this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【遠足】テーマパークから愛を込めて!?
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
15
つぎへ >>
――キャンドルをつくろ!
折角ニャンドに来たのだから、思い出を残したい!
それも、できればオンリーワンのもの!
そういう気概を胸に、手作り教室へとやってきたのは
谷咲 桃笑
だ。
勿論、気合は十分……なのだが、
「ふおおおお……手が……手が震える……!」
という本人の言葉通り、桃笑の手は、作業開始前からぷるるるるると小刻みに震えている。
それを見かねて、「大丈夫?」と声を掛けたのは、同じクラスの
水上 桜
。
「だ、大丈夫大丈夫。そっちは、落ち着いてるわね。こういうの慣れてるの?」
「アクセサリー作りが趣味だから。それで、この教室も面白そうだなって」
「ああ、そしたら、細かい作業は得意よね」
そんなふうに言葉を交わしているうちに、教室のスタッフから、
「それでは皆さん、好きな色のロウとアロマを選んでくださいね」
と、弾むような明るい声で指示が出た。
思わず、顔を見合わせる桜と桃笑。
「色は決まってるけど……香りは難しいわね。気持ちが安らぐような香りがいいんだけど」
「あたしも色は……うん、まあ。ところで、甘い香りってあるかしら」
お互いに声を零し合っても答えは出ず、寸の間だけ沈黙が生まれ、
「甘い香りなら、安息香はどうでしょうか……?」
と、不意に、柔らかな声がそっと添えられた。
声の主は、共にキャンドル作りに参加している
御巫 時子
だ。おっとりにこにことして、
「バニラのような香りがするんですよ。少し、匂いを嗅いでみてはどうでしょう……?」
と、補足が加えられたのに、桃笑はぱっと表情を華やがせる。
「わ、ありがとうございます! ええと、安息香、安息香……」
「あの、私は、寮暮らしだからあまり強い香りは駄目なんですけど、何かありますか?」
「なら、カモミールはいかがでしょうか。私は、寝室に置きたいのでラベンダーを」
桜の言葉にも、目元をそっと和らげて応じる時子。
かくして女性陣はアロマを選び終え、溶かしたロウにアロマオイルを垂らし、型に流し入れていく。
「あら、桜さんのキャンドルは可愛らしい色になりそうですね。綺麗な桜色」
「御巫先輩のキャンドルの、深い青から水色へのグラデーションも素敵です」
「ふふ、ありがとうございます。夜から朝をイメージしてみたんです」
時子と桜がそんなふうに言葉を交わすのに、ほう、と感嘆が滲む息を吐くのは
新江 天懸
だ。
「なんつーか、テーマパークってすごい所なんだな……」
しみじみと、また、ここに来て改めてそう思った。
結構面白いもんだなと、記念品を作るべく手作り教室を訪れた天懸。
パンフレットを見て「まあこれが手頃だな」と判断したのだが、
(皆、結構凝るもんだな……)
なんて、真剣かつ楽しげな様子を前にすれば、この場所の持つ空気はすごいと思わずにはいられない。
「新江君は何の香りにしたの?」
格別手際良く作業を進めていた桜が、天懸へと水を向ける。
あー……と、天懸はがしがしと首の後ろを掻いた。
「何だったっけな……悪くねーと思ったのを、適当に選んじまった」
いい匂いだとは思うぜ? と付け足せば、
「それは、完成が楽しみですね……」
と、時子がふんわりとして微笑む。
その笑みに、天懸もふっと口の端を上げて応じてみせた。
「あざっす。美人さんにそう言われると光栄っす」
そう、ナンパ師の天懸にとっては、女性陣に囲まれたこの状況も中々に悪いものではない。
益々機嫌良く、天懸は近くで作業に当たっている担任の
伊東 大志
先生の方へと顔を向けた。
「つか、先生もこういうの作るんすね」
「ああいえ、妻へのお土産にと思いましてね」
「へえ……やっぱ、こういう土産物って女性にあげるにはいいもんっすよねー……俺、姉にあげたくて」
「お姉さんに、ですか。きっと、喜ばれるでしょうね」
テンション高くキャンドル作りに臨んでいた天懸の口元の笑みが、不意に強張る。
作業に没頭するふりをして、天懸はそのまま、伊東先生との会話からフェードアウトした。
(ちげーんだよな……あいつは、たぶん、これを受け取らないと思う)
わかっている。少なくとも、天懸はそう思わずにはいられない。
(……でも、最後まで作ってみよう)
そんな想いを胸に沈めて、天懸は今度こそ本当に、作業にのめり込んでいった。
さて、『作業にのめり込んでいる』と言えば、もうひとり。
桃笑も、暫し無言になって、震える手を持て余しながらもロウを型に注ぎ切ったところだ。
(可愛すぎて似合わないかな……いやいや、素敵な思い出になるよね、きっと!)
選んだのは、愛らしい桃色のロウ。
完成品を頭に思い浮かべて、桃笑はふわりと口元を柔らかくした。
「皆、成功してるといいわね」
桜が、少し笑って、けれど真摯な声音で言う。
レジンなどを扱うことも多く、この手の作業はお手の物な桜。
けれど、キャンドルを作るに当たって、手を抜くような真似は微塵もしなかった。
慢心したら失敗する、そのことを、桜はよくよく知っている。だからこそ。
(皆、それぞれに頑張ったんだもの。上手くいっていてほしいな)
口にした願いは思いがこもった本物で、それ故にか、返る頷き達はどこか力強かった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【遠足】テーマパークから愛を込めて!?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月07日
参加申し込みの期限
2017年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!