みを帯びているハトであるベニバト、水鳥の一種であるコウノトリ、お腹にある細かい黒斑が特徴であるオオジュウイチ。
それから、ナナイロツバメという見る方向によって色が変化するというツバメの一種とされる鳥も来ているとか。
それぞれが話題になる程には珍しい鳥であり、コウノトリなどは天然記念物に認定されている鳥だ。そこにナナイロツバメが加わった事で話題性は更に大きくなった。
何故なら、ナナイロツバメは幸運鳥として広く知られており、その姿を見たら幸せになれるとか、カップルで見ればその関係に福があるとか言われている鳥なのだ。
その為、今、九夜山の登山道入口とか耳福池、寝子温泉辺りでバードウォッチングや散歩などをする人が急増している。
時子が健に語った内容はそのようなものであった。
「へぇ。それは知らなかったな。俺も少し気になるな。もう少し詳しい話を聞いて良いかい?」
「はい、勿論」
鳥好きの時子としては鳥の話ならば幾らでも出来ると言った様子で嬉しそうに話を続ける。
時子自身ナナイロツバメはまだ見つけれていない事もあって、今度行ってみようかなと考えるのであった。
こんにちは、昂祈です!
まずは御巫 時子さん、ガイドに登場して頂きましてありがとうございました。
今回のシナリオはバードウォッチング!
お一人でのご参加でも、グループでのご参加でも大歓迎でございます。
バードウォッチングと付いてはいますが、基本どうするかは皆様のご自由です。
例えば、適当に友人と周辺を散策するとか、野草を探したり、山菜を探したりでも大丈夫です。
もちろん、当たり前ですが双眼鏡などを持ってきてのバードウォッチング主目的もOKです。
場所が場所ですので、歩き疲れたらどこぞで休憩や弁当タイムというのも良いのではないでしょうか!
<鳥について>
ベニバト、オオジュウイチ、コウノトリに関しては現実にもいる鳥です。
ベニバト、オオジュウイチは天然記念物ではありませんが、日本ではめったに見れない珍鳥となっています。
ナナイロツバメはらっかみ!オリジナルの不思議な鳥になります。
姿恰好はツバメに似ており、大きさは一回りツバメを大きくした程度です。
ツバメと違い、珍しい柄をしており見る方向によって色が変わって見えます。
<NPCについて>
遠藤 健。寝子島高校2年2組在籍。
友達付き合いが良く交流が広いので、一人でご参加の場合、健に誘われて来た、健と一緒に来たという風にして頂いても構いません。
健と来たという方が複数おられた場合は、皆で行くことになります。
ただし、健に誘われても、ずっと一緒に行動する必要はありませんので、どのように行動するかはご自由に決めて頂いて構いません。
健自身は皆様のアクションに沿った行動を取ります。