this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
圖書館ノ怪
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
深夜二時を差す時計を前に、智也は目を覚ました。寮のベッドの中、ひどい倦怠に襲われながら、夢の中よりもずっと鮮明な感覚に、ここは現実だという事実を強く強く認識する。
「……やっぱ夢か」
そう独り言を言って、夢の中で一緒に居た七瀬の様子を伺おうと、智也は彼のベッドを見た。
「おい、倉前?」
しかし、七瀬はすうすうと寝息を立ててよく眠っている。目覚める様子もなく、その寝顔は穏やかだった。智也は溜息を吐いて、自分のベッドに戻る。
「……寝てんな」
暗闇に慣れた目で、ベッドの中ごろりと身体を弛緩させた。久しぶりに見た夢は、とても楽しかった――そう思いながら、智也は目を閉じる。寝つきの悪い智也は暫くベッドの中をもぞもぞと蠢いて、眠りに落ちるまでの時間を浪費した。
漸く落ちた先、そこで見た夢は、先程まで見ていた時代錯誤な泡沫の夢と違って、非常に現実的な、現代的な――
「粗茶ですが……」
「いえお構いなく」
「ん、飲まないの? 美味しいよコレ」
テーブルに人数分置かれた湯飲みの中で緑茶の水面がゆらゆらと揺れている。白露、綾花、修、美咲紀の四人は、田山徳二郎の兄の子孫である女性の家を訪れていた。白露と綾花は住職の話から、修と美咲紀は古書店の店主からではあるが、示された場所はどちらもこの家である。
そうして事件解決に関わる四人がここに収束した。遠慮する修を前に、白露が湯飲みを空にする。中年だろうか、頬に皺の目立つ女性は突然の来訪者に困惑しつつも、事情を聞いて快く彼らを招き入れたのだった。
「原稿や日記の類は震災と空襲で焼けてしまって……もう大したものは残っていないのですけれど」
「それでも十分参考になるのです」
「ありがとうございます」
美咲紀と綾花の反応に笑顔を返しつつ、女性は戸棚の奥の奥から大きい菓子缶を取り出してきて、テーブルに置いた。やや埃臭いそのふたを開けると、中から古びた日記帳が数冊現れる。
「曾祖父の日記です」
女性は慎重にそれを取り出すと、来訪者たちの前に開いた。最初の方のページだ。
「仲の良い兄弟だったそうで、徳さんが亡くなるまでは……いいえ、亡くなってからも彼について書いています」
ページを繰って、後の方のページの中から徳二郎のことについて書かれた部分を見せる。それを見て、白露は口を開いた。
「徳二郎さんがよく行っていた場所に心当たりはないですか?」
そう聞かれた女性は、ううんと唸りながら記憶を辿るが、暫しして、申し訳なさそうに言う。
「さあ……。曾祖父がこちらに越してからよく遊びに来ていたみたいですけど……」
そしてさらに暫ししてから、窓の外を見て続けた。
「でも、あちらの通りに、フランケンシュタインっていう喫茶店があるでしょう。そこを気に入っていたという話は日記の中にありますね」
「成程」
修は真摯な瞳でそれを聞いて、また日記に目を落とした。兄なりに書生として生活する弟の手紙の中から何かを感じ取ったのか、しばしば彼を気にかけているような記述が見受けられる。女性はかさの減った湯のみに茶を注ぎながら、ふうと息を吐いた。
「それにしても、まさか幽霊になっているだなんて……俄かには信じられないことですけど、お礼はいたしますから、成仏させてあげてくださいませんか?」
「ほんとに?」
お礼という単語に白露は冗談めいた調子で反応する。その横を、美咲紀が大袈裟に手を振って慌てていた。
「い、いえいえ! お礼だなんていいのです! ただ……」
「ただ……?」
「徳二郎さんの作品をネットで公開したいのです」
「それくらい、構いませんよ」
美咲紀は古本屋から買った、徳二郎の作品が収録されている同人誌を机の上に置く。女性はそれを一瞥して、なんてことないように返した。白露は、報酬のことよりも生前の徳二郎の作品に興味があるようで、その同人誌を興味深そうに見ている。
「ちょっと、それを読んでから行きましょうか」
綾花も気になるようで、白露のそわそわとした様子に乗って言った。
「そうだな」
「これ以外にも、あるのです」
「でもま、ここでだと迷惑になっちゃうんじゃないかな。そのフランケンシュタインとかいう店で読もうじゃないか」
美咲紀は鞄から何冊か本を出すが、白露はそれを仕舞うよう言い、そして女性に礼をした。そしてややあってから、修、美咲紀、綾花、白露の四人は女性の家を出た。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
圖書館ノ怪
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月29日
参加申し込みの期限
2017年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!