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すでに目は開いていた。桜花寮のベッドに仰向けに寝転がったまま、
水守 流
はぼんやりとした時間を過ごしていた。
――なんか怠いんだよな。
寝返りを打った。目に付いたスマートフォンを手に取る。時刻を漫然と眺めた。
――本屋の開店時間か。
一冊の本が頭を過り、片肘を突いて上体を起こす。少し考えるような間を取った。
「……無理だろ」
呟いて尚も思案顔を崩さない。気だるげにベッドから抜け出した。
ボサボサの髪を適当に手で整える。イスの背に引っ掛けていた黒いミリタリージャケットを引っ掴み、白いTシャツの上から羽織った。穿いていた青いジーンズを一瞥して、いいか、と一言で済ませた。
大きな欠伸をしながら流は部屋を出ていった。
シーサイドタウンの自宅を出た。
千堂 結
は茶色いセミロングの髪を心なしか弾ませて歩いてゆく。白いチュニックにオレンジ色のカーディガンという春らしい装いであった。
にこやかな顔で黄色い瞳を辺りに向ける。
――何かないかなー。新しいことでわくわくしたい。今日は新規開拓したい気分なんだよね。
行き交う人々の合間を足早に抜ける。店のショーウインドウに顔を近づけては中を窺った。
何かを探し求める目がぴたりと止まった。少し遅れて困ったような笑みを作る。
――本は好きだけど、新しいことではないよね。
胸中の思いとは裏腹に足は真新しい本屋へと歩き出す。硝子越しに見る店内は相当な奥行きがあった。更に顔を近づけると自動ドアが開いた。
「仕方ないよね」
恥ずかしそうに言うと軽い足取りで入っていった。
店内に並べられた本棚に目を向ける。ジャンルは多岐に渡り、目は熱心に背表紙のタイトルを見ていった。
奥の方から驚きの声が上がる。顔を向けると流が一冊の本を両手で持った姿で仰け反っていた。
――水守君、どうしたんだろう? あの本って……。
見ていた本棚を離れた。結は横手から声を掛ける。
「水守君、その本がどうかしたの?」
「お、千堂か。ちーっすってこれだよ、コレ!」
流は持っていた本を突き出して指差す。結はタイトルを見て疑問符付きの笑みを浮かべた。
「これって何かな?」
「ねこるふTRPGの追加サプリだよ! 『ねこるふ2929』は最近の物だが発行部数が極端に少なくて、ネットで配信されているリプレイ動画にもアップされない、都市伝説級のレア物なんだぞ!」
一気に捲し立てる。若干、血走った目で流は本の表紙に頬擦りをした。
「ねこるふ、どこかで聞いたことあるような……」
「レア度はさっき言った通りだ。世界的に有名なTRPGだから耳にしたことがあるのは当然だよな」
流は前髪を掻き上げて誇らしげに言った。今一度、結は本のタイトルに目を向ける。
「TRPGの意味はわからないけど」
「マジか!? もしかしてサプリの意味もわからないとか?」
「栄養補助食品、ではないよね? 本だし」
結は照れ笑いを交えて言った。流は軽く頭を振ったあと、熱意の籠った目で聞き返す。
「もしかして、ねこるふTRPGに興味があるのか?」
「そうだね。私の知らないことだから、教えて欲しいかなって」
「同志か!」
流はカッと目を見開いた。結は少し目を開いて、そうかも、と小声で返した。
「それならば教えようじゃないか。TRPGはゲームキーパーという物語の進行役がいて、そこにプレイヤーが参加して会話形式で展開する物語だ。ここまではいいよな?」
「大丈夫だよ」
「で、俺が手にしているこれは追加サプリというものだ。本編の話に色々と要素を付け加えたり、上級者向きのルールを解放したりできる。話の理解を深める為に詳細を語る場合もある。ま、バージョンアップと考えればいいんじゃないかな」
理解を求める間に結は大きく頷いた。流はにやりと笑って先を進める。
「舞台に相応しいキャラクターも作らないといけない。キャラシートってのがあって決められた数値を配分していく。傭兵とかなら筋力と素早さに数値を多めに振るとか、特徴を持たせるわけだ」
流は持っていた本を開いた。目次に目を通し、該当する箇所を結に見せた。
「こんな感じだ。保有するスキルも重要な要素になる」
「へー、小説のプロットみたいだね。なんか本当に自分がそのキャラクターになったみたいな感じになるね」
「そうだ、なり切るんだ! 立ち塞がる強大な敵を仲間と共に打ち倒した時は、もう、震える程の感動が全身を駆け巡るぞ」
「なんか話を聞いているだけで面白さが伝わってくるね。こんな何も知らない私でも出来るかな」
「俺だって最初は何も知らなかった。でも、その楽しさに触れて夢中になったんだ。千堂だって同じだ」
流は本を読み進める。何かを発見したかのように、お、と短く声を上げた。
「この本、単体で遊べるソロシナリオがあるぞ」
「あ、本当だ。一人用って書いてあるね」
「この本は俺が買うから、やってみないか。実は俺、プレイヤーとしての経験は割と長いんだが、キーパーはやったことがないんだよ」
流は照れ隠しのように笑って見せた。
「やってみたい! 私なんか本当に何も知らない初心者だから、色々と聞いちゃうかもしれないけど、それでもいいの?」
「もちろんだ。用語とかでわかんねーことあったら遠慮なく聞いてくれよな!」
「ありがとう。同志よ!」
「おう、同志よ!」
二人は熱い握手を交わした。
「じゃあ、買ってくるぜ」
流は本を手にして早足でレジへと向かう。自然と口角が上がった。
「へへ、TRPG仲間をがっちりキャッチだぜ」
小さくなる背中を結は微笑みながら見詰めていた。
――キーパーは初めてみたいだけど、経験者の水守君に任せていれば安心だね。
新規開拓が出来た、ふふ。
二人の思惑は合致してTRPGの世界が始まるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月02日
参加申し込みの期限
2017年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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