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謎の少年は、雨と共に……?
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「火に油を注ぐんじゃないよ! こっちにはカタギの子もいるんだ、ここは撤退した方がよさそうじゃないか?」
「……でも、逃げられる、かな?」
不安そうな赫乃の声に、いいなが唇を噛み締める。
(この場合、人を減らすには……。あの書き込みがSOSとして援軍を呼び寄せてくれればいいんじゃが。一番なのはあの……)
水風船はまだいくつかある。いいなには喧嘩する気は毛頭もないものの、逃げる際の目くらましぐらいにはなるだろうか?
「まぁ、落ち着けや。これから梅雨になるだろうし、『謎の少年』って奴もまた出てくるかもしれねぇ。ここで騒ぎを起こしてセンコーとか風紀に見つかる前によ、解散して別の方法で探した方が、そっちとしても得じゃねえか?」
「うるせぇ、一年が口出すんじゃねぇよ!!」
拳児と似た体格で更に背を20cmほど高くしたような男子生徒がうなり、不二夫の胸ぐらを掴もうとする。不二夫は咄嗟に身を引いて、自然な動きで身構えた。
「……仕方ないね。喧嘩慣れしてないやつは、下がってな」
巴の言葉に、龍八と天野、結月が身構える。彼ら4人の後ろでいいなは水風船を用意しながらも赫乃を庇う。自分も目の前の男子生徒に恐怖を覚えるも、仇敵の前で弱い姿を見せるのはなんとなく嫌だった。
「相手が何人でも、こっちとしちゃあ関係ねぇ!」
そう言って、男子生徒の一人が龍八目掛け向かってきた……その時だった。
「やめんかい」
はっきりした少年の声が、そこに響き渡った。
「あら、いつの間に……?」
蛇那伊が足を止めると、刀もまた静かに、とジェスチャーをして声を潜める。彼らは確かに、牛瀬先生を追いかけていた。そして、その途中でその姿を見失い、いつの間にか、巧に後ろ姿がよく似た少年を追いかけていた。
「俺の推理があたっていたみたいだな」
刀がそう呟くと、不良と拳児達の間に入り込み、ため息をつく少年を見続けた。
(……あれが、噂の……)
騒ぎの声を聞きつけた修は、あおいの手を引き、走っていたものの足を止めた。いや、止めざるをえなかった。声を放った少年は、その雨の中でどこか強い存在感を放っていた。
「! あの人だよっ。私を助けてくれたのは」
「本当?!」
あおいの声に、翡翠が目をぱちくりさせる。その傍らで、月詠は、その少年が生きた人間である、と影などから確信し、て早くスケッチをする。
「こっちだよ!」
「これはこれは大人数ですねぇ」
武道場の方から円達が現れ、別方向から来た千唐と真央もまた月詠達を見かけて頷く。みんな、どうやらいいなの書き込みを見て来たようだった。
「はにゃ? 修ちゃんに円ちゃんは何かわかったのだ?」
真央が無邪気に問いかけ、修は制服の件を、円は自分達の推論を伝え、それに真央は思わず「本当なのだ?!」とキョトンとしてしまう。そして、ちらりと見えた少年の横顔に、綾花が確信を持ち、ポツリと呟いた。
「やっぱり、あの人は……」
「何や、君らやったんか。……もうええやろうに」
少年は不良達を見、しょうがないやっちゃな、とまたため息をつく。遭遇した事のある面々は身を強ばらせたものの、別の男子生徒がのしのしと前に出る。その間に不二夫と結月は、その少年に足があるのを見、内心安堵していた。
「いい気になりやがって、一年の分際で生意気なんだよっ」
そういい蹴りあげようとしたその刹那、少年はふっ、と軽い足捌きでそれをかわした。その動きを見ていた円や、喧嘩なれしていた不二夫達数名は、それがボクシングの足捌きに似ている事に気がついた。
2、3度殴りかかろうとするも、するするとかわす少年。しかし、死角から別の不良がどこからともなく持ってきた竹箒で襲いかかってきた。
「くたばれぇええっ?!」
ぱしゃん、と音を立てて割れる水風船。手が滑って顔には当たらなかったものの、刺激臭等で出鼻を挫くのには役に立った。同時に、動けなかった拳児、不二夫、龍八、巴、天野、結月が前に出、少年を援護するように身構えた。
(ふん、たまにはこういう酔狂もいいだろう)
龍八は内心で笑う。そして、中居達の顔を確かに覚える。後から『お礼参り』をするつもりだ。
暫くにらみ合っていた両者だが、一番大柄な不良が、気まずそうにあたりを見渡し、中居に声をかける。と、彼らも多くの人間に見られている事に気づいた。
「畜生、撤収だ」
「てめぇら、覚えてろよ……!」
不良たちは捨て台詞を吐き、逃げていく。龍八と巴もまた、これで終わったと思い、それぞれ速やかに撤収する事にした。龍八は興味を失ったのと、その少年と真っ向勝負しては分が悪い、と悟ったからでもある。
「俺は行くところがある。礼が言いたければ勝手にしろ」
「それじゃ後はよろしくおやりよ」
そうして、呼び止める拳児の声を振り切り、それぞれ別方向へと足早に消えていくのであった。拳児はそんな二人に深々と頭を下げ、天野達と少年に怪我はないか、と問う。幸い、誰も怪我することなく、どうにか乗り切れた事を感じると、ほっとした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
推理・サスペンス
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月09日
参加申し込みの期限
2013年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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