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日の瞬きと共に
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【大海原に戯れて】
「ん~、何だか拍子抜けしちゃうわね」
夕方、太陽が傾いてもまだ明るい、橙色の日暮れの道を歩きながら
三折部 朝衣
は独りごちた。
今まで、このまま終わらないのではないかという
『寝子島町役場・住民課への応援デスマーチ』
から、最近ようやく解放された。
それは、朝早く道を歩けど誰ともすれ違わない早朝出勤。三時間残業の二十二時超え帰宅。土日祝日は知らない子。役場の終了時間から、住民には見せられない机に並ぶ栄養ドリンク。そして、あふれて今にも崩れそうな書類の山等々──
それは、確かに一般的には目も当てられないような惨憺たる有様であったが、朝衣にとっては、それらから『解放』と言うには若干ニュアンスが異なってくる。
目の前に仕事があればあるだけ気合いの入る、働いているという気概が湧く朝衣にとって、それは『サーフィンの高波を乗り越えようとする』ような僅かな胸の高鳴りを伴っていた。
仕事を乗り越え総務課へ戻ってきた直後は、大喜びで満足感に浸れたが、いざその波が無くなれば、正直言って物足りない。残った疲労だけが倦怠感としてストレスになる。
そんな心持ちで向かえた土曜日はやはり休みだ。休みは休みであった方が良いのだが、やはり比べてしまえば物足りない──
「ん?」
ふと『今日はいつもより暖かい』そう気付いた朝衣はテレビの天気予報を確認した。
今日は晴れ。予想気温は二十七度の、四月にしてはほぼ夏日。瞬きをして、光を遮っていたカーテンを大きく開く。眩しさが直撃して心地良く目を眩ませた。
「これは、絶好のサーフィン日和!!」
空には雲一つ無く、気温もこれから更に上がりそう。
急いでネットで波情報を調べれば、大きな波はないものの凪いでいるわけでもない。今の朝衣にはそれで充分。
これは
前回
に続き、これは夏までの間にもう一回波に乗るチャンスだ。
「行かなくっちゃ! 海が、波があたしを待ってる!」
興奮から叫んだ朝衣のそれからはあっという間だった。
太陽の光が燦々と降り注ぐ庭に飛び出し、物置からサーフボードとウェットスーツを引っ張りだした。
ウェットスーツは海について即脱げるようにシャツとジーンズの中に着込んで、サーフボードを積んで寝子ヶ浜海岸へと家を飛び出した。
部屋のカーテンを開けてから、僅か十五分。行動量を考えれば、もはや瞬息と言っても良い速さであった。
◆ ◆ ◆
「あーっ。久しぶりー!」
「おおっ、ちわーっす!」
寝子ヶ浜海岸に着くと、今日は土曜日なのもあって、既に何名かの同好の士であるサーファーの姿があった。
「久しぶりね、最後に会ったのいつくらい振りかな」
「最後に会ったの秋くらい振りじゃないっすかね。皆、冬眠してたみたいに起き出して」
知り合いのサーファーの一人が、爽やかに笑いながら辺りを見渡す。
日差しが心地良く、これに誘われれば少し季節から外れていても、もう少し人が増えそうだ。
「この気候だもんねー。
よーしっ、さっそく準備運動っ!」
バッとダイナミックにシャツを脱げば、そこは完全着用のウェットスーツが待ち焦がれたように現れた。
上に来ていた服を脱いで、準備完了……の前に、海に入る前に念入りにストレッチをする。
事務仕事では味わえない、筋肉と筋が伸びる感覚がとても心地良い。腕、背中、上半身、脚から足首まで、とにかく事故が無いように念入りにウォームアップしていく。
最後に、太陽が降り注ぐ下で手を組んで上に大きく伸びをすると、日頃の疲れまで光に当てられ抜け落ちていくようだった。
「準備完了っ! 行くわよーっ!」
こうして、朝衣はサーフボードを抱えて、海へと全力で特攻した。飛び込んで弾ける大きな波音と、砂浜ではいまいち分からなかった潮の匂い。
顔を上げれば、遠くに太陽の光り輝く水平線が見えた。朝衣は満足げに大きく笑みを浮かべると、友とも言えるサーフボードに手を乗せた。
サーフボードにうつ伏せに乗り、パドリングという動作で腹ばいに手で漕ぎ、沖に出やすいチャンネルと呼ばれる流れに乗る。
沖に向かう流れは、朝衣もサーファーとして、浜で大はしゃぎしていたようでも、着替えとストレッチの間でしっかりと把握している。この流れがないと、沖に出るまでに不必要な体力をごっそり持って行かれてしまうのだ。
海と普段から接していないと危険でもあり、流れから抜けるのにもコツがあるが、その点、朝衣に抜かりは無い。
沖に出て辺りを見渡せば、ぽつぽつと人が見える程度で視界を阻害するものは何もない。
「ああっ、もう最高っ!」
思い切り大きな声を上げても、届いていても驚く人はいない。もちろん内容を選ばず叫べば助けが来てしまうが、仕事中には鬱憤が溜まっても出来ないことができる、その海の懐の深さも朝衣にはたまらなかった。
空は雲一つない清々しさ。
春の季節には、他の季節と異なり海上の温帯低気圧が発生しない影響で、海に大きなうねりが発生しない。その為、大きな波が来ることこそないが、小さな波の揺らぎ一つ一つが、朝衣には心地良かった。
サーフボードを揺らす波の感覚を味わい、思わず「くーっ」と声が上がる。波の大小関係なく、こうして波と戯れていられることが幸せだった。
そうして──空が、オレンジ色に染まり始めた。
春でも落ち始めた日が光をなくすのはあっという間だ。朝衣は、それを合図に何度となく休憩も兼ねて往復していた砂浜に戻る。
丸一日サーフィンを堪能して、仕事のストレスも滞っていた倦怠感もすっきりだ。
「あーっ、やっぱり海はいいわぁ!」
人もめっきり減った夕焼けの光を反射させた海の方へと一声上げて。
朝衣は、心からの充足感と満足を共に、新しい仕事への心持ちと共に、夕日に染まる空の元を歩いていった。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月05日
参加申し込みの期限
2017年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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