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\ オーバータイム!/
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風と共にろっこん
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ぷっかり ぷかぷか。
色とりどりの風船たちは、西へ東へ、北へ南へ。
大人や子供、猫や鳥、様々な瞳に捉えられながら次第に数を増やしていた。
手首に付けたクラシカルな時計に目をやりながら、
仙藤 紫
は人が行き交うキャンパス内を見渡す。
木天蓼大学寝子島キャンパス内は、午前の講義を終えた学生達が昼休みであちこちに散らばり始めた頃。
4月にここへ入学して来たばかりの時は、これほどゆっくりと人や景色を眺めるゆとりは無かった事を振り返ると、大分慣れてきたのだなと紫は実感した。
春の淡い陽射しを受け瞬きを宿した黒曜石のような瞳の中に、ふと見知った姿が捉えられる。
―― ……あれは、海原君?
寝子高の同級生である
海原 茂
が、まるで誰かを探す素振りで周囲をきょろきょろしていた。
それだけならば紫も気には留めなかったが、時折上空を見上げる眼鏡の奥の視線が、どこか鋭くなっているように見えれば、何事かあったのだと察知出来て。
「海原君、……何か探してる?」
「……ああ、仙藤か」
大学に入って片や社会学部、片や文学部で共通の授業以外ほとんど会う機会は無くとも、寝子高時代の同級生たちがお互いの顔を早々忘れるはずもなく。
声をかけてきたのが紫だと分かれば、少し安堵した表情浮かべながらそれでもまた視線はキャンパスの方へ向く茂に、紫は控えめに再度問いかける。何かあるなら協力する、と。
誠実な瞳と向き合えば、茂は声のトーンを落として説明調の言葉を紡いだ。
あくまで自分の憶測だが、そう付け足しながら。
「……ということは、私のろっこんも多分、風船になってどこかを彷徨っているということ、ね」
「冷静な判断助かる。ちなみに能力は?」
「劣化や損傷などで読み取れなくなった文字が読めるようになる、というものよ」
「ならばまだ安全そうだ。だが俺のも含め、そうじゃないものもある……」
「そうね……迂闊に使用されたら危険なものや、能力失くして困っている人も出てるでしょうし」
「だから回収に向かう」
「私も手伝うわ」
良いのか、という視線受ければ『どのみち今日はこれで授業は終わりなの』と微笑んだ紫へ、感謝すると一言告げられてから。
紫と茂はまずは大学構内にある風船を、手分けして探しに行くのだった。
◇ ◇ ◇
日用品メモを片手にシーサイドタウンを闊歩している
塔ヶ崎 璃亜
の手には、すでに赤い風船が一つ握られている。
風船配りの着ぐるみさんに頂いた、というわけでは勿論無い。
―― 何か風船が良く目に付きますね……。
この近辺でそういった催し物があるのだろうか。
ならばバイト募集しているか確認しておけばよかったかな。
毎日を生活費の為にバイト漬けにしている璃亜だが、本日は久し振りにバイトが無い日。
ようやく出来た時間で消耗品のまとめ買いに来ている最中でも、ついつい賃金稼ぎに精を出そうとしてしまう自分の思考に苦笑いを漏らした。
空いた時間くらいは、バイトの事は忘れましょうか。
そう自らに言い聞かせては、まずはと買い物へ向かった。
◇ ◇ ◇
「かまごっ、かまごっ、ぷいんはかまごれ、れきてうのー♪
はんばーぎゅにも、かまごがやいて、のってうのー♪」
紺色のヒダスカートワンピースを閃かせ、その下からおたまじゃくしの尾が左右にぴょこぴょこ揺れながら。
時折、臙脂色のリボンの付いた紺色ハットの下から、クリンッと愛らしいどんぐり目を景色に映しては
ふあーっ☆
まるでおのぼりさんの如く、新鮮そうに周りを見渡すどう見ても幼稚園児。
その3歳児くらいに見えるおかっぱ頭の女の子は、まだ舌ったらずな言葉で、しかし上機嫌にお歌を歌いながら道をゆく。
道行く人からは、『あら可愛い付け尻尾ねー♪』な視線で微笑ましそうに見守られていたり。
紺色ボレロの肩口には『みぬま ことこ』という星型名札があるけれど、実は本来の姿は子カエルである星幽塔からの小さな探検者、
見帰り沼の コトコ
。
大人なほしびとさんから教わって、寝子島におけるほしびと用案内所『星の交易所』にちゃんと寄ってきた後である。
「うぇへー、まえにねこじみゃきたのきたべら、
はんばーぎゅ(ハンバーグ)とぷいん(プリン)たびたいれすねー」
子供用に見やすくされた島の地図を広げてみた。
元々本を読むのが好きなコトコは、地図上の簡単な言葉なら読み取ることが出来る。
あっちれすかねー、と再び歩み出そうとしたコトコの視界に、まん丸の物がふよふよ浮いているのが映った。
「う? あにょふわふわーして、ひもついちぇるあえ、なんれすかにぇー?」
沢山のきれいな色したものが、宙をふわふわ漂う様子は途端に興味の対象となって。
「とー、あえ、ほしーれす! ほしーれす!」
ぴょんこぴょんこっ。
しかしてまだ1mにも満たない身長では、ジャンプしても届かず。
見かねた通りすがりの大人たちが、どうぞと次々取ってくれた。気付けば5,6個ぷかぷか持って。
ありあとー! なんて手を振ってから。
「こえ、ふーしぇんちぇ、ゆーんれすね」
糸を持ったその先で、今にもお空に浮かんでいきそうな様子を見上げながら、手渡してくれた大人のヒトから聞いた単語を口にしてみる。
きれい、かわいい。見つめるだけでニコニコ笑顔になる。
コトコちゃん、ひらめいた。
「とー、ほしーひちょに、あげちゃいれす!」
みんなが風船持てば、みんな笑顔。
自分の周りでのそんな風景を想像して、小さなほっぺたがニパッと輝いた。
◇ ◇ ◇
―― なんか今日はやけに風船を見かけるな。
普段のシーサイドタウン一帯の景色の中に、ふわふわ浮かぶ物体を眼鏡越しに映した
志波 武道
は、しばしそれらを視界で追ってみる。
ただの風船かなー。
まじまじと見つめてそう思った矢先。
パァンッ!
「うわお!? 撃たれた!?」
背後から突然の発砲音に、条件反射からか思わず体を低くする武道だったが。
「……なーんだ、風船割れた音かぁ」
頬を掻いては立ち上がり、『いやHAHAHA☆ ビビりなもんでちょっと驚いただけですー』なんて、
いきなりしゃがみ込んだ武道に具合でも悪いのかと気にし出していた通りすがりの人たちに、ぺこぺことお辞儀しつつ。
―― とはいえ、割れたあと霧みたいなの出てたし……。
場数踏んでいる観察眼は、背後で割れた深緑色の風船のその後をしっかり確認していた。
もう少し様子を見るべく、武道は風に運ばれていく他の風船を追ってみることにする。
まさかその深緑色した霧が、己の背中へと吸い込まれていたとはさすがにまだ気付かずに。
◇ ◇ ◇
水色に混ざる事無く、その色彩キャンパスの上をふわふわ通る赤青黄色……。
ふむ、と歩み止めて見上げれば、ざっとスケッチに描きなぐってはまた何も無かったように歩み出し。
何かを探しているのかはたまた向こうから飛び込んでくるのを待っているのか、
旅鴉 月詠
の視線は一方向に定まらず景色を堪能しているテイで左右に、上空に、移動する。
その後その足取りは、吸い寄せられるように甘い匂いのする方へ方向転換した。
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蒼色クレヨン
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月04日
参加申し込みの期限
2017年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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