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謎の少年は、雨と共に……?
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「どうにかなったな。まぁ、気ぃつけぇな」
少年が苦笑し、拳児達に言うその姿を、赫乃はじっとみてため息を付いた。彼女を助けてくれた少年は、また別の人だったらしい。彼女は小さくため息をつくと、持っていた花束を握り締めた。
「凄いのだ! 雨の日ゼン君のおかげでけんちゃん先輩達無事だったのだーっ!」
目の前の光景にちょっと興奮した真央が、思わず声を上げる。それで我に返ったのか、少年は、慌ててその場を離れようとしたが……千唐と不二夫に呼び止められる。
「寝子高生の危機に助けていただきありがとうございます」
「ありがとう、な。……あー、こういう時に気の利いた事でも言えりゃ……」
そこまでいいかけて……眼鏡を正してぽつり。
「……あんたさ、生物のセンコーの牛瀬に似てるっていわれね? 関西弁で左目の下に黒子ついてるしよ」
潮干狩りの時に会ったから印象に残っている、と言うものの、少年は首を振る。
「んー……聞いた事あらへんな。人違いとちゃうか?」
「牛瀬先生……ではないのですか? 先生でしたら、奥様の写真をお持ちの筈です」
綾花の言葉に……少年の動きがぎこちなくなる。僅かに顔が赤くなり、それに追い討ちをかけるいいなの言葉。
「そういえば、つかさ殿は元気かの?」
「それがもう元気のなんの! つい先日もちょっとつかまり立ちが……」
思わず反応してしまったらしく、それで納得のいく一同。しまった、という顔になる少年……いや、この場合は牛瀬少年というべきか。積極的に正体を明かすつもりではなかった刀だったが、こればかりはどうしようもない、と肩をすくめる。
「マジでか……? まさか、雨で若返るろっこんの持ち主ってわけじゃあるめぇし」
「そのまさか、なのですね?」
その言葉に、牛瀬少年は顔を更に赤くして頷いた。
「……あんな、とりあえずえらい人数にバレてしもてるけど……秘密にしといてな? この姿、ホンマはごっつう恥ずかしいねん」
巧の話によると、自分がもれいびである事やろっこんを知ったのは進路相談以後の事らしい。そして、拳児やあおいを助けた日も探し物をしていたらしく、その途中で雨に打たれて変身してしまった、との事だった。
その話を聞いて納得する面々だったが、刀は拳児とあおいの背中を押す。二人とも、頷き、一歩踏み出した。キョトンとする巧に、刀は言う。
「赤西と七夜が、お礼を言いたいそうですよ」
「お礼?」
「キチンとお礼を受け取るのも、大人の仕事だと思うよ。恥ずかしいかもしれないけど」
首をかしげる巧だったが、円の言葉に少しだけ、照れくさく思いつつ向き直る。と、拳児とあおいは笑顔で言った。
「この間は、助けてくれてありがとな。……じゃなくて、ありがとうございました」
「先生のお陰で怪我をしませんでした。ありがとうございます。あと、これ……」
あおいがハンカチを出そうとしたが、楚良が思い出して彼女に渡す。改めてあおいが頭を下げて手渡すと、巧は「あの時か」と少し照れくさそうに受け取った。あおいの傍では、綾花が「よかったね」と彼女に笑いかける。
「無事解決で、なによりだね」
「真央ちゃんも雨の日ゼン君がわかったし、あおいちゃんやけんちゃん先輩もお礼を言えて嬉しいのだ! 所で、この写真は誰のなのだ?」
博美の言葉に相槌をうちつつ、真央が一枚の写真を取り出す。それは先ほど拾った女性の写真だった。それを見たとたん、巧の目が見開かれ「どどどこにあったん?」とどもりかけながら問う。
(やっぱり、奥様の写真でしたか……)
綾花はぽん、と手を打って納得するのだった。その傍ら、千歳がため息をついて肩を竦める。
「生徒を助けるのは今の姿でもできる筈です。それと、先生は相当お強いみたいですが、強い相手と聞くと勝負したがるような人も世の中にはいますからね」
そう言いながらジト目で刀を見れば、彼は「何だ」とジト目で返す。
(人助けはどんな姿でもいいとおもうけどな)
そんな彼女に苦笑しつつ、月詠はスケッチを続ける。巧に予めどんな絵がいいかと聞いたものの、「君が書きたいように描いてほしい」との事だったので、特撮のヒーローっぽいキック姿にしてみた。それを覗き込み、翡翠と結月が楽しそうに顔を綻ばせる。
苦笑する巧に対し、千歳はもう一度ため息をついて言葉を続ける。
「もうしないで下さい、とまでは言いません。ですが、他校生の姿で校内を出歩くのは控えて頂けませんか?」
先生のお立場もありますし、とやや厳しく言う彼女に今度は巧が肩を竦める。
「そう言われても……ろっこんとやらの所為で着てる服ごと姿が変わるみたいやし、こればかりはどうしようもあらへんとやけどなぁ」
そうこうしているうちに雨が上がり、空に虹がかかる。今は『学生支援部』への勧誘ができそうにもないな、と苦笑しながらも千唐はその虹に瞳を細める。
「虹だわ」
「あ、本当だ……」
蛇那伊の声に、楚良が眼鏡を正して小さく微笑む。暫くの間みんなで虹を見ていたものの、誰かがくしゃみをしたのを切欠に、校舎の中へと笑いながら帰るのだった。
因みにだが、この後いいなはタバスコ入り水風船に対し「結構危険物作ったな……」と巧から注意して使う事を言い渡されたそうな。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
推理・サスペンス
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月09日
参加申し込みの期限
2013年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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