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風と共にろっこん
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木天蓼大学のキャンパスや構内は、人を除いた景色として見れば意外と色は少なく。
そこへ鮮やかな色がぷっかりと浮かべば、
仙藤 紫
は容易に風船たちを視界に捉え回収していた。
とはいえ、それ程この大学内には飛んできていないのだろうかと紫が思案し出したところへ、鞄の中のスマホがメロディを奏でた。
手分けしていた
海原 茂
からの着信に、画面を叩いた後耳にあてる。
彼の方も同じことを考えたらしく、風船捜索はこれよりキャンパスの外へ拡大する旨の連絡だった。
肯定の返事をし切った後、紫は自身の手に握られた糸たちの先、いくつかの風船たちを見上げる。
―― 割らないように移動出来れば良いのだけれど。
探している最中にも、紫が手を伸ばすより先に自然と風船が割れた瞬間を目撃していた。
霧となって風に舞った後、再び風船の形を取っていたから消滅する心配はなさそうに思うが。
―― 困っているもれいびもいるでしょうし……。
もどかしさはあるものの、出来うる限り風船同士が揺れて衝突しないよう、ゆったりとした動作で紫は大学を後にする。
◇ ◇ ◇
風船に導かれるまま適当に歩いていた
志波 武道
、ふと鼻先くすぐった匂いの方へ視線向けると、『本日限定!』な垂れ幕掲げた屋台を捉えた。
「ん? なにこれ激辛肉まん? 美味しそうじゃなぁい! お腹もすいてるしちょっと食べとくか!」
愛想の良さそうなおじちゃんに、つられてにこにこと小銭払えば肉まんゲット。
『ウンマァイ!』と一声上げた後は、夢中でかぶりつきあっという間にたいらげて。
「さて風船を追いかけるのを続け……って、なんだいきなり激辛肉まん大人気!?」
なんだかザワザワし出した周りにくるりと振り返ってみると、たった今あっさり購入出来た屋台の前に、我も我もと急に人が集まり出した。
屋台のおじちゃん、びっくりしつつホクホク顔である。
なんだっ? 俺そんなに宣伝効果な良い笑顔で食べてたかな??
しかしてどこか尋常じゃないテンションな人々見れば、皆大丈夫なのかと近づこうと足を踏み出したその時。
ぷくぷくぅ……ぷかぁぁっ
「ええ!? いま俺の上から新しい風船できなかった!?」
足元の影に、あきらかに自分の頭上からまぁるい物体が伸びて、風船の形をとった一部始終を武道は目にしたのである。
思わずその風船から垂れ下がる糸を、はっしと掴みながら。
武道の脳裏に、あまり良くない思考が横切る。
おもむろに自分の腕を手刀で突いてみた瞬間、この状況が一気に把握された。
―― ろっこんがなくなっている……? いや、これは……この風船がろっこんか!
思い至ったその表情が、次第に青ざめていく。
―― ……俺の、状況と使う人によってはシャレにならないぞ……!
突いた部分の神経を麻痺させる能力は武道にとっては『自分らしい力』と感じているが、同時にどれ程危険で重いものか、自覚した時から薄々気付いてもいたのだ。
先日の悪夢が一瞬象られた気がした。
守る為に使うと決めた力が、誰かを傷つけたら……――
まるで自分が罪を犯したかのような意識に苛まれそうになったのを、首を強く振って取り払う。
まだだろ……今俺に出来る事がまだいっぱいあるだろう……!
幸い、未だ周囲で事件や事故が起きた気配は無い。
脳裏の悪夢を追いやれば表情を引き締め、己のろっこん風船を探すべく武道は地を蹴って駆け出すのだった。
◇ ◇ ◇
丁寧に編み込まれた長い三つ編み垂らす
御巫 時子
の、歩くたびに日の光で艶を映す黒髪の頭部に、現在一羽の小鳥さんがおくつろぎ中である。
とても見覚えのあるその小鳥さんに気付いた瞬間、時子はそれが
五十嵐 尚輝
が持つろっこんにて出現するあの小鳥さんだとすぐに分かった。
そしてそれが、たった今手に持っていた風船が割れた事で現れたということも。
お散歩中に青空に漂う風船たちを、『あらあら、また神魂の影響でしょうか……?』なんてあっさりと、周囲の状況見て理解してしまえば、その後に起こる出来事への推測は容易であったようだ。
否、時子を含め、こと寝子高生なもれいびたちの経験値がそれだけ半端ないのかもしれない。
―― 私のろっこんも何処かで浮かんでるでしょうか?
淡い恋心抱く相手の、分身にすら見えるその小鳥さんを時々撫でてあげながら、その鳥さんが何と言っているのか分からなくなっている自分に、少々残念そうに吐息一つ。
そこではたと思う。この小鳥さんがここにいるということは、逆に尚輝先生は誰かのろっこんを?
そう考え出した時子の澄んだ瞳に、意中の姿が飛び込んできた。
無意識に駆け出す。いつものように、とてものんびりとした足取りで向こうへ歩いて行く後ろ姿へ、すぐに追いつけそうだと分かっても、時子の足はスピードを緩めなかった。
「尚輝、先生……っ」
「うん? おや、御巫さんこんにちは。……お着物、でお出かけ中でしょうか?」
「は、はい、こんにち……は……普段から、着物はよく……着ていて……」
「大丈夫ですか?」
「す……すみません、先生の姿が見えて、つい夢中で走って……」
普段穏やかな印象の生徒の、息せき切っている様子に珍しそうに首を傾げる
五十嵐 尚輝
に、ぽろりと正直すぎる理由で追いかけた事を口にしてしまったのだと気付き、慌てて時子は口をつぐむ。
不自然だったり迷惑に感じないだろうかと心配した彼女の心中を他所に、尚輝の視線は時子の脳天に一点集中していた。
「……御巫さん、髪の中に鳥を飼って……?」
「え? あっ、……このコはその……ちょっと特別、な鳥さんで……ここが落ち着くみたい、で」
「ああ。なるほど。そうですね、巣みたいで落ち着くんでしょうか、温かそうですし」
至っていつも通りに会話してくれる先生の様子に、こっそりと安堵して息を整えてから時子は改めて尚輝を真っ直ぐに見つめた。
「鳥さんの気が済むまで、一緒にお散歩中なんです……今日は、風船がいっぱいで綺麗なので」
「それは素敵ですね」
「その……よかったら、尚輝先生もご一緒にいかが、ですか……?」
「そうですね。ちょうど煮詰まって気分転換に出てきた所なので、ではお言葉に甘えて」
尚輝の返事を聞けば、心から嬉しそうに時子の頬が綻んだ。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月04日
参加申し込みの期限
2017年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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