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pain 夢の中で
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「―――僕は、貴方が好きなんです」
一緒に旅する
シーナ・キュクノス
から告白を受けた夜。
ベルラ・ガーネブラッディ
は返事を保留した。
シーナにせがまれて今夜だけだと一緒に寝床についた。つらつらとお互いの昔話をしていると、シーナはやがて規則正しい寝息を立て始める。そんな若々しい寝顔をベルラは横でぼんやりと見ていた。
すまんな、おちび。俺はもうおっさんで……狡い大人なんだろう。
【
ベルラ・ガーネブラッディ
の夢】
軍の学校を卒業し、そのまま軍隊に入隊した時、若い俺の胸には希望が溢れていた。
剣と宝石の国。その強大な力と財力は他国の興味を惹きつけるに十分だった。
頻発する戦争。その最前線で戦い、民の平和を守る事が俺の使命だと思っていた。
けれども戦は俺に綺麗事ではない現実を容赦なく突きつけてきた。
何人もの仲間が俺の前で死んでいった。俺が守ろうとしても、その指の間から零れ落ちていく命。その現実に俺は何度も膝を折り、額に土し慟哭した。
それでも。俺はやはり頭を上げた。人を救いたい。零れ落ちる命があってしまうのなら―――零れ落とさないように俺がもっと強くなればいい。
何度でも何度でも、俺は立ち上がった。その度に俺の後ろに屍は増えていった。命が零れ落ちない戦など、結局1回もなかった。
散った命の十字架を背負い、俺は進み続けた。戦い続けた行為は大尉という階級を俺にもたらしたが、それはどうでもいい事だった。民あっての国家。その為に俺達はいて、戦うだけなのだから。
一部で僻みや恨みも買っていたがそれは覚悟の上だった。偽善者と呼ばれてもいい。俺は、自分の正義を貫く過酷な道を選んだのだから。
だから、英雄と謳われ始めた時には違和感しかなかった。お飾りの英雄扱いを受ける方がよっぽど楽だった。救えなかった命の上に俺は生きている。俺は、本当の意味での英雄に焦がれていた。
任務の途中で出会った妻クレーティアを娶り、やがて俺は第一線から退いた。この時には国はもう、血まみれの盾はいらなくなっていた。
引退後は子供達に剣を教え、国の秩序を影で支える生活。やはり平穏とはいえない生活だったかもしれないが、民の笑顔が心の支えだった。
こうして、俺は俺なりの人生に満足しながら生を終えると思っていたのに。
夢の中で自分の人生を走馬燈のように駆け抜けていた俺は、胸を切り裂かれるような痛みに顔を歪めた。
せっかく君に会えたのに、ティア。俺はきっとまた同じ事を繰り返すのだろう。
それでも。何度繰り返しても、消したいと願っても。俺は歩んできた道を否定する事は出来ないんだ。
すまん、ティア。馬鹿な男で本当に……すまん。
平和な時が過ぎ、皆が戦いというものを忘れかけた頃。国の根幹を揺るがす事件が起こる。内部が崩れた時に外部からの襲撃。国中は大混乱に陥った。
血なまぐさい戦いが国内で始まってしまった。何の罪もない民が巻き込まれ、死んでいく。俺は戸惑った。前線に立とうにもそこかしこが戦場なのだ。だが、それでも国を守るべく同志と共に立ち上がろうとしていた時―――目の前で、クレーティアが死んだ。
軍人として行動しようとしていた俺の巻き添えを喰らったのだ。美しい人魚の種族だったクレーティア。愛する妻の命の灯が俺の腕の中で消えようとしている。半狂乱の俺の頬を、クレーティアはそっと触れ言った。
どうか囚われないで
貴方が信じる道を歩んで
それが私の望み
もし隣を望む人が貴方の前に現れたら、自分の気持ちに正直になって
きっとその人は、支えてくれるわ
だって……私が心から愛した人を、愛してくれた人だもの
パタリ、とクレーティアの腕が落ちた。俺の中で何かがパキンと割れる音がして……俺の慟哭と共に、内包されていた宝石の力が暴走した。
結果的にこれがきっかけとなって、争乱は終結した。敵も味方も巻き込んだ膨大な力だったからだ。
だが、国の被害も甚大だった。俺は英雄から、国難を招いた稀代の悪人と呼び名を替えた。
分かっていた。争乱で芯から荒廃してしまったこの国の姿を誰かのせいにしなければ、皆やっていけなかったのだ。
俺は甘んじてそれを受け入れた。俺にはもう守るべき者は何もなかった。俺は力の暴走で結晶化し始めた己の体を抱え込むようにして国を出た。
暗い、暗い道を俺は歩く。歩く度宝石と化した俺の欠片が地面に落ちる。それをパキパキと踏みしめながら俺は歩く。
俺は宝石になっちまうのかな、ティア。でも、こんな輝かない宝石なんて見た事がない。宝石は、光がないと輝かないんだ。
足を引き摺るようにして必死に歩いていた俺は、とうとう1歩も動けなくなってその場に小さく蹲った。
この道には、光は届かないんだティア―――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月30日
参加申し込みの期限
2017年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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