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楢木 春彦
の左太股には、かなり大きな……人が見れば少し驚いてしまうかもしれないような……引きつれた傷がある。
もう痛みもなく、歩行にも支障は全くないのだが、普段から余り人前に見せない様にはしている。勿論問われれば、拍子抜けするくらいあっけらかんとこの傷の由来を答えるのだが。
そうなんだ。見せらんねぇワケじゃねーケド、別に見せびらかすモンでもねぇしさ。
そういや、意識して見せねぇようになったのはいつだったけかな……。
桜花寮の下段ベッドで。春彦は無意識にスウェットの上から傷に触れる。そして上段の友人の規則正しい寝息を聞きながら、自分もすうっと眠りに落ちていった。
【
楢木 春彦
の夢】
(ココは俺んちの近くにあった練習場……? なんでこんなトコ……)
気が付けば俺は起伏に富んだコースを前にして、小さなモトクロスのバイクに跨がっていた。
今の自分からしたら随分小さく簡単なバイク。そのハンドルをしっかりと握り、俺の小さな胸はワクワクと踊っていた。
―――あぁ、確かコノくらいのガキの頃だったな。
そう、小4くらいの時だった。バイクに跨がっている少年の自分とは別の意識で俺は思う。
(傷の事を考えていたから)
だから、これから起きる出来事が分かる。それでもバイクから降りようとは思わなかった。ここで降りても現実は変わらないし……モトクロスをやっていれば大なり小なりあれくらいの事は起きるだろう。
それに、と俺は心の奥底で苦笑した。これから何が起こるか分かってんのに、俺はこの胸のワクワクの方を楽しんじまってるんだ。
少年は逸る心で目の前に広がるコースを見つめている。そしてぐっとその手に力が入り、地面に着いていた足を蹴るように離した。
風が気持ちいい。この疾走感はダチと乗ってる自転車では得られない。タイムを意識しコースを攻める。目の前にうねるようにして出てきた斜面を前に俺の胸は高鳴り、ハンドルをしっかりと持ち直した。
ジャンプコースだ。
前傾で入り緩やかな坂を駆け上がる。スピードを落とすと返って飛距離が出なくて危険だからだ。そして突然道が切れ、俺は青空に飛んだ。
本当はそんなに高くない坂だったし、宙にいたのも1、2秒だったと思う。けれども感じた事のない高い視界に俺は心奪われた。青い空に心を持っていかれたのだ。
ああ、綺麗だ。
思考がそこで止まってしまった。次の瞬間に俺の体はグンと重力を感じ。バランスを崩した俺は着地に失敗してしまった。
まだ投げ出されたのなら良かった。しかしまだ経験の浅い俺は上手くバイクから距離を取れず、落ちてきたバイクに挟まれた。その時に、左脚の上にエンジン部分が乗っかってしまったのだ。
(ッうっ……!!)
バイクをどかす事も出来ず、俺は襲ってきた激痛に顔を歪めた。ぃ……ってぇ……アノ痛み再来とかマジ勘弁しろよ……?!
あの時は痛ぇし凄ぇ熱いしワケわかんねぇしで大泣きした。けれど俺は必死に唇を噛み叫びそうになる自分を押さえ込む。
だって、今の俺がガキみたいに泣くワケにいかねぇだろーがっ! ……いやまぁ、夢の中ではガキなんだケド。
それだって、呻き声が漏れる。今更だけど……あーうん、ガキの俺も我ながらよくコノ痛み耐えたよなと、別なトコで感心する。後遺症とかそういうのなくて、走ったりとかすんのに支障なかったのは幸いだったぜ、ホント。
俺ん中では痛みも辛かったケド、本当に堪えたのはこの後しばらくバイクに乗れなくなった事だ。骨折と火傷で手術までした俺は、しばらくの入院と結構な通院を余儀なくされた。
医者の許可が出てからすぐ、俺はモトクロスを再開した。「これだけの怪我してよく怖くならないね」なんて医者は感心してた。でも、俺は怖さなんかより、嬉しい方が断然強かった。
あれから少し、バイクの乗り方が変わった。自分の油断と腕の未熟さが怪我に直結する。それを我が身で思い知ったのは、イイ勉強だったと思ってる。それでもあの青空に飛び出す高揚感は、今でも俺を熱くするんだ。
思いの外深くなった傷。最初の頃は気にせず普通に晒してたケド、それ見てイチイチ大人に「どうしたの」って尋ねられたり「痛かったろう」って同情されんのが段々煩わしくなった。顔に書いてあったから。『子供がモトクロスなんて危ない』って。どうして分からないんだろう。大人だろうが子供だろうが、好きなものは好きなのだ。それに伴う危険だって、ちゃんと承知の上で好きなのだ。
もう1つ。ナニよりふとした瞬間に近しい人を心配させんのがナンかイヤだった。大事な人達に、余計な心配をさせてしまう自分がイヤだった。
だから、段々人に見せねぇようになったんだっけ……。
少年の俺は激痛に呻きながらバイクに挟まれている。血相を変えて周囲の人達が集まってきた。バイクがどかされ、抱き起こされる。薄く目を開けると変わらない青空が飛び込んできた。
ちくしょう、綺麗だな。
懐かしかった古傷の夢。実はそんな深刻なものでもないし、今の俺に繋がっている。
……あー、夢から覚めたら練習しに行くか!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月30日
参加申し込みの期限
2017年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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