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【
アケーチ・タッマーキ
の夢】
私は繋がれていた。じゃらりと天井から伸びている重い鎖に。両手首には血が滲んでいる。足を動かせばまたじゃらりと音がした。足首もまた、鎖によって自由を奪われていた。
静寂と、暗闇。その中で浮かび上がるのは己の躰だけだ。私は全裸だった。己の肌と、背中に生える純白の翼。それ以外は何も見えない。私は少し残念に思った。せっかく自慢のプリ尻が剝き出しなのに誰も見てくれないからだ。
よく分からない世界だな、と思った。過去の記憶もなく、何百年も様々な世界に飛ばされているが、突然こんなシチュエーションで飛ばされるのも珍しい。しかし私は緩やかに現状を受け入れた。どこへ行っても記憶がなくても、私は私。足掻いても仕方がない。それにこんなプレイも嫌いではない……どころかガッツリ好みだ。
その時、ギギギ……と耳障りな重い音がした。
バカに分厚い鉄製の錆びた扉から、光が射し込んだ。そこで初めて、自分が地下牢のような石造りの場所にいた事を知る。私が突然の眩しさに目を細めると、その扉から、軍服の青年が灯りのともった燭台を持って現れた。
開いた時と同じ耳障りな音でまた扉は固く閉ざされた。それに軍服の青年は振り返る事なく、長靴の冷たい音を響かせ私の傍まで来た。そしてコトリと燭台を小さな台の上に置く。ゆらりと炎は揺れながら青年を照らした。
生粋の軍人なのだろうか。その凜とした軍服姿は冴え冴えとした美しさだ。青年は深く軍帽を被っており、顔は窺い知れない。ただ、見事な黒い羽をその背中に持っていた。
蝋燭だけの灯りの中、彼の染み1つない手袋の白さが際立つ。青年はその美しい手をしなやかに動かすと、腰から鞭を取り出し、いきなり私に向かって鋭く振り下ろした。
パシーン! と乾いた音と共に激しい痛みが私を襲った。思わずのけぞり、四肢の鎖がガチャンと音を立てた。しかし鞭は息つく暇なく何度も何度も私を襲う。しばらくの間、鞭の音と鎖の擦れる音のみが空間に響いた。
青年の手が止まった。鞭の柄でぐいと顎を起こされる。青年の冷ややかな声がした。
「おまえは覚えていないフリをしているだけだろう?」
私は青年を見た。その軍帽の徽章が目に入った。特徴的なそれは見覚えがあった気がして、私は記憶に手を突っ込みかけて……やめた。それはいつも泥を無意味に掻き回すような重い作業なのだ。代わりに私は彼ににっこりと微笑んだ。
「……なんのことでしょう?」
嫌みではなく、本心だった。彼は変わらず抑揚のない声で言った。
「忘れたふりして、逃げているだけだ。全ての罪から」
罪、とは何なのだろう。青年の徽章すら思い出せない自分が、何をしたというのだろう。
「……知っているなら、教えてください。私のことを。私の罪を」
私は穏やかに問いかけた。しかし返ってきたのは突然の怒気に溢れた言葉と、鞭だった。
「俺を封じ込め、俺の姿を使い、それで覚えてないたぁよぉ!」
もう問いかける暇を青年は与えてくれなかった。狂ったように鞭が振り下ろされる。私の皮膚は裂け、いたる所から血が滲み始めた。それでも彼は手を止めない。と、半狂乱で私を打ち据えていた彼の帽子がパサリと落ちた。
痛みに朦朧としながらも私は彼を見、息を呑んだ。
それは、私だった。
よく見れば、青年は左目を隠していたが、顔は全く一緒だった。その右目に燃えるような憎しみをたたえ、彼は私を見つめている。私はとても驚いたが、だからと言ってこの状況が何なのかを理解した訳ではなかった。
知りたかった。私と同じ顔をした青年のことを。青年の言葉の意味を。
だから、私は言ったのだ。
「貴方の気が済むなら、好きなだけ叩くと良いです、ふふ……!」
激高した彼は汗を飛び散らせながら私を打ち据えた。
鋭い痛みは絶え間なく私を襲い、石の床に血が滴り落ちていく。彼に打たれる度に私は力を失い、鎖が食い込んでいく。もう頭を上げる余裕はなかった。痛みは甘美な痺れに変わり、私を侵食していく。
鞭が肌を破る。鎖はガチャガチャと音を立てる。私の白い羽は飛び散り、赤く染まっていく。青年の狂人のような高笑い。死にかけながら感じている自分。私の意識が真っ暗な闇に呑み込まれていく―――。
そこで
アケーチ・タッマーキ
は目覚めた。全身に噴き出すように汗をかいている。
(……夢、でしょうか)
今、自分がどこにいるかもよく分からなかった。心臓が早鐘を打っている。と、手の甲に優しい感触がした。
「うさたん」
擦り寄ってきた桃色兎を見て、アケーチの体からほうっと力が抜けた。ここは、星幽塔。運び屋兼自宅の空き家だ。アケーチはそっとうさたんを抱き上げた。
「心配してくださるのですね、ありがとうございます」
そう言ってうさたんを優しく撫でながらも、アケーチは身じろぎもせずじっと部屋の闇を見つめていた。
(あの夢は、いったい……)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月30日
参加申し込みの期限
2017年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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