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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●おぱんつくんかくんかすーはー事件
さて、3年生があらかた入浴を終えた午後9時すぎ。男湯の暖簾をそっとめくる、不審な人影がひとつ。
……
桃原 空音
だ。
「漫画も原稿もないし……おぱんつくんかくんかすーはーしてこよう!」
……。
「確か士くん可愛いおぱんつ持ってたっけ?」
……そう、なのだろうか……? なぜ空音がそんなことを知っているのかも大変気になるが、ともかく空音は、足音を忍ばせて男子脱衣所にその身を滑らせた。
◇
一方その頃、男湯の露天風呂では、
邪衣 士
と
逆巻 天野
がのんびりと湯に浸かっていた。
いつもは高く結い上げている髪を、タオルで包んで上手にまとめ上げた天野は、気持ちよさそうに湯船の中で伸びをして言った。
「邪衣と途中で会えてよかったよ」
じっさい、無事に帰りたい一心で3年生に付いて来ていた天野は、士に会えて心底感謝していた。そして、それは士も同じだった。なにはともあれ、同じ寮の住人だ。旅先では、親近感も湧くというものである。
「まさか逆巻も来ていたとはね……良く遭遇するとは思ってたけどまさかここでもとは……」
士はすこし呆れ気味に笑った。天野も似たような表情を浮かべる。
「というか、良く北海道まで迷子になれたよね、君は」
「北海道生まれだからな。ちょっとした里帰りのつもりだったんだが」
「へえ、君も北海道生まれか。僕もだよ」
「同郷だったのか」
……意外な事実にふたりは顔を見合わせる。
ともかく、と士は言った。
「お蔭で相部屋で過ごせたし、助かったよ。明日は無事、寝子島に帰れそうだしな」
「そうだね。お風呂も気持ちいいし……僕はお風呂大好きだよ」
天野は指先を滑らせると、白濁の湯を肩や首筋にかける。少年らしい滑らかな肌はほんのりと上気し、やわらかい湯気をあげている。一筋、遅れ髪の残るうなじが、白く美しかった。
「……そういえば、
選任戦
の時は本当にすまなかったね、寮会長さん」
「なに、あれはあれで楽しかったさ」
先日、猫鳴館自治会長に選出された士はそう答える。
「うん……楽しかったね」
天野の笑みはどことなく妖艶で、士は、脳の奥で何か警鐘のようなものが鳴った気がした。
「そ、そうだな。……もう、上がろう」
しかし、士のかすかな動揺は、脱衣所の戸を開けた瞬間に、より大きな動揺に取って代わられた。
「おぱんつ! はひゅー! くんかくんか……すーはー……拝借! 拝借! 拝借!」
「おい……君はここでなにをしているのかなぁ?」
士の台詞に怒気が混じる。
「あっ。お前まさか桃原か?」
天野が湯気に目を凝らしながら問う。
「やばっ!? 士くんと天野くんに見つかった!」しかし空音、うろたえない!「男子の裸……鼻血だばぁ!」
天野は慌ててバスタオルで身体を覆った。
「何やってるんだ!」
「何と聞かれれば答えましょー! おぱんつをくんかくんかすーはーしていたのだー!」
「は? パンツ?」天野は鼻で嗤った。「残念、僕は褌だ」
「褌だって、くんかくんか対象なのだー!」
空音はすでに手にしていた士のパンツに加えて、天野の脱衣籠から褌をひらりと抜き取る!
「ふざけんな!」天野が叫ぶ。
「桃原……君がいるとは聞いていたがまさかここに来てまでこんな事をしているとは……しかも俺のパンツに……覚悟はできてるな?」
士のオーラが高まってゆく!
「って怖ッ!? 返さないけど!」
空音はパンツと褌を持って駆けだそうとした。
が、褌はその端を天野が踏んだので、腕からすり抜けてしまう。
「天野くんのは……いいや今は褌じゃなくてぱんつだ! 士くんのぱんつだけでも持って逃走なのだ!」
パンツに一体どんなこだわりがあるのか、空音は後生大事に士のパンツだけ握りしめると、走り出した!
「逆巻、桃原を捕まえるぞ!」
「わかった!」
ふたりは慌てて浴衣を身に付ける。(士はパンツなしだが)
◇
宿の玄関そばにあるお土産コーナーでは、お風呂上りの
アネモネ・アドニス
と
風間 舞子
が、浴衣姿でお土産を選んでいた。
「本当にほかほかで……日本のお風呂は気持ちよかったです」
「まったくいいお湯だったね、明日で終わりとは早いものだ。お土産はどうしようか? アネモネは決めてるかい? 桜井たちにせがまれたからねぇ……」
このふたり、どうやら天野やラッセルにお土産を選んでいるらしい。ラッセルがカナリアになって付いてきていることは、まだ知らない。天野には先輩として何か買ってあげようということかもしれない。
「私はどうしましょう? オススメのものはあるのでしょうか?」
「定番かパンチのきいたのかが悩みどころだね。桜井はチーズケーキが好きらしいから、そんなのもいいかもな。北海道って乳製品のイメージがあるし。木彫りも捨てがたいが……」
舞子は、どこに行っても置いてある木彫りの熊に触れ、その出来をじいっと確かめる。
アネモネは、迷い熊の肉球キーホルダーを手に、
「このキーホルダーと、あとはお土産のご当地クッキー……子供っぽいかしら?」と首を傾げる。
「きっと喜ぶよ」と舞子は請け負った。
「うふふ、桜井様はなんでも喜んでしまいそうで……」
そのときだった。ふたりはふと、窓の外に黄色いカナリアを見たような気がした。
「あれ、気のせいだったかな?」
「まさか、ですよね……」
「ま、いいや。部室と逆巻たちには食べ物にしよう。桜井には……私のセンスを送ろう」
長い廊下の向こうから、どたばたと駆けてくる音がする。
「いいから邪衣! お前迷子になるから!」
天野の声だ。
「僕より先に走らなくていいから! 君って走る爆弾だから!」
士は譲らない!
「いや、あいつが持っているのは俺のパンツなんだ! 他人には任せられない!」
その間も、空音は自分のペースを崩さない!
「ホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモ!
おぱんつおぱんつおぱんつおぱんつおぱんつおぱんつ!」
「桃原! 自制しろよ! 鼻血出すな!」
「あと俺たちはホモじゃないっ!」
「あら、いけませんわ、廊下を走っては」
風紀委員でもあるアネモネが、先頭を走ってきた空音の前に立ちはだかった。
その隙に士が追いつき、空音の腰を低く捉えるとそのまま!
「やっと捕まえたぞ……熊ァ!」
ジャーマンスープレックス!
「ぐふっ」
見事に極まり、空音、ダウン!
「よしっ! これは返してもらうぞ!」
勝利ベルトをもぎ取ったかの如く、士は天高く自らのパンツを掲げる!
雨あられと歓声が響くような錯覚があったが、実際は、冷たい空気が流れていた。
士の肩を、天野がちょいちょいとつつく。
「どうした逆巻」
天野の視線の先には。
……アネモネが、にっこりとほほ笑んで立っていた。
「風紀委員の
アネモネ・アドニス
です。三人とも、ちょっとそこに正座してください」
「まずいな……」士が天野に耳打ちした。「逆巻、こいつ連れて逃げるぞ!」
アネモネとは何かと縁のある天野だったが、今日のアネモネ先輩はさすがに……ちょっと怖い。だから、士に小さく肯く。
「聞いてますか?」のアネモネの声に、「すいません、先輩!」
士はぐでんと伸びた桃原つかみ上げると、脱兎のごとく駆けだした。天野もそれに倣って駆ける。
走りながら振り向けば、アネモネが腰に手を当てて口唇を尖らせている。
角を曲がる。アネモネたちが追ってくる気配はない。
士は伸びたままの空音を抱えながら、彼女に毒づく。
「桃原、帰ったらジャーマンだけで済むと思うなよ……!!」
士は早くパンツを穿きたいと思った。浴衣の裾からすぅすぅと冷たい風が吹き込んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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