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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●明け方のふたり
ひびきは、2段ベッドの下の段で、なにかやわらかいものに抱きしめられている感触で目が覚めた。寝ぼけまなこを擦ってみれば、自分は抱き枕よろしく少女にだっこされている。
「あええ……? かなえちゃんだ……」
そういえば、夜中にかなえがトイレに行ったみたいだった、と、ひびきは朧げに思い出す。
もしかしてそのあと、間違えて下の段のこのベッドにもぐりこんでしまったのだろうか。
「んん……いま、どのへんだろー……」
ひびきはもぞもぞと手を伸ばし、車窓のカーテンを少し開けてみた。
真っ暗な中に、細い光の筋が等間隔で流れていた。心なしか、カタン、カタンという音も、今までと違って響いて聞こえる気がした。
「……トンネル? ……そっか、青函トンネル!」
ひびきはかなえを揺り動かす。
「かなえちゃん、かなえちゃん、青函トンネルだよ。私たち今、海の底を走ってるんだよ」
しかしかなえは、「ん、んー」と寝息を立てながら、ひびきを引き寄せただけだった。
「昨夜放送で言ってたよ。青函トンネルの中には、吉岡海底駅っていう駅があるんだって」
狭いベッドの中。ひびきは、かなえの腕を押しつぶさないようにと自分の腰のあたりに巻きつけながら、耳元にそう囁いてみる。かなえが起きる気配は全くなかった。ひびきは、かなえとぴったり抱き合ったまま、車窓を流れる光――おそらくトンネルに設えられた電燈――の筋を見つめていたが、そのリズムがあまりに単調だったのと、かなえの体温があまりに温かかったので、いつの間にかまた、とろんと眠りに落ちてしまった。
●朝、青函トンネルを抜けて
汐崎 ハイエ
もまた、青函トンネルの通過で目を覚ました。手元の時計を見れば朝5時。物音に気をつけながら手早く身支度を整える。
そうこうするうちに、あたりにさあっと光が射した。
「……トンネル、抜けたんだ……」
――今自分がつぶやいた言葉に、なにか大切な意味があるような気もした。
とくん、と胸が高鳴る。
じっとしていられなかった。
カバンから1冊の大学パンフレットを取り出すと、ハイエは静かに6号車ロビーカーへと向かった。
6号車ロビーカーでは、
大天使 天吏
がひとり、朝日を見ていた。
ハイエが驚いたのは、天吏が自分と同じ大学パンフレットを手にしていたことだった。
思い切って声を掛けてみる。
「あの、もしかして、その大学のオープンキャンパスに?」
「……? ……そう……だけど」
ふたりは互いに自己紹介をしあったあと、同じ北海道大学のオープンキャンパスに参加するつもりだということを知った。
「
このまえの進路相談
のあと」とハイエは言った。「永田先生と何度も相談をして、趣味の水泳やダイビングを活かせる進路を模索してたら、水産系の大学を薦められて」
「私も……
進路相談で、北にある大学で生物学を学びたいと言ったら
、先生に調べてみなさいと言われた気がして……」
「それで北大? じゃあ、札幌まで行くのね」
ハイエは天吏に訊ねる。北海道大学の主なキャンパスは札幌にあるのだ。
「……そう。……でも、水産……そんな学部、あった……?」
鳥類が専門の天吏は、水産に限らず、鳥に関係のないほとんどの学部が目に入っていなかったのだが。
「知らなくても無理はないかも。北大水産学部は函館キャンパスにあるの。永田先生に大学に連絡を入れていただいたら、ちょうどオープンキャンパスがあるというから、修学旅行中の自由時間を利用して見に行くつもり」
「……そう、なの? 次、函館……もう降りるの?」
青函トンネルも抜けたし、函館まではあと数十分で着く。
「降りないわ。オープンキャンパスは明日じゃない。今日は皆と修学旅行したいもの。登別から函館までは約3時間でちょっと遠いけれど、永田先生も付き添ってくださるそうだし……」
天吏が小首を傾げている。
「オープンキャンパス……明日?」
「そうよ。……そうよね?」
いささか自分の記憶に自信がなくなり、ハイエはパンフレットを確認する。間違いない。明日だ。
「……そう」
天吏はじっと車窓を眺めた。予定を1日間違えていた、とは言わなかった。折角だから、奮発して1グレード上の寝台特急カシオペアを予約したつもりだったのに北斗星だったのはこういうわけか、などということも言ったりしなかった。
しばらくそうして押し黙っていたが、やがて天吏はこう言った。
「……私も、登別で、降りる」
「そ、そう」
「……あとカナリア、見かけた」
「そう、なんだ」
函館で、進行方向が切り替わる。
函館を過ぎた頃、
八神 修
が3年生一同に配る弁当を持って通りかかった。「自分は三年ではないので」と、記録係やら、理事長の荷物持ちやら、雑用やらを率先して手伝っているということだった。
天吏は彼にも、脈絡なくカナリアの話をしていた。修の返答がなぜかしどろもどろだったのが、ハイエは妙に面白かった。
部屋に戻り、修が運んでくれた弁当を食べ終える。
その頃、車窓にはキラキラと朝日を浴びた海が広がっていた。
なんという名前の海だろう。そんなことを思っていると、折よく、車内放送が入る。
――皆様、おはようございます。進行方向右手に見えますのは、内浦湾です。
噴火湾とも呼ばれるこの丸い内浦湾の円弧上を、列車はぐるりと回ってゆくのだ。
過ぎゆく屋根の形が違う、とハイエは思った。
瓦屋根がほとんどないのだ。その代わりに、屋根にはそれぞれ、かわいい煙突が付いている。
「これが、ここのフツウなんだ……」
しばらく行くと、進行方向左手に、活火山である有珠山と、赤く禿げた昭和新山が現れてくる。それを過ぎるともうあと1時間ほどで、登別駅に到着する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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