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風と共にろっこん
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ぷっかりぷかぷか。
夕焼け色に染まり始めるシーサイドタウンで、揺蕩っていた風船たちが一つ、また一つとどこかを目指して飛んでいく。
―― あっという間にこんな時間になっちゃった……でも、なんだか充実した気がする。
塔ヶ崎 璃亜
は、まだ甘いクリームの味が残る口内から、ふー、と満足そうな息を吐いた。
また明日からバイト頑張ろう。
どこかスカートの翻りを気にしつつ、それでも軽い足取りで家を目指した。
◆ ◆ ◆
「ふー、たにょしかったれす、せーゆーとーにかえうれすー♪」
おかっぱ頭の幼稚園児こと
見帰り沼の コトコ
は、たくさんの風船と戯れてすっかりご満悦。
実際は、
仙藤 紫
と更に連絡受けて途中合流した
海原 茂
、2名の甲斐甲斐しいフォローによって比較的安全なろっこん能力確認された風船が手渡され、それをコトコが割って楽しんでいたそうな。
おにゃかすいたー、とマイペースっ子の発言で(レディ2人を前に男を見せた茂によって)おごってもらったハンバーグとプリンもお腹の中に納まれば、ちょっぴりおねむの時間。
にーたんねーたんに笑顔でバイバイし別れた後、スキップで扉をくぐるコトコの姿があるのだった。
◆ ◆ ◆
ぴぴぴ。ぴちくりぴー。
―― あ、鳥の言葉わからなくなったから効果切れたか。
何やら必死に鳴き声をあげる肩の小鳥たちに気付くと、
水守 流
は微かに眉下げ笑えば。
「短い間だったが案外楽しかったぜ」
『ピッピッ』
『チチチチ!』
耳元で羽ばたきの音が通り過ぎて、その小さな姿へ片手振って別れる。
すっかり冷めた紙袋の中身もそれほど気にならなかった。
―― たまーにならこういう事件も面白いもんだな。
面倒そうな事は避けて通るに限ると思っているが、極稀になら良い刺激かもしれない。
本当に極稀に、なら。
「そういや、俺の能力は誰がもってったんだ?」
本日恐らく一番忙しかったであろう深緑色した風船が、そう呟く流の、夕陽浴びる背中へヘロヘロと吸い込まれていくのだった。
◆ ◆ ◆
「今日は花椿くんに出会えて良かったよ。
お気に入りのペンは見つかるし、真紅のビロード乱舞(飛び散った薔薇の花びら)なんて美しいものも見れたし、こうしてオススメ駄菓子まで教われたしね」
「僕の方こそ! またご一緒出来て楽しかったです!
美はどんなものでも引き寄せるのだと本日は改めて学んだ気がします、はーっはっはっは!☆」
うんうん本当に、と相槌打ちながら
花椿 涼太郎
の実家である駄菓子と文具の店「つばき」の店頭で、優雅に微笑んだ
鷹取 洋二
が片手を上げる。
その背中を両手目一杯振って見送っている涼太郎の後頭部に、夕日を浴びてこれでもかと金色(こんじき)に輝く風船がふよふよ~、すぅっと取り込まれた。
「ああっ、夕陽に照らされる僕が見れる限られたこの時間! もっと先輩にも見てもらいたかった……!
せめてさぁ夕焼けもたらす妖精さんたち、神々しい僕を見よー!!」
偶然たるグッドタイミングで無自覚持ち主が高らかに叫んだ。
その瞬間、ろっこんも本領発揮とばかりにどこか数割増しに、涼太郎の全身をキラッキラに眩くさせる。
通り過ぎようとした人たちが、突然眩しそうに目を細めたり手を顔の前にやって影を作ったりしているのを見れば、さすがの涼太郎もちょっぴり首を傾げた。
「やぁこれはどうしたことだい、いくら夕焼け色に染まった僕が黄昏時なアダルティな美しさを纏ったからって、はっはっは! まさか僕自身が輝いてるなんてこと、
あったーーーーーーーーー!!!!!!!
」
先程まで長く伸びていた自身の影が、自らの光でほとんど影が消えていることに気付けば、涼太郎もとうとう己の特殊能力に気付く運びとなった。
「ああ! 僕のこの輝きは本当に輝いていたんだね!
それほどまでに美し過ぎたなんて……これからはもっともっと自覚しなきゃね☆ はーっはっはっは!」
……ズレた方向に特殊能力が解釈されたようだ。
「もうすぐこのオレンジに染まった時間は終わりそうだね。どうだろう、『堪能できたかい?』」
人よ、妖精さんたちよ、今日という世界よ! とばかりに問いかけると、自身の周辺から足元に至る黄金色が本来の落ち着いた橙へと変わる。
おや? もしや? と、なんとなーく物理的輝きがおさまる言葉を理解した気がする涼太郎であった。
◆ ◆ ◆
風船たちが、元の持ち主のところへ戻っていく気配を感じて
御巫 時子
は
五十嵐 尚輝
を見上げてみた。
―― やっぱり。
時子の頭に乗っていた小鳥が、いつの間にか尚輝の頭へ戻って寛いでいた。
『いっぱい アリガトウ』
そんな声が響いてくれば、自分の胸に手をあて自身の能力へ、そして言葉をくれた小鳥へと『おかえりなさい』と時子は満足そうに囁いてから。
まだ帰宅途中な、風に吹かれてゆったり移動する風船たちを見渡す。
「綺麗ですね……」
「そうですね」
自然と目が合い、笑顔を交わし合った。
共に、夜の星空や桜を見上げた思い出に、色とりどりの風船模様も加わるのであった。
◆ ◆ ◆
「すぅっごく楽しかったー!
身体から風船出ちゃったら、またすぐ捕まえて割れば何回も繰り返せて良かった!」
「うん、俺も楽しかった。かつてない大きな物を、ひょいって持ち上げる快感はきっと忘れられないよ。
最後の方は、あおいも分解した物を動かせてたしな」
「修君が集中の仕方、分かりやすく教えてくれたから♪」
太陽が大分傾いた頃にお互いの風船が宙で割れ、赤い霧と白い霧が交差した一瞬、混ざってピンク色になったのを思い出せば嬉しそうに目を細める
八神 修
。
思いがけないデート時間をもたらしてくれた神魂と、大切な時間を共有してくれた
七夜 あおい
へ、感謝の念を抱いたところで遠くから聞き馴染みのある声がする。
「あ! シューくーーん! あおいちゃ~~ん!
聞いて下さいー! 今日すっごいことがありまして~~~!☆」
椿 美咲紀
の姿を、そしてその頭上に橙色の風船がまさに美咲紀へと還る様を二人の視界が映せば、
顔を見合わせて何となくどんな報告か予想がついて。
可笑しそうに笑い合っては、美咲紀の話に耳を傾けるのだった。
◆ ◆ ◆
黄色い風船を無事見つけ、とりあえず見かけた風船たちを絵の中に閉じ込めていた
志波 武道
。
聞き込みと照らし合わせたメモの量が増えるも、未だ自身の風船は見つけていなかった。
―― あれ、そういえば絵にした風船の持ち主いたら、どうすれば絵から元に戻るのかな!?
旅鴉 月詠
のろっこんを使わせてもらっていたものの、そういえば戻す方法聞いて無かった! と少し焦りの色を浮かべた時、通りの向こうに見覚えのある人物を見つけ……
―― うあれ!? あの人の持ってる風船、俺のじゃ!?
紺碧色の風船が揺れるそこへ一目散に駆け出した。
「紫先輩―!」
「志波君」
通りの向こうから、息せき切って駆け足でやってくる人影の名を、
仙藤 紫
は口にする。
「先輩も風船回収して回ってくれてたんですね。それでー、それ、俺のでっす!」
「え? 本当? なら良かった、どうぞ」
「ありがとうございますう! ……あの、これ……割れたりしました……?」
どこか不安そうな声で尋ねられたことへ、しばし考え込んでから紫は言葉を紡いだ。
「……そういえば、その風船だけ一度も割れてない、わね。
大学構内で見つけてからずっと持っているのだけど」
「ほんとですかっ」
「ええ」
武道の表情に安堵の色が浮かんだ。
先日も部活勧誘の助っ人、ありがとうございましたー! と手を振りお辞儀して分かれてから。
自身へと還る紺碧の霧を見つめて、空を仰いだ。
「俺の意志が伝わってた、なーんてことあるのかな」
耐えてくれてアリガト……。
誰にも聞こえない声で、そっと呟いた。
その武道の手元、絵となった風船たちが効力切れたのかぷっかぷっかと抜け出ては、持ち主たちへとこっそり飛んでいくのだった。
◆ ◆ ◆
「束の間の自由はどうだった?」
黄色い風船が自らに戻って来たのを見守って。
ろっこんが戻った感覚に向けて、独り言のように
旅鴉 月詠
は問いかけた。
―― ろっこんが記録していれば、今日一日どんなだったのか分かるかと思ったが。
黄色い風船が本日辿った思い出は、特に自分の脳裏には浮かばなかった。
残念、と一言紡いだ後、月詠も寮へと足を向けるのだった。
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あとがき
担当マスター:
蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから!
この度執筆させて頂きました、暴走前科者・蒼色クレヨンです。
チ、チガウンデス!妄想滾るアクションばっかりで気付いたら自分の意思じゃなくっ
筆が勝手に動いてアドリブばっかr(がちゃこーん)※逮捕
いえもう正直、言い訳の仕様が無い程楽しく書かせて頂いてしまいました。
ちなみに、当方のお約束な独断と偏見にて配色させて頂いた、各ご参加もれいび様方のろっこん風船のお色は
以下となります☆
改めて読み返してみると、また色々判明して面白い、かも?
〇志波 武道様 ⇒
紺碧
〇仙藤 紫様 ⇒
ラベンダー
〇旅鴉 月詠様 ⇒
黄
〇椿 美咲紀様 ⇒
橙
〇塔ヶ崎 璃亜様 ⇒
水色
〇花椿 涼太郎様 ⇒
金
〇御巫 時子様 ⇒
桜
〇水守 流様 ⇒
深緑
〇八神 修様 ⇒
白
※七夜 あおい ⇒
赤
毎度の事ながら、地雷を踏んでいませんよぉにい! 少しでもお心に残った箇所がありますよぉにい! と
願わせて頂きながら。
この度はご参加、本当にありがとうございました!
蒼色クレヨンでした☆
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月04日
参加申し込みの期限
2017年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月11日 11時00分
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