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星ヶ丘寮にある邸宅の自室で
桜 月
はゲームに興じていた。大きな液晶画面には異界を思わせる森が描かれていた。敢然と立ち向かうのは一人の少女であった。使い魔の動物達を駆使して襲い掛かる敵を退ける。
「このゲームは当たりだな」
コントローラーのボタンを手早く押した。月の分身である少女は触手を難なく躱し、迎撃の一撃を与えた。
月の上体が揺れる。疾走する少女の動きに同調しているようだった。
「ここは少し厳しいな」
上空を飛翔する魔物が空から槍を連続で投げ付ける。地上では毒々しい花が花粉を撒き散らし、麻痺を伴う攻撃を仕掛けてきた。少女は二段ジャンプで回避して対空用のブーメランに持ち替えた。
蔓に覆われた植物人間が地上から湧き出し、少女を取り囲もうとする。
「不味いな」
逃げるスペースが敵に埋められていく。予感は的中した。花粉による麻痺を食らって植物人間に捕まった。上空の槍に刺し貫かれ、少女は絶命した。
画面にコンティニューの文字が浮かぶ。
「忌々しい奴らだ」
迷わずに続きを再開した。少し戻された位置から少女は勇ましく駆け出す。積極的に攻め込んで返り討ちに遭った。
画面に続きを促される前に月はコントローラーのボタンを連打した。
「思い上がるな、ザコキャラが」
使い魔のオオカミを地上で暴れさせた。植物人間を食い散らす。その間に上空の敵をブーメランで叩き落とした。
「そうだ、それでいい」
花粉は二段ジャンプで乗り越えた。少女はリズムよく跳んで、あからさまに空いている穴に落ちた。単純なトラップに嵌ってしまった。
月はコントローラーを床に叩き付ける。
「この苛々は何なのだ!」
大声を上げて我に返る。瞑想するように瞼を閉じた。間もなくしてゲーム機の電源を切った。
「お茶でも飲んで落ち着こう」
立ち上がった月はスカートの中程を摘まんで広げた。皺を伸ばすようにして軽く振った。チュニックの上からショールを掛けて部屋を出ていった。
長い廊下を歩き、幾つかの扉を越えた先の食堂に向かう。中には使用人達がいて夕餉の仕込みに精を出していた。
月に気付いた一人が駆け寄ろうとしたところを手で止めた。
「気にしなくていい。お茶を飲むだけだ」
月は目にしたケトルを掴む。
「ポットに沸いたお湯が用意してあります」
「私は言ったはずだが。気にしなくていいと」
月の赤い双眸が使用人の一人を射抜く。平謝りする言葉を無視した。他の者達の心配そうな目が集まる。
「沸くのが遅い」
待ち時間に比例して苛々は増大する。
月は踵を返した。先にカップを用意した。目は茶葉に向かう。数の多さに白くて長い髪が小刻みに震える。
苛立った手はティーバッグを掴んだ。乱暴な手付きでカップに入れた。数十秒の遅れでケトルが騒ぎ始める。
「ようやくか」
月はケトルの柄を引っ掴み、沸騰する湯をカップに注ぎ込んだ。じんわりと染み出す緑色を眺めていることに耐えられず、ティーバッグを滅茶苦茶に揺さぶった。
「十分だ」
カップを持ち上げ、気を付けながら啜った。不機嫌な顔でテーブルに戻す。
「捨てて構わない」
月は足早に食堂を出た。自室に戻ると鍵を掛けた。
「……今日は誰とも会わない方がいいな」
ショールを椅子の背もたれに掛けた。机の上に置かれたスケッチブックと鉛筆を手に取る。ベッドの縁に腰掛けて服のデザインを描き始めた。
出来上がったデザインは鉛筆で黒く塗りつぶされた。白くて長い髪を振り乱して頭を振る。
「誰かいるのか!」
耳を澄ました。何も音は聞こえて来ない。スケッチブックをベッドに置いて立ち上がる。全身を大きく震わせた。少し息が切れた。
「絶対に誰かいるはずだ!」
確信を持って胸中で『出ろ』と念じる。月の影が立ち上がり、自身の身体を隈なく探らせた。
影は両手に四人の小人を掴まえた。わー、と一斉に声を上げる。両方の腕を縦に振って暴れた。
「小人が原因なのか? これは予想外だ」
月はベッドの縁に座る。影は小人を膝の上に乗せた。四人はとんがり帽子を振りながら両腕を激しく上下に動かした。
「可愛らしいダンスだが、苛立ちが募る。どうやら君達が原因みたいだね」
小人達は無心に踊る。月はスケッチブックを手繰り寄せて小人の姿の模写を始める。ワンピースのような服を丁寧に描いていく。
「しかし、この苛々はどうにかならないのか!」
怒鳴りながらもスケッチを続けた。小人達は意に介さず、踊りに邁進する。
奇妙な関係が成立していた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月06日
参加申し込みの期限
2017年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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