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風と共にろっこん
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クレープ屋に長蛇の列ができる直前で、
塔ヶ崎 璃亜
が丁度クレープを受け取っていたところだったりする。
―― 買い物をしている時は気付きませんでしたが、もうお昼時ですか。
目当ての品たちを両手の袋にぶら下げた帰りがけ、クレープ屋の前を通れば甘い香りにクルルルッと璃亜のお腹から可愛らしい音色が鳴ったのである。
日頃無駄遣いを避けているけれど、たまには年相応に寄り道したっていいだろうか。
そう思案した璃亜の胸元で、十字架のペンダントがチャリンと音を立てる。
母親の形見のそれが、まるで喜ぶように揺れたのを見れば微笑を浮かべ、璃亜はまだ誰も並んでいなかった段階でクレープを購入しに行っていたのであった。
旅鴉 月詠
が『さてークレープ食べたし、面白いことになってそうだし散歩を再開してみようかね』と立ち上がった時、
璃亜が、さぁ食べようと控えめに口を開いた時、
距離が近付いた二人の、月詠から抜け出て傍で漂っていた深緑色の風船と、璃亜の持っていた赤い風船がコツンとぶつかり合い、途端パァンッと破裂した。
「きゃ……!」
二度目の破裂音にもはや動じない月詠とは違い、突然鳴り響いた音に驚いた璃亜は盛大に転倒してしまう。
「いたた……」
「大丈夫か」
「あ、はい。荷物もクレープも死守しました」
「うむ、あっぱれ。キミの方はどうかね」
「えっと、……大丈夫です、特に痛いところはないです」
「そうか」
互いに見かけた覚えのある同級生な顔を確認しては、月詠から差し出された手へそっと璃亜の細い手が伸びた。
さてここで割れた風船だが。
赤い風船な霧は月詠に、深緑な風船の霧は璃亜へと吸い込まれていたわけで。
転倒状態の璃亜を起こそうと月詠が、取った手を強めに引っ張った。
ぐぐぃいーんっ
「ふぁ!?」
「お、や」
まるでぬいぐるみかのような軽さを感じたものの、力込めた勢いは唐突には止まれず。
月詠の手に引かれた璃亜が、起き上がれたどころかそのまま宙を舞ったのである。
そのまま転倒位置から月詠挟んで反対方向にあった、街路樹根元の茂みへと璃亜はダイブした。
「……もうしわけない」
「い、いえ……お力、すごく強いんですね」
「そんなはずはないのだが。しかし、キミも細すぎだな」
「うう……それは、重々……」
頭から上半身すっぽりと茂みにイン状態の璃亜を見てから、自身の身体から赤いモヤが風船の形を取って出ていくのを目にとめた月詠。
今の力がこの風船によるものなら……もう問題ないと思うのだが。
念のため、控えめに璃亜の腰付近に両手をやって引っ張ってみる。
ビクとも動かない所を見ると、いつもの力に戻ったようだ。
もう一度改めて、月詠は璃亜を茂みから抜け出させようと力を込めた。
「すみません……あ、あの、ご無理せず。頑張れば自力で出れるかと」
「そうか。しかし私の責任もあるしな。何より、恐らく早く出た方が良い」
「? どうしてでしょう?」
「一応私の身体で壁代わりをとってはいるが。何分、この身もそれほど面積が無いもので」
「??」
「キミ、スカートだろう?」
「!!!」
璃亜嬢、ようやく現在の己の格好がどうなっているか意識した模様。
そう、腰から下、つまり小柄なヒップを茂みから突き出す感じに、見えていたのだ。スカートの中身が。
葉っぱや小枝に引っかかったスカートの裾が、それは見事にめくれ上がっていたわけである。
赤いろっこん風船が元凶ではあるが、女性のスカートの中という神秘な布領域がお披露目されるハメになったのは、薄幸と共に生きる璃亜の業であったのかもしれない。
普段あまり色味を伴わない璃亜の頬が、真っ赤に染まったままクレープを咀嚼する。
「大丈夫かね。いろいろ」
「は、はい。もう落ち着きました……ご面倒をおかけしまして」
「構わない。私も中々無い体験を一瞬だが出来たしな」
「そう、なんですか?」
「平気なようならば、私はそろそろ行くとする」
「あ、ありがとうございました」
「こちらこそ」
転んだところから恥ずかしくも顕わな姿まで、どんな自分を見せてもずっと動じずに助けてくれたその背中を、感謝の熱を込めて璃亜は見送った。
そんな背中が考えている事といえば。
―― さてー、他人のろっこんを得た者がそれをどう扱うのかひやかしに行こう
だったりするわけだが。
そんなことは露知らず、ようやくベンチにひと心地ついた璃亜は、最後まで死守したクレープをひたすらに味わった。
「はむ、あぁぁ出来たてのクレープに生クリームとチョコの甘さが相まってとても美味しいです……」
この間バニーで胸元パカーッな事態に遭った事に比べれば!
薄幸の少女、強し。
外見は儚げでも、すっかり不運に慣れっことなれば立ち直りは早かった。
今や大変美味しくクレープを味わっている。
そんな璃亜の背後では、一旦落ち着いたはずの列が再び先程以上の長蛇となって、クレープ屋さんをひぃひぃ言わせているのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月04日
参加申し込みの期限
2017年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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