this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
風と共にろっこん
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
いつもの学び舎、寝子高を本日は横切って通り過ぎ、愛車(自転車)を軽やかに走らせながら
椿 美咲紀
は時折周囲に視線をやる。
―― 何か今日は風船ふよふよを良く見かけますねぇ。
桜台の坂を上る途中で、ちょうど目の前に漂っていた真っ白な風船を手に取ってみればニッコリ。
自生する草花のお隣に似合いそうな色合いです♪
自転車のカゴに糸を引っかけ、そのまま風船と共に上った丘を下り進むと、見えてきたのは桜台墓地。
すぐそばを桜川が流れているこの墓地は、人気も少なくのんびりとした時間の中で季節の色を浮かべており、
美咲紀にとってお気に入りのカメラスポットの一つであった。
墓地手前で隅っこに自転車を止めてから、お墓の入口では一旦背筋を伸ばし手を合わせる。
「おじゃましまーす」
安らかに眠れるおヒトたちの領域へ、ご挨拶をしっかりとしてから。
この時期ならではの草花たち、きっと可愛いのですー。
そう浮足立って堀の外からぐるーりと川辺へ、白風船と一緒にウキウキ気分でやって来た美咲紀の視界に飛び込んできた物が。
「……ちょ、ナニコレ!?」
錆に浸食された冷蔵庫や苔が付着し始めたエアコン、朽ちかけた車体半分だけなど、とどのつまり大型ゴミが川辺の一帯にゴロンゴロンと鎮座していたのだ。
「墓地だからって、家電の墓場にしちゃ駄目なのです、なんとばち当たりな」
捨てるにしてもリサイクルするにしても、料金がかかることは知っている。
だからといって、こんなことをしていい理由になどならない。
水と緑たちコンニチハ☆ をするはずが、とんだ景色お目見えして悲しさと怒りで美咲紀の握った拳がぷるぷる震えた。
パァンッ
「はうっ。興奮と衝撃が伝わっちゃったんでしょうか……テンション下がるのです」
草花と一緒に撮ろうと思っていた風船までもが割れてしまえば、気持ちは沈む一方なり。
―― こんなゴミあると荒れるんですよね。何故かゴミが増えたりして。
どーにかしないと。
普段は前向き故に行き当たりばったりに乗り切る言動が多い美咲紀だが、元々思慮深さとて内に秘めている。
一方的にしょんぼりするに決して留まらず、俯いた顔をすぐに正面へと持ち上げた。
向き合ったからには、何か出来る事はないだろうか。
そう思案しながら無意識に、真横にあった冷蔵庫を手でぱしぱし叩いていた。
するとどうしたことか。
触れていたひんやり無機物の感触が、ぼろっと零れた音がしたかと思うとそのまま粉々に割れて崩れ落ちた。
「ほほえ、この現象見たことあるです」
そう、すごくすごく見た事がある。
この奇怪現象起こる島で、何度も窮地を救ってくれたあのろっこんを、美咲紀が見間違えるはずは無い。
つまり今の自分は、何だかよく判らないケド触ったトコから分解出来るっぽい。
―― 確かに『シュー君ならきっと私の想像の及ばない方法で助けてくれそうな気がする』とは言いましたが……これは本当に予想外でしたね。
きらーん☆
美咲紀ちゃんのつぶらな瞳の中に、煌めく星がまたたいた気がした。
今がチャーンス、と。
「この機に個々の不法投棄ゴミを分解してきれいにまとめてしまうのです。
お墓は綺麗にしておかなきゃダメなのですよー!!」
肝試しする時、別の意味で危ないじゃないですか!! なんて、げっふん、思ってないのです。
物も長く使ってると命が宿って動き出すとか知らないです。
この間見たお人形さんたちは動いて無かったしダイジョウブデス。
……美咲紀嬢……?
「ほ、ほら! 転んだりしたら大変だし!」
そういうことにしておきましょう。
「どこからかイジメの視線を感じる気がします……!」
気のせいです。
ともあれ、大型ゴミと共に落ちていた箒やバケツを見つければ、これは使えそうです!、と手に取って。
細かくなった大型ゴミは、小分けすれば美咲紀でも運べるようになったのをこれ幸いと、砕いては箒でまとめ最後はバケツなどに入れひとまとめに。
しまいには、手を触れずとも見つめるだけで残ったゴミも分解出来て、更には意思で移動させることまで可能になった。
「伊達にそばで拝見していないのです」
全力で動き回った結果、ゴミの山と化していた一体は本来の河川敷の姿を取り戻していた。
中々の量になった粉々ゴミのまとまりは、後ほど業者さんに連絡しておくことにしましょう。
達成感いっぱいな額の汗を満足そうに拭っていると、ふと、エアコンが転がっていたあたりの石たちの隙間に、
ピンク色が顔を覗かせているのに気付く。
「これ、サクラソウなのです……生息場所どんどん少なくなって、今や自生してる姿は珍しいという、あのっ」
よく見れば、ゴミたちを綺麗にした一帯のそこかしこに、可憐な花を立ち上がらせたサクラソウがまるで美咲紀へと感謝を示すようにして、嬉しそうに風に揺れていた。
美咲紀の頬が、幸せそうにはにかむ。
しばし観察した後は、カメラを取り出し桜川の川辺風景を目一杯撮り溜め始める。
その背中から、お疲れ様と揺れながら白い風船が抜けてはまたどこかへ飛んで行った。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
風と共にろっこん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月04日
参加申し込みの期限
2017年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!