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【遠足】テーマパークから愛を込めて!?
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――パレードは高らかに
楡宮 遠海
は、筋金入りの方向音痴である。
そんな遠海でも、ニャンドまでは問題なくやってくることができた。
大人数での集団行動だ、皆にひっついていれば迷うことはない。
けれど、ニャンド内で自由行動となれば、話は別だ。
――絶対にひとりにならないこと。
――離れないように気をつけること。
友人からそう言い含められていた遠海だったが、気付けば、園内でひとりきり。
「……どうしてこうなっちゃったのかしら……」
見事にはぐれてしまった遠海は、途方に暮れてそう呟いた。
とりあえず、通行の邪魔にならない場所まで移動して、友人にメッセージを送る。
その場で待つように! とすぐに返事が来たのを確かめた、その時。
――さあ、楽しいパレードの始まりだよ~♪
ハッピィの声を合図にしたように、賑やかな音楽と歓声が近づいてきた。
「あ、パレード……」
そうだ、折角だから、パレードを眺めながらのんびりと友達が来るのを待っていよう。
遠海は、そう胸の内に頷いたのだが、
――皆で一緒に、魔法使いに変身しようよ♪
そんな声が響いたのが、遠海の運命(?)を変えることになったのだった。
魔法がいっぱいのパレードを前に、
谷咲 桃笑
は茶色の瞳をきらきらと煌めかせた。
「うわぁぁぁ、可愛いいいい! 夢の世界みたい……!」
ハッピィがフロートの上で魔法の杖を振れば、きゅ~ん! と胸がときめく。と、
――皆で一緒に、魔法使いに変身しようよ♪
そんな声が響き、魔法使い姿のマスコット猫達が、スタッフの力も借りて杖とマントを配り始めた。
(えっ、パレード参加できるの?)
もうすぐ、桃笑の近くにも魔法使い達がやってくる。
桃笑は、知らず、胸のところをぎゅっと握った。
(……中学までのあたしなら、参加なんか絶対考えなかった)
やってみたいと思っても、一歩踏み出すことは決してしなかっただろう。
(あたしなんかがやったら笑われるの確実だなって、人目を気にしてばっかりだったから)
でも今のあたしは違う! と、桃笑は前を向く。
(注目を浴びても、なんら恥じる事のない外見になったんだから!)
そうして桃笑は、手を挙げて、きらきらしいような魔法のアイテムを受け取った。
魔法使いのマントを身につけて、
御巫 時子
はくるりと回ってみせた。
「ふふ、観賞したことはありましたが参加は初めてです……あら?」
時子が見つけたのは、パレードを眺めていたらしい
四十九院 鸞
先生だ。
一つ微笑んで、時子は四十九院先生の元へと駆け寄った。
四十九院先生が、ふわりと目元を和らげる。
「あらあら。可愛らしい魔法使いさんですわねぇ」
「ありがとうございます。鸞先生も、ご一緒にいかがですか?」
「あら? 私も?」
「はい、遠足の途中ですし、もしご迷惑でなければですが」
「それじゃあ……折角ですし、参加してみましょうかしら」
そうして、四十九院先生も魔法使いに大変身!
「よくお似合いです。ミステリアスな魔法使いさんですね」
一緒にマントの裾を翻して、さあ、パレードを始めよう。
魔法使いの人数が増えての、益々賑やかで愉快なパレード……の、只中にあって、
(う、うう、やっぱり恥ずかしいなああああ……!)
と、桃笑はマントで顔を隠してぷるぷると震えていた。
そこへ、「あら?」と、聞き覚えのある声が耳に届いて。
「桃笑さん、また震えてらっしゃいますが……大丈夫ですか?」
「へ? あ、キャンドル作りの時はありがとうございました!」
自分と同じ魔法使い姿の時子の登場に、桃笑はぺこりと頭を下げる。
傍らには、桃笑の担任でもある四十九院先生の姿もあった。
「桃笑ちゃんも魔法使いさんですのね。素敵ですわぁ」
「いや、その、折角だから楽しい思い出作ろう、って……」
桃笑が言ったその時、四十九院先生が「あらぁ?」とちょっと驚いたような顔をする。
自然、四十九院先生の視線の先へと眼差しを遣る桃笑と時子。
そこには、何故かパレードの順路から外れていっている魔法使い――遠海の姿が。
「ねえ、そっちに行くとはぐれちゃうわよ?」
慌てて、桃笑は遠海へと声を掛けた。
振り返った遠海が、きょとん、とした顔をする。
「……こっちじゃないの?」
「違う違う。そっちに行ったら、ひとりぼっちの魔法使いになっちゃう」
「あの、良ければ一緒に行きましょう? それなら、はぐれませんから……」
桃笑の言葉に続けて、時子がやんわりとして提案を一つ。
遠海は少し考えて、「お願いしてもいいかしら?」と、小さく首を傾けた。
マスコット猫に、「どうぞ」とばかりにマントと杖を差し出された遠海。
「え……」
と、困惑のあまりすぐには言葉が出なかった遠海は、その時、人混みに押されてしまった。
足元がふらつき、一歩前に出る。
猫はそれをOKの合図だと勘違いらしく、あっという間に、遠海は魔法使いに。
「どうしよう……」
なんて暫しおろおろとしたものの、どうにもならず。
遠海は魔法使い達の波に飲まれるようにして、パレードに参加することになったのだった。
そういう次第での参加だったが、遠海は今はもう、すっかり楽しい気分になっていた。
遠海の少し前の方では、時子が観客に手を振り、杖で祝福のように魔法をかけている。
四十九院先生も、楽しそうに杖をくるくると回していた。
そんな様子を目に、桃笑は杖を持つ手にきゅっと力を込める。
(ここでめいっぱい楽しまないと、きっと後悔する……)
そんなことを思う桃笑へと、
「谷咲さんは、やらないの?」
と、遠海は、こちらも杖を振りながら、隣に並んで尋ねた。
皆が生み出す楽しい魔法が、桃笑に、マントの中から顔を出す勇気をくれる。
「……やる! 遠足の恥はかき捨てよ!」
ノリノリで、えいっ! と杖を振ってみる桃笑。
パレードを眺めていた小さな子供が、「わあ!」と弾けるような声を上げた。
「めいっぱい楽しむよー!!」
元気が、胸の底から湧いてくる。
今の自分はきっと、ちゃんと魔法使いに見えてるんじゃないかなと桃笑は思った。
少し振り返って、桃笑と遠海の様子に、時子は口元にそっと笑みを乗せる。
「あの、鸞先生。鸞先生は、一度だけ魔法が使えるとしたらどんな魔法を使いたいですか……?」
「素敵な質問ですわねぇ。だけど……うーん、すぐには思いつきませんわぁ」
時子ちゃんは? と、四十九院先生が問い返すのに、時子ははっきりと答えた。
「私は、もう一周パレードを周れる魔法でしょうか?」
とても楽しいですからと添えて、杖を振る。
いいですわねぇ、と、四十九院先生が歌うように零した。
「私も、同じ魔法にしましょうかしら」
「そうだ。鸞先生、あとでこの格好のまま、一緒に写真を撮りませんか?」
時子の言葉に、四十九院先生は「勿論構いませんわぁ」とにっこりとしたのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月07日
参加申し込みの期限
2017年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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